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おすすめ親子旅 苔に癒される奥入瀬渓流&青森のお祭りワンダーランドへ

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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こんにちは小野アムスデン道子です。梅雨も明け、夏休みで帰省の娘と二人旅。世代を問わず楽しめて、親子旅におすすめの地を、国内編と海外編の2回でお届けします。まず今回の国内旅は青森。手つかずの奥入瀬渓流の緑と、名物ねぶた祭りを年中楽しめる、2カ所の温泉旅館を巡ります。

青森県・十和田八幡平国立公園にある奥入瀬(おいらせ)渓流は、特別景勝かつ天然記念物として手つかずの自然が保護されています。この奥入瀬渓流のほとりに立つのが「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」。また、青森を代表する勇壮な武者の山車で有名な青森の4大祭りと郷土文化が楽しめる、テーマパークのような宿が「星野リゾート 青森屋」。この2施設は、無料シャトルで結ばれていて、それぞれの施設から空港やJRの駅にも無料送迎シャトルが出ているので便利です。

 

今回、このシャトルを使って、まずは青森空港から約1時間半の「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」へ。美しい緑に囲まれた189室は、夏は名物の苔をテーマにした「苔ガールステイ」、冬は「氷瀑の湯」など四季折々に趣向のある滞在が楽しめます。

東西2つのロビーを飾るのは、奥入瀬を愛した岡本太郎の大きな作品。東館ラウンジの「森の神話」は、壁一面のガラスの向こうに緑が広がり、その美しさにまずうっとり。なかなか親子でゆっくり時間を過ごす機会はないものですが、チェックインした「渓流和室」では、眼下に渓流を臨み、ただただ美しい自然の中で時を過ごすという贅沢が味わえました。

 

 

食事処は、洋食料理を会席仕立てにして提供するクラシックな雰囲気の「西洋膳処 奥入瀬」と、青森の名産のりんごを様々に使った料理が並ぶブッフェ「青森りんごキッチン」がありますが、気兼ねなく親子で好きな料理を選ぶブッフェをチョイス。ホタテの貝焼きや薄切りビーフを甘辛いタレで炒めた青森名物のバラ焼きなど、熱々の料理を目の前で仕上げてくれるコーナーや、いくらと鮭の親子丼を自分で作れるコーナーも。

 

食後には、奥入瀬渓流の自然や渓流散策のあれこれをレクチャーしてくれる「森の学校」に参加。日本に約1800種もある苔のうち約300種類がここ奥入瀬渓流にあることや、写真を見ながらの苔の観察方法を教えてもらうと、明日の散策がさらに楽しみになります。

 

次ページに続きます。

今回、ここに来た目的の一つは、以前に来て感動した奥入瀬渓流の美しさを娘にも知ってもらいたかったこと。十和田湖を水源とする美しい水と太平洋から吹くヤマセという冷たく湿った風が育てる苔やシダが作り上げる渓流美は、何度来ても感動します。

「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」の部屋には、苔観察のためのルーペが置いてあります。まず、目にルーペを近づけてそれを苔に持っていくと、そこには驚きのミクロの世界が!苔がまったく異なる表情を見せてくれます。珍しい苔や小さなキノコなど、私たちには見えないものを次々に見つけて教えてくれるネイチャーガイドの丹羽さんとの2時間の渓流散歩。奥入瀬の素晴らしさを満喫できました。

 

 

ホテルに戻って、ひょうたんに小さな穴を開けてつくる「奥入瀬ランプ」作りに挑戦。奥入瀬の様々な苔をイメージした作品を見本に模様を考えます。元プロレスラーというホテルのオーナーは、出身の青森に戻って、苔の美しさを表現するのにこのひょうたんランプを思いついたそう。自分が開けた穴からきれいな光がもれるのはなかなか楽しく、もう夢中。光源ランプもついているので、自宅で思い出の作品を飾ることができます。

 

 

今回の旅は、自然と郷土文化、青森の異なる2つの魅力をそれぞれの施設で味わおうという趣旨。同じ星野リゾート同士で送迎があるのもポイントでした。

次の目的地「星野リゾート 青森屋」までの送迎バスが出るまで、渓流の眺めも美しいテラスでランチをとったり、「ラウンジ 森の神話」でお茶をしたり。名残り惜しい奥入瀬の自然を味わいながら、久しぶりに親子でゆっくりする時間を過ごせました。

 

 

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

https://www.oirase-keiryuu.jp/

 

 

次ページからは、「星野リゾート 青森屋」のご紹介です。

バスで1時間、次の目的地「星野リゾート 青森屋」に到着するとエントランス前でポニーがお出迎え。チェックインをすまして、さっそくホテルの中にいながら青森のお祭り気分にひたれる“じゃわめぐ広場”へ。ねぶた祭りに代表される青森のお祭りで使われる極彩色の山車が飾られ、津軽三味線の音やお囃子が賑やかに流れて、そこはお祭りワンダーランドです。

 

夕食は、これまたねぶた祭りはじめ青森4大祭りの祭り囃子や太鼓を楽しみながら食事ができ、最後には山車が登場。花笠をかぶって一緒にお祭りを盛り上げる跳人(はねと)体験もできる「みちのく祭りや」のプランを楽しみました。浴衣の貸し出しも含まれていて、好きな浴衣で出かけられます。

 

じゃわめぐ広場にある郷土の雰囲気たっぷりの「ヨッテマレ酒場」では、夏のイベント「しがっこ金魚まつり」限定の金魚ねぷたアイスや大人の金魚鉢ゼリーなども登場。夕食後もお祭り気分を楽しんでいるうちに、スタッフが見事なエアー三味線をなんとスコップで演奏してくれます。見事な演奏っぷりに観客は大盛り上がり。

 

 

ほっと一息つくには、肌でとろみを感じる泉質でしっとりとした湯上がりの温泉を楽しむのもよし、敷地が約22万坪もあって、広大な池を一望する青森屋公園内にある古民家を改装した「八幡馬ラウンジ」で地酒などのドリンクをいただいて静かに過ごすこともできます。ちょっと贅沢な半露天風呂のついた客室もあり、夜遅くまで遊んでも、プライベートにゆっくり湯につかるというのは最高です。

次ページに続きます。

「星野リゾート 青森屋」は、朝から晩まで青森の祭りで遊べて、温泉も満喫でき、そして食事も郷土らしさ満点の場所。朝は、青森屋公園内に立つ古民家「南部曲屋」での特別朝食「古民家の田舎ご膳」がとてもおすすめ。夏は、おかひじきを入れて帆立貝を貝殻ごと煮込んだ旨みたっぷりの味噌汁に、青森名物の長芋の料理やねぶた漬けなど郷土色たっぷりのおかずが並び、土鍋で炊き上げられたご飯が湯気を立てます。この豪華な朝ごはんは、通常プランに2,160円を足しても味わえます(要予約)。

 

 

空港までは、また無料送迎バスを利用。バスの出発までの時間、馬車に乗って、隣の公園を一周することに。特製の馬車の中は、季節の設えで、夏は「冷やっこい果実馬車」。この日は氷にのったイチゴやブルーベリーでしたが、瑞々しい旬の果物をいただいて、青森で大切にされてきた馬の話や古民家のことなど聞きながらのんびりと公園を一周できます。

 

 

星野リゾート 青森屋

https://noresoreaomoriya.jp/

 

 

自然とお祭りと、趣向の異なる青森を楽しむ旅。こんなに2人で楽しんだのは初めてというくらいに、親子でいっしょにやるアクティビティもいっぱいでした。それぞれの施設のホームページに、一日の過ごし方のモデルプランが出ているのでスケジュールの参考に。青森の日本の旅の楽しさを満喫した3日間でした。

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