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冷えとり名人が指南/呼吸法編①冷えを抜くアーユルヴェーダ腹式呼吸

田中美津さん

田中美津さん

1943年生まれ。鍼灸師。1970年代初頭、日本のウーマン・リブ運動を主導。4年半のメキシコでの生活を経て、1982年より鍼灸治療院「れらはるせ」を開設。
『自分で治す冷え症』(マガジンハウス)『いのちの女たちへ とり乱しウーマン・リブ論』(パンドラ)など著書多数

アーユルヴェーダ腹式呼吸

 

35年のキャリアを持つ鍼灸師で、冷えとり名人の田中美津さんが、体も心もラクになる夏冷え養生法を伝授します。

 

今回は、冷えを抜く「アーユルヴェーダ腹式呼吸」について詳しくご紹介します。

 

 

 

深い呼吸で自律神経を整えて、

冷えない体に

 

「冷え症は、冷暖房やストレス過多などで、自律神経のバランスが乱れ、体温コントロールがうまくいかなくなっている状態です」
体温を調節するのはふたつの自律神経。寒いときは交感神経が手足の血管を収縮させ放熱を防ぎ、暑いときは副交感神経が血管を拡張し、体温を下げます。

 

「乱れた自律神経を整える最良の方法は呼吸です。冷えている人の呼吸は浅いため、天空にある気を体内にうまく取り込めず、気のエネルギーが不足しがち。深い呼吸が身につけば、天空からたっぷり気のエネルギーを得て、冷えに負けない体に」

 

アーユルヴェーダ腹式呼吸は、チャクラと呼ばれる7つの中枢に響かせるインドの呼吸法。美津さんの治療院では患者に必ず「会陰+丹田」の呼吸を実践してもらうのだそう。

 

「だって治りがぐんとよくなるのよ。毎日お風呂の中や寝る前にやって呼吸法を習慣にしてしまえばいい。冷えに負けない体になるわよ。
不調が出ている場所に近いチャクラの呼吸が効くので、せきには胸の呼吸、胃痛にはおへその呼吸、目の疲れや肌あれには眉間や喉の呼吸という具合に活用して。緩やかに効いていつの間にか症状が改善します。
コツはできる限り力を抜いて、情けない感じで声を漏らしながら息をゆっくり吐くこと。ちゃんとやろうと思うと力が入るから 60 点くらいを目指してみて。体があったかくなってきたらうまくできている証拠よ」

 

 

 

7つのチャクラを通して冷えを抜く!

《アーユルヴェーダ腹式呼吸》

 

あ行の言葉を小さく言葉に出して呼吸することで、

それぞれのチャクラにエネルギーが送られます。

下から順に行いましょう。

低音の「う~~」の呼吸は会陰に、「うぉ~~」は丹田、

「お~~」はおへそ、「あ~~」は胸、「え~~」は喉、「い~~」は眉間、

高音の「う~~」は頭頂部に響き、それぞれにエネルギーをもたらします。

声を出すときにそれぞれの部位を意識してみて。

 

 

 

次回は、アーユルヴェーダ腹式呼吸の基本にやり方についてご紹介します。

 

 

イラスト/しおたまこ  構成・原文/石丸久美子

 

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