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アレルギー最前線 4.皮膚科医に聞くアレルギー対策Q&A

ふみっちー

ふみっちー

ネコとオペラと美味しい時間が好き。

花粉症、アレルギー性皮膚炎とつきあい始めて、約5年になる50歳。

ムズムズ、カユカユって本当にイヤですよね、春が台無し!!

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こんにちは、ふみっちーです。

 

アレルギーが発症すると、どうしていいかわからなくなくて困っちゃいますよね。症状がいろいろ出るので何科を受診すべきかわからない、予防するためには何をするべきなのかわからない……。 そのへんの疑問を、皮膚科など女性専門医療に携わり、「私のクリニック目白」の院長でもある平田雅子先生にうかがいました。

 

Q.

首や手の湿疹、春先のせきなど症状が複数の場合、何科に行くべき?

 

A.

近所の大学病院や呼吸器系のクリニックなどに、アレルギー専門の「アレルギー科」があればそちらで。ない場合は最も強い症状が出る部位を見極めて、病院を探しましょう。皮膚科では、肌のかゆみや湿疹のほかに、唇や目のふち、耳の周辺、陰部なども担当しています。

 

鼻炎や、のどにチクチクした違和感があるときは、耳鼻科か耳鼻咽喉科へ。せきやたん、喘息の発作が出たときは呼吸器科へ。鼻よりのどへの違和感が強い場合は、耳鼻咽喉科を先に受診しましょう。眼球や目の表面の粘膜にトラブルが出たときは眼科へ。くしゃみや鼻水も出るようなら、併せて耳鼻咽喉科も受診してください。花粉の時季に陰部の粘膜がかゆくなる人もいます。こんなときはまず皮膚科へ。

 

アレルギーで病院にかからなくてもいい体になるには、アレルゲンを作らないのが一番。そのために重要なのは食生活です。同じ食べ物を大量にとらない、卵を生で食べない、牛乳を飲みすぎない。また、冷たい飲食物を避ける、食べ物をよく嚙むなど、つねに胃腸を守ることを心がけてください。

アレルギー図

アレルギー対策のためにも、料理はなるべく手作りしたい

 

Q.

肌が弱く乾燥がひどいです。
毎日の生活で気をつける点は?

 

A.

大切なのは自分の皮脂をなくさないこと。乾燥がひどい人は、お風呂でも石鹼を使わず、お湯でさっと流すくらいにして。もちろん長湯は禁物です。そして最低でも一日3回は、皮膚のバリア機能を高めるために保湿をしてください。おすすめは、香料などが入っていない低刺激のオイルを馴染ませてからクリームやローションを塗る方法。潤いが長持ちします。クリームでもしみる人はワセリンを。特に皮膚が弱い人は、洗濯洗剤の使いすぎにも注意し、肌に優しい素材のものを着るようにしてください。

アレルギー図

高価な化粧品を1度塗りするより、自分に合った適正な化粧品をこまめに使うことがアレルギー対策のカギ

 

Q.

40代で花粉症に。
日常生活で注意することを教えてください

 

A.

花粉症でクリニックに来られた患者さんには、必ず「胃腸は丈夫ですか?」とお聞きします。そして胃腸が弱い人には、そちらを立て直す薬も処方します。消化が悪いと栄養が吸収されませんし、薬の効果も半減。腸内細菌のバランスも悪くなり、アレルギーを抑えられなくなります。抗アレルギー剤を使わず、整腸剤や乳酸菌など、胃腸を整えるものを飲んで症状が改善する人も少なくありません。

 

一年を通して、お腹を冷やさないことも大切です。お腹の温度が下がると消化酵素が働かなくなり、消化が悪くなります。夏の暑い時期にTシャツ&短パンで寝るのも控えましょう。

 

Q.
アレルギー対策には、どのような食べ物や薬が有効ですか?

 

A.

皮膚と粘膜のバリア機能を強化するには、タンパク質、ビタミンA・C・E、ミネラル(亜鉛)を含んだ食べ物をバランスよくとることが大切です。外食、菓子やインスタント食品の摂取、ダイエットなど、偏った食事は避けて。下のチェックリストで当てはまる項目が多い人は要注意!

アレルギー表

 

薬では、アレルギーに共通して使われるものに、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤、ステロイド剤などがあります。市販薬なら抗ヒスタミン剤がおすすめですが、眠気を招くものもあるので購入時に確認を。ただし、これはあくまでも応急処置です。後日きちんと病院に行き、適切な治療を受けて。

 

Q.
症状が悪化したり、よくなったり。
何か理由があるのか知りたいです

 

A.

体調の変わり目で、アレルギー以外にもトラブルが出やすくなるOurAge世代。私がおすすめしたいのは、自分を見直すための「体調日誌」です。

 

カレンダーに「朝起きたときに頭痛あり」「お腹が痛い」など、その日の体調を簡単にメモするだけ。ほかに「生理日」「風邪っぽかった」「寝不足」などの情報も書き込みましょう。可能であれば、その日に食べたものも記入してください。2カ月も続けると、アレルギー症状が出たときに「今度も生理前だな」「あのときも前日に○○を食べたっけ」と、自分を知る手がかりになります。病院で診察を受けるときも役に立ちますよ。

アレルギー図

簡単でいいので書き出して、自分の食生活、体調のサイクルなどを把握しておこう

 

取材・原文/上田恵子 イラスト/かくたりかこ

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