認知症患者の8割は女性!? どんな病気なの?

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朝田 隆さん

1955年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。2001年、筑波大学臨床医学系(現・医学医療系臨床医学域)精神医学教授。’14年から東京医科歯科大学特任教授。’15年より筑波大学名誉教授、メモリークリニックお茶の水院長

認知症患者の8割は女性!? いざというときの基礎知識

認知症、親のケアと自分の予防法

認知症は本人だけでなく、介護をする家族や周囲など、かかわる人全員にとって負担の大きい症状です。認知症という病気について、そして予防のために今からできることを知っておきましょう。

増え続ける認知症患

厚生労働省の統計によると、2012年の時点で日本における認知症患者の数は約462万人。そこに健常者と認知症患者の中間の状態である「軽度認知障害(MCI)」の約400万人を合わせると、実に65歳以上の約4人に1人が認知症、またはその予備軍ということになります。さらに2025年になると、認知症患者は700万人前後にまで増えると予想されています。

 

 

認知症とはどんな病気?

「認知症とはなんらかの理由で脳の神経細胞が壊され、記憶や判断力に障害が起こり、社会生活や日常生活が困難になる状態をいいます」と言うのは、「メモリークリニックお茶の水」の朝田隆先生です。

「年齢を重ねると、誰もが忘れっぽくなります。友人とおしゃべりしていて、芸能人の名前や固有名詞がパッと出てこない。キッチンに用事があったものの、着いた瞬間に何をしに来たのかを忘れてしまう。そしてリビングに戻ってきてから『あっ、はさみを取りに行ったんだった!』と思い出す。これらは認知症の専門医である私にも覚えがありますが、いずれも老化による良性のもの忘れなので心配はいりません。人間の記憶は芋づる式なので、具体的な名前は出てこなくても、その芸能人が数年前に起こした事件や出演した作品などの情報をきっかけに、ひょいと答えに行きついたりするものです」

 

反対に、よくないもの忘れは、体験したイベントの記憶を丸ごとなくしているケースだそう。

「例えば春に家族でお花見に行き、おにぎりを食べたとします。おにぎりを食べたこと(エピソード)は忘れても大丈夫ですが、お花見に行ったこと(イベント)自体を忘れてしまうのは 問題です。最初は年に1度か2度、このようなことがあり、徐々にその回数が増え、周囲に心配される状態になるのが認知症の進み方なのです」

 

家族から「○○公園でお花見をしたじゃない」と説明されてもなお、合点がいかないのは深刻。早めに医師に相談することをおすすめします。

「相談先としては、近所に“もの忘れ外来”があればそこへ。“メモリークリニック”といった名称のところもいいでしょう。なければ神経内科や精神科、心療内科、脳神経外科、かかりつけの内科などでも大丈夫。まずは医師に症状を伝えることが大切です」

 

 

次に、老化と認知症の違いについて解説します。

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