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医療と美容の最先端!? 「毛細血管ケア」がますます重要な理由/後編 毛細血管力を左右するタイツーとは?

増田美加さん

増田美加さん

1962年生まれ。女性医療ジャーナリスト。30年にわたり女性の医療、ヘルスケアを取材。自身が乳がんに罹患してからは、がん啓発活動を積極的に行う。著書に『医者に手抜きされて死なないための患者力』(講談社)ほか多数。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会会員

医療と美容の最先端!? 「毛細血管ケア」がますます重要な理由(後編)

更年期の45歳から、急激に老化していく“毛細血管”。この毛細血管のダメージは、全身の血行不良や代謝、免疫にも関係していて…。医療ジャーナリストの増田美加さんによる連載の後編です。今回も、毛細血管研究の第一人者、高倉伸幸先生(大阪大学教授)に伺いました。

 

血管漏れによる毛細血管の “ゴースト化”が進む

毛細血管のダメージとは、どのようなものでしょうか? 「毛細血管がダメージを受けると血管の壁が弱くなり、機能不全に。つまり、毛細血管の“ゴースト化”といわれる状態になります」と高倉先生。健康な毛細血管は、内側の“内皮細胞”を外側の“壁細胞” が覆い、安定した二重構造になっています。

" 安定した"毛細血管とリンパ管の状態

血管は、外側の壁細胞と内側の内皮細胞がぴったりくっついて安定した構造。栄養や酸素は必要な場所に運ばれ、リンパ管により老廃物や水分が速やかに回収されます

 

 

それが加齢(老化)や紫外線、活性酸素、食生活の乱れ、運動不足、ストレスなどが原因で、外側の壁細胞が剝がれやすくなります。壁細胞が剝がれてしまうと、内側の内皮細胞に影響が及び、不安定な血管に。内皮細胞にも隙間が大きくできて、大切な栄養分や酸素が毛細血管から漏れ出てしまいます。

 

血管漏れが続くと、毛細血管の末端まで血液が届かなくなります。そうなると、毛細血管は無機能血管に。周囲の細胞も毛細血管も消滅し、“ゴースト血管”となり、さまざまな不調を引き起こすことになるのです。

"不安定な"毛細血管とリンパ管の状態

ダメージを受けると壁細胞と内皮細胞が緩み、不安定に。栄養が漏れ出し、老廃物や水分が回収されず体内に蓄積。写真のように、毛細血管は消滅しゴースト血管に

 

毛細血管写真提供/あっと株式会社「血管美人」

 

 

“ゴースト血管” を防ぎ毛細血管力を上げる方法

「毛細血管の壁細胞と内皮細胞をぴったりくっつけて安定した血管にするには、接着剤の役割をする“タイツー(Tie2)”という体内酵素を活性化させること。“タイツー”が活性化すると、内皮細胞同士を接着させ、壁細胞の接着を促します」(高倉先生)

 

接着剤であるタイツー活性化に重要なのは、壁細胞から分泌される“アンジオポエチン-1”という物質。

血管漏れを防ぐにはタイツー活性化がキモ

血管の内皮細胞にある〝タイツー(Tie2)〞を活性化させ、壁細胞をぴったりくっつける〝アンジオポエチン-1〞は壁細胞から分泌。ふたつの結合で血管漏れを防ぎます

資料提供/Tie2-リンパ血管研究会

 

 

タイツーを活性化させ、さまざまな老化現象を改善させる基礎研究結果も報告されています。アンジオポエチン-1は、加齢により減少しますが、近年、似た働きをする成分が植物にあることがわかってきました。ヒハツ、シナモン、月桃葉、ルイボス、はす胚芽、かりん、スターフルーツなど。これらをお茶やスパイスとして利用したり、サプリメントでとることでタイツーを活性化できます。

タイツーにアプローチする植物配合サプリが続々登場

タイツーにアプローチするヒハツ(長胡椒の一種)エキスほかを配合。

[右から]Bbリッチプラセンタドリンク 50㎖ ¥600/ビービーラボラトリーズ ☎0120-72-72-73 めぐりんぱドレナージュ60粒(約30日分)¥4,500/白鳥ウェルファーマ ☎0120-123-877 FTCホワイト チャージ90粒(30日分)¥5,400/FTC ☎0120-351085

 

 

タイツーを活性化させ毛細血管力を上げる方法はほかにもあります。毛細血管の隅々まで血液をスムーズに流すことで、血管の内皮細胞は安定します。入浴や日常生活の工夫で冷やさない習慣を。手足の指先が冷たいのは、血液が届きにくくなっている証拠。

 

運動も大切です。全身の血行促進に有酸素運動は効果的ですが、ふくらはぎを使う運動もおすすめ。例えばスキップ。ふくらはぎは心臓から遠く、血流を上げにくい下半身の血行促進のキモ。デスクワークの合間にできるのは、かかとを上げ下げして、ふくらはぎの筋肉に力を入れるエクササイズ。もちろん、毛細血管にまで血液を流すには、血液の質(血液サラサラ)も大事です。血液ドロドロにならない食生活にも気をつけましょう。

 

 

イラスト/堀川理万子

 

 

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