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50代からの「健康」リフォーム②:二人の10~20年後をじっくり話し合った家づくり【リフォーム事例1 引田邸】/後篇

将来の住まいを見直すのは、定年後ではなくて50代の今! リタイア後も想定した暮らしを快適にする健康リフォームを考えてみませんか? 今回も引田邸のリフォーム事例をご紹介。健康を考えたリフォームには8つのポイントがあるのだとか。ぜひ参考にしてみてください。

 

健康リフォーム 引田邸リビング

珪藻土、ナラ材の天井、麻のカーペットなど自然素材を豊富に活用

 

 

人を招きやすくして
つねに刺激を受ける暮らしに

家に段差を残したり、浴室に冬でも温かなタイルを導入したり。二人が健康でいられるために、家に施した工夫はいくつかありますが、いちばん大きなポイントは、「人を招きやすい家」にしたことだと話します。

 

「いくら仲のいい夫婦でも、四六時中二人っきりで顔を合わせていたら煮つまりますよね。それよりも子どもや孫、友人たちが気軽に訪れてくれて、外からの刺激をつねに受け入れているほうが張りも出て、健康でいられると思うんです」

 

「人を招きやすい家」は、イコール「片づけがしやすい家」。わざわざそのために片づけなくても、つねに片づいた状態にしやすい仕組みにしておくことです。パントリーやウォークインクローゼットなど、収納スペースを十分に確保しつつ、収納棚はすべて入れたものがひと目で把握できる奥行きに。そのため、不用なものはすみやかに処分できるのも特徴です。また、人をもてなすリビング・ダイニング・キッチンをすっきり整然とさせるために、雑多なものをとりあえず置いておける、フリールームを設けたのも「とてもよかった」と振り返ります。

 

「私たちのインテリアのテーマは『余白と循環』。新しいものを気兼ねなく取り入れられるようつねに余白を持ち、不必要なものは潔く手放す。心と体の状態は、住まいのあり方と不思議とリンクします。家を整えることは、そのまま心身を健やかに保つことにつながると思いますね」

 

 

健康リフォームの
ポイント8

1

フリールームは
 「しわを寄せる」空間に

健康リフォーム フリールーム

とりあえずの荷物を置いたり、エクササイズ用のマシンを置いたり。リビングや寝室をすっきりさせるぶん、しわを寄せるような雑多な用途の空間が必要になるので、フリールームを設置しておくと安心

 

2

家の中はバリアフリーにしない

健康リフォーム バリアフリー1

健康リフォーム バリアフリー2

「友人のお祖母さまが90歳を過ぎても元気なのは、階段や段差の多い空間に生活しているからだと伺って」。ダイニングとリビングの間には、日々足の上げ下ろしができるよう、あえて段差をそのままに。洗濯機の上と浴室に取りつけた物干しバーも高さを195㎝にして、つま先立ちでふくらはぎを鍛錬できるように

 

3

備えつけ照明はLEDで
10年間はつけ替え不要に

健康リフォーム 照明

前の家の天井が高かったこともあり、照明はすべてLED電球に。「これからの年齢は、危険な作業は極力減らしたほうがいいと判断しました。交換のときは、子どもたちや家のメンテナンスをしてくれる方に頼むつもりです」

 

 

 

次は健康リフォームのポイント4~8をご紹介。

4

浴室は冬も素足で歩ける
サーモタイルで快適

健康リフォーム 浴室

設計段階では玄関と同素材のツルンとした黒タイルを提案されていたけれど、冬の足元を守るため、凹凸があり温かなサーモタイルに変更。見た目シャープさが薄れ、やや掃除がしにくくなるものの、冷え対策のほうを優先させました

 

5

防犯上、勝手口はふさぎ、
ガラスブロックで明るく

健康リフォーム 勝手口

「靴はどっちに置いた」「鍵はかけたか」など、余計な気苦労が増える勝手口はふさぎ、そのスペースを生かして収納力抜群のパントリーを設置。ガラスブロックをはめ、採光を取り入れることで、室内がより明るくなる効果も

 

6

水まわりも自分サイズの高さや幅に合わせて設置

健康リフォーム 水まわり

洗面台やキッチンのシンクも、一般的なものよりも高め(85~87㎝)に設置したため、食器洗いや洗顔時に必要以上に腰を曲げずにすみ、姿勢がラクに。毎日欠かさず行うことなので、ストレスフリーにしておくと気分もよい

 

7

ベッドマットレスの下は
湿気対策を万全にして

健康リフォーム マットレス

引っ越しと同時に以前使っていたベッドフレームを処分し、すのこの上にマットレスを置く方式に。スリット部分にはマットレスのにおいや湿気を吸着してくれる竹炭を

 

8

家の顔・玄関は広く
掃除のしやすい空間に

健康リフォーム 玄関

バリアフリーだったもとの家の構造を生かし、玄関はタイルにパッチワークキリムを敷いて中と外を区別。段差がないので掃除がラク。靴の脱ぎ履きは収納付きベンチで

 

 

 

引田邸の間取り別こだわりポイントとは?

次ページに続きます。

健康リフォーム 引田邸間取り

オフシーズンの服を収める
ウォークインクローゼット

季節外の衣類やスーツケース、蔵書などを収納。押し入れのように閉めきらないので所持品をつねに把握

 

窓からの眺めが
自慢のバスルーム

窓の外には南国仕様のシダ植物などを植え、入浴中も楽しめるように。洗濯物は基本、浴室乾燥にしているので、カビ対策にも効果的

 

美と健康を守る
フリールーム

夫のターセンさんのエクササイズマシン「レッグマジック」やかおりさんのドレッサーもこちらに。ゴルフの素振りもここで毎日実行

 

キッチンに余白を
生むパントリー

パントリーは片側に食器類、片側にガラス器や食材などを収納。ダイニングから見える奥側のみ、目隠し用の引き戸をつけました

 

書斎も兼ねた
ダイニングスペース

パソコンを見ながらの相談は日常茶飯事。一日の多くを過ごす場所のそばに書斎スペースがあると、会話もスムーズ。冬は床暖房に

 

暖炉を囲んだ
リビングスペース

この家のシンボルのひとつである暖炉を囲むようにソファを配置。いずれこちらにも床暖房を設置するつもり

 

人を招き入れやすい
清潔感のある玄関

家族以外の人を気軽に家に招けるきっかけとなるのが、心地よい玄関。余計なものを置かないことで、こまめな掃除が可能に

 

寝室のクローゼットは
オンシーズンの服を

その季節に着る服と、シーツなど寝具まわりのリネン類などをこちらに収納。棚の奥には身支度を確認する鏡も設置して

 

ベッドまわりも
つねに配置換えを想定

小さな模様替えが日常である引田家。ベッドの向きや位置なども、気分に合わせてフレキシブルに移動できるようにしています

 

 

 

 

次回は断熱リフォームで家の健康度がアップした住まいをご紹介します。

 

 

 

撮影/富士 晃 イラスト/かくたりかこ 取材・原文/田中のり子

 

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