歯周病を進行させない7つのポイント(後編)


歯科医と連携して定期的にプロのメンテナンスを受けることや、口呼吸をやめて鼻呼吸するようにすることなど、歯周病を進行させないポイントを4つご紹介しました。今回は、その後編です。

 

お話を伺ったのは…

 

Kenji Wakabayashi

若林健史さん

歯科医師、若林歯科医院院長。日本大学松戸歯学部卒業。日本大学客員教授、日本歯周病学会理事、日本臨床歯周病学会副理事長。歯周病専門医・指導医として、歯科医師向けや市民向けの講座も多数開いている

 

Koufuchi Ryo
梁 洪淵さん

薬剤師、歯科医師。鶴見大学歯学部病理学講座講師。薬学と歯科学の両輪で、口腔のエイジングについて研究および臨床を行う。更年期世代の口腔トラブルにも詳しい

 

 

 

更年期ケアは
歯周病ケアにもなる

「骨粗しょう症をはじめとして、糖尿病、高血圧、動脈硬化、肥満など、更年期から起こる女性の体の問題と歯周病で起こる体の問題は重なります。更年期はある意味、体質が大きく変わって低迷しやすい時期です。この時期に歯周病になれば、更年期の症状も加速してしまうということです。逆もまた同じです。だからこそ、歯だけでなく、更年期のケアも見直していく。両輪で考えることで、プラスに働くことも増えてくるのです」(梁先生)

 

 

甘いものはダラダラ食べない。
量を決めて

「糖分が高い食べものは、プラークを形成する細菌の働きを活性化させてしまいます。また、クッキーやクラッカーなどは歯に付着しやすいという問題点もあります。また、ダラダラ食べは、長時間食べものが口に入っている状態です。口腔内は、唾液を分泌して菌を浄化する働きを持っていますが、絶えずお菓子を口に入れていると、自浄作用が追いつかず、悪玉菌を増殖させてしまいます。食べてすぐ磨く、が正解です」(若林先生)

 

喫煙は歯周病の大敵!
即禁煙を

「タバコの煙には有害物質が大量に含まれています。その数は、200~300ともいわれます。発がん性なども問題視されますが、実は歯周病にも悪影響を及ぼします。アメリカ公衆衛生局のデータによると、喫煙習慣がない人を1とした場合、歯周病にかかる危険は、1日10本以上の喫煙で5.4倍、10年以上吸っている人だと4.3倍にもなり、さらに歯周病自体も重症化しやすいといわれています。禁煙は歯周病のためにも必須です」(若林先生)

 

 

 

TOPICS

歯周病治療の「3DS」って何?

3DSとは、「デンタルドラッグデリバリーシステム」の略で、除菌に着目した新しい虫歯と歯周病の治療法です。3DS除菌では、2~4週おきに5回通院(4カ月以内)して治療を行っていきます。まず、マウスピースを作り、そのマウスピースの内側に除菌用の薬を塗布して、5分間装着し除菌。除菌薬は、治療を始める前に行う検査で歯周病菌の量や種類からセレクトされます。自宅で朝晩マウスピースをはめるだけで除菌できるので、ケアとしてはとても手軽です。梁先生が勤務する鶴見大学歯学部附属病院では、「3DS除菌外来」もあり、全国でも治療できるクリニックが徐々に増えています。自由診療で、治療費はおよそ10万円です。

 

実施歯科医院リスト

https://tansaku.tsurumi-u.ac.jp/3ds_contact

 

 

歯周病は日ごろのケアが大切です。次回は、歯磨き方法をご紹介します。

 

 

イラスト/内藤しなこ 取材・原文/伊藤まなび

この記事をシェア!

Facebook Twitter Pinterest LINE

この記事をシェア!

Facebook Twitter Pinterest LINE


OurAgeをもっと楽しみませんか?

OurAgeはウェブサイトだけでなく、メールマガジンやfacebook、Twitterでも「とっておき」情報をお届けしています。
ぜひチェックしてください!

OurAge メルマガ会員

会員だけのお得な情報もお届けします!

登録はこちら(無料)
twitter
MyAge / OurAge
  • To Top