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自分で押圧する“セルフケア”でモヤモヤ血管を減らす④肘痛

奥野祐次さん

奥野祐次さん

1981年生まれ。オクノクリニック院長。放射線科医としてカテーテル治療に従事した後、現職。病的血管をテーマに「Nature Medicine」など複数の国際医学誌に論文を執筆。近著に『長引く痛みを治したいなら「モヤモヤ血管」を押しなさい』(わかさ出版)など

モヤモヤ血管が原因の痛みは、簡単な自己療法で改善する可能性があります。痛みのある部位を探し、その痛むポイントや周辺を約15秒押すだけ。モヤモヤ血管を減らして、痛みの改善を!

 

すべての部位に共通! 基本の押し方

1.痛みを感じる部位の周辺を指の腹で押して、圧痛を感じるポイントを探します。その下にモヤモヤ血管があります。

2.痛むポイントを見つけたら、息を吸って、ゆっくり吐きながら、指の腹で約15秒押し、ゆっくり離します。

3.痛むポイントに垂直に力をかけます。指の爪が白くなるくらいの圧が目安。

4.痛むポイントの押圧は、1回約15秒。これを1日3回行います。

 

ここに注意!

自分で行う押圧法が適さない場合があります。それは骨折や明らかに関節に変形がある、炎症を起こしている急性の痛み。重症の場合は、病院の診察が優先です。また痛い場所をグリグリともみほぐすのもNG! よけい悪化する場合があります。垂直にゆっくり押して、ゆっくり離すのがコツ!

 

肘痛

一般に「テニス肘(ひじ)」「ゴルフ肘(ひじ)」と呼ばれる痛み。スポーツをしなくても、日常的に重い荷物を持つ、育児中の抱っこ、パソコンを長時間使用する人にもよく起こります。タオルが絞れない、ペットボトルのふたが開けられないほど痛い人は、モヤモヤ血管ができているかも。

 

腕を軽く曲げ、もう片方の手の指で位置を少しずつずらしながら、痛い部分を探します。

肘の内側は親指で、肘の外側は人差し指、中指、薬指の基本の3本指をそろえて、その指の腹で行います

 

 

01 腕の外側

外側が痛む場合は「テニス肘」=「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」の可能性が。肘の使い方が間違っている、肘の使いすぎといった診断を受けるようですが、実は原因はモヤモヤ血管である場合が多いようです。30~50代の女性に多く見られる痛みです。

 

肘を軽く曲げて、腕を前に出します。もう片方の手の3本指の腹で、 肘から手先に向けて、骨に沿って位置を少しずつずらして触り、痛むポイントを探します。

見つけたら、基本の3本指で約15秒押圧。

 

 

02 腕の内側

肘の内側が痛む場合は「ゴルフ肘」=「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」の疑いが。もちろんこれも、ゴルフをしない人でも、日常生活の中で肘に無理な力がかかることで起こる場合があります。そこにモヤモヤ血管ができ、痛みが長引くことがあります。

 

前腕を上に向けて曲げ、肘関節の内側の骨が飛び出ている部分がモヤモヤポイント。

ここを中心に、そのまわりを押してみて、痛むポイントを探します。見つけたら、親指の腹で約15秒押圧します。

 

 

 

イラスト/小迎裕美子  構成・原文/山村浩子 指導・監修/奥野祐次

 

 

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