「足がつる」原因は?:西洋医学からのアプローチ

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高尾美穂さん

東京慈恵会医科大学大学院修了。イーク表参道副院長。産婦人科専門医・婦人科スポーツドクター。Gyne Yoga主宰。西洋医学をベースに、ヨガ、アンチエイジング医学、東洋医学、栄養学、スポーツ医学を総合的多角的に用いて、女性がよりよく年齢を重ねていけるようにサポートしている

足のつりは なぜ起こるの? 西洋医学と東洋医学から、足がつる原因を探りました

足がつる原因は人それぞれ。どんな状態だとつりやすくなるのか、婦人科スポーツドクターと漢方カウンセラーにそれぞれ聞きました。あなたはどのタイプ⁉

 

【西洋医学からアプローチ】足がつりやすいのはこんなとき

女性ホルモンの減少も間接的に影響しています

 

「足がつる原因はさまざまですが、女性ホルモンのエストロゲンの減少が少なからず影響しています」と高尾先生。エストロゲンの第一の役割は生殖活動ですが、実はもうひとつ重要な役割が。それは私たちの体中のあらゆる器官をスムーズに機能させ、若さを保つ働きです。

 

「全身の多くの器官にはエストロゲン受容体があり、もちろん筋肉にもあります。このエストロゲン受容体がエストロゲンと結びつくことで筋肉の細胞が増殖します」。

 

つまり、エストロゲンの減少が筋肉を減少させ、間接的に足のつりにもかかわるのです。エストロゲンの減少を緩やかにして、足のつりを改善するためにも、バランスのよい食事、質のよい睡眠、適度な運動を心がけましょう。

 

 

末端の血流が減少して、足先が冷えている

血液は温かな熱を持って体の隅々まで循環しているので、足先が特別に冷えることはありません。でも、足先への血流が減少すると、末梢は冷えやすくなり、筋肉が緊張して足がつりやすい状態に。収縮して細くなった末梢の血管をよみがえらせ、筋肉の緊張を予防するためにも、足元を温めることが大切です。

 

筋肉疲労を起こしたとき

MyAge/OurAge世代になったら運動のしすぎはNG。自分のペースで継続的に運動しているのであれば問題ありませんが、日頃あまり運動しない人がいきなり頑張りすぎると、筋肉が疲労して痙攣を起こす心配が。「1年に1回だけ長距離マラソンをするのは、筋肉を痛めることになりかねません。運動不足だからと、いきなり激しい運動をしないで、まずは足のストレッチから始めましょう」(高尾先生)

 

血液中の電解質のバランスが乱れたとき

血液中には電解質と呼ばれるミネラルイオンが含まれ、カルシウム、ナトリウム、カリウムが筋肉の動きを調節しています。特に骨格を動かす骨格筋の収縮にかかわるのがカルシウム。「汗をかいて電解質のバランスが乱れると、カルシウムの濃度が上がりすぎたり下がりすぎたりして、筋肉の異常収縮を引き起こすことがあります」(高尾先生)。電解質のバランスを整えるにはスポーツ飲料がおすすめ。

 

加齢とともに筋肉量が減少してきた…

加齢とともに筋肉量が減少すると、足がつりやすい傾向に。「ふくらはぎをはじめとした骨格筋の細胞内にはエストロゲン受容体があり、エストロゲンと結びつくことで筋肉が作られる仕組みがあります。加齢とともに筋肉が痩せる背景には、エストロゲンの減少も影響しています」(高尾先生)。適度な運動で筋力をキープして。

 

就寝中、つま先が"尖足位(せんそくい) " に なるとつりやすい!

就寝中は汗をかいて電解質のバランスが乱れがちですが、特に仰向けで寝ているときにつりやすくなる人が多いもの。これは、布団の重みで足の甲のあたりが伸びて、つま先立ちするような〝尖足位〞になりやすいため。「足の甲が伸びるとふくらはぎの筋肉が収縮するため、つりやすくなります。横向きで寝るといいかも」(高尾先生)

布団の重みでつま先が伸びて〝尖足位〞になると、ふくらはぎの筋肉が縮みやすい

 

次回は、東洋医学からみた「足がつる原因」についてお伝えします。

イラスト/かくたりかこ 取材・原文/大石久恵

 

 

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