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理学療法士が効果を実証した「ねたままストレッチ」とは?

山口正貴

山口正貴

東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 理学療法士。大学時代にぎっくり腰を患ったことをきっかけに理学療法士に。腰痛を研究し、テレビ出演、書籍執筆、講師など幅広く活躍

理学療法士の山口正貴先生が臨床研究で効果を実証! 誰もが安全にでき、自分で腰痛のケアができるという「ねたままストレッチ」。いったいどのようなものなのでしょうか?

 

 

痛みの感覚には個人差が。
閾値(いきち)を超えると痛みが発生!

腰痛を生じやすくしてしまう引き金が、〝動かなさすぎ〟〝使いすぎ〟〝体が硬すぎ〟の3つなのだとか。

 

「同じ姿勢を続けて動かなさすぎると、先に述べたように靭帯や椎間板にトラブルが生じて腰痛になりますし、運動不足で動かなさすぎても老廃物がたまり腰痛に。腰を使う仕事などで腰を使いすぎることも腰痛のもとですし、体が硬すぎると日常動作で動かしやすい体幹の腰を使ってカバーしようとするため、過剰に負担がかかり、腰痛に」

 

ただし痛みの感覚には個人差が。

 

「痛みを感じはじめる閾値は人それぞれで、閾値を超えたときに痛みが生じます。基本的にストレスが多いと幸福感をもたらす脳内物質が減るので閾値が下がり、痛みに敏感になります」

ねたままストレッチ 引き金

 

「ねたままストレッチ」などで腰への
ストレスを減らすことが腰痛改善のカギ!

つまり、腰痛の大半の原因は日常動作の積み重ねにあるので、自分で原因を探して自分で治せると山口先生。

 

「腰痛改善の原則のひとつが、体を柔軟にしてストレス最小の体をつくることで、おすすめは〝ねたままストレッチ〟。4種類あり、やりにくいものがあったらそのストレッチで伸びる筋肉や関節に腰痛の原因があるということです。原因を探れるうえ、そのストレッチがラクにできるように続ければ腰痛の解消・予防になります」

 

また、日常動作の見直しも不可欠。

 

「腰痛を改善するには腰にストレスをためないことも原則。日頃の姿勢や動作を見直し、腰の負担を減らしましょう。また、同じ姿勢を続けたり、痛みを感じたりしたときは、体を動かしてたまったストレスを流すことも大切」

 

ねたままストレッチ 3原則

 

次回から具体的な方法をご紹介していきます!

 

ねたままストレッチ 本

『「ねたままストレッチ」で腰痛は治る!』

集英社 ¥1,300(本体)+税

 

山口正貴先生の話題の著書。日々リハビリの現場で老若男女の腰痛改善に取り組む著者が考案した「ねたままストレッチ」のほか、腰痛の原因や日常動作
改善法などまで詳しく解説

 

撮影/藤沢由加 ヘア&メイク/木村三喜 モデル/堀本陽子 スタイリスト/程野祐子 取材・原文/和田美穂

 

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