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冷えとり名人が指南/呼吸法編②呼吸は「会陰+丹田」&「おへそ+胸」を意識して

田中美津さん

田中美津さん

1943年生まれ。鍼灸師。1970年代初頭、日本のウーマン・リブ運動を主導。4年半のメキシコでの生活を経て、1982年より鍼灸治療院「れらはるせ」を開設。
『自分で治す冷え症』(マガジンハウス)『いのちの女たちへ とり乱しウーマン・リブ論』(パンドラ)など著書多数

HOW TO

アーユルヴェーダ腹式呼吸

 

 

冷えに無防備になりがちな夏。冷房過剰な現代では冬より夏のほうが冷えは深刻です。

35年のキャリアを持つ鍼灸師で、冷えとり名人の田中美津さんが、夏冷え養生法を伝授します。

 

今回は、呼吸法編①で紹介した「アーユルヴェーダ腹式呼吸」の正しいやり方をご紹介します。

 

 

 

【基本は 「会陰+丹田」 & 「おへそ+胸」】

 

一度に7カ所すべての呼吸を行おうとすると30分くらいかかるので、まずは冷えに最も力を発揮する「会陰」と「丹田」の呼吸を中心に、「おへそ」「胸」を加えた4通りの呼吸を毎日行ってみてください。

 

所要時間はトータル15〜20分。慣れてきたら、ほかの部位の呼吸も行ってみましょう。

 

❶ 背すじをふわっと伸ばして好きな姿勢でスタンバイ(下記参照)。

❷ 緩ませた顔で、鼻から息を吸います。

❸ 吸い終わったら力を入れずに「う〜〜」と小さく声を出しながら、少しずつ口から息を漏らしていきます。

❹ 漏らしきったら一瞬息を止め、息を吸ってから、再び「う〜〜」と声と息を漏らしていきます。これを5〜10回繰り返します。

 

 

 

 

腹式呼吸は顔が命

顔は"ほげ〜っ"と。

背すじは"ふわっ"と。

 

立つ、座る、あぐら、仰向け、背すじが曲がらなければどんな姿勢でもOKですが、最初は壁に寄りかかって座り、立て膝で行うとやりやすいかも。このとき、腕の力を抜いて体側にだらんと垂らしてください。ポイントは顔が"ほげ〜っ"と緩んでいて、背すじは "ピン!"でなく "ふわっ"と伸びていることです。

 

顔と体はひと続き。顔が緊張していると体もこわばり、浅い呼吸になってしまいます。顔が緩めば体も緩み、深い呼吸になります。顔を緩めるには、目を閉じて、口元から力を抜き、両目の端でものを見るようにするのがコツ。

 

それでも緩まない人は、一度、舌を上の歯と歯茎の間に軽くつけてみて。それがあなたの脱力顔です。そのほげ〜っとした顔のまま鼻から息を吸って、腹式呼吸をスタートさせます。

 

 

 

次回は、体を緩めて歪みをとり、気と血を巡らせる簡単な体操をご紹介します。

 

 

イラスト/しおたまこ  構成・原文/石丸久美子

 

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