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正しい“タンパク質”ライフ PART5/熊谷 修先生おすすめのタンパク質の取り方③

話題の本の著者に聞く

 

「私が考えるタンパク質のとり方」

 

 

今、タンパク質を積極的にとる健康法やダイエット法を説く本がブーム。 特に話題の2冊の本の著者に、おすすめのタンパク質のとり方を伺いました。

 

まずは、4回に分けて最新著書の「正しい肉食」が話題の熊谷 修先生おすすめのタンパク質のとり方をご紹介します。

 

今回は、タンパク質は、肉だけでなく、魚介類や卵、牛乳なども毎日まんべんなくとることが大切というお話です。

 

 

 

 

 

『正しい肉食』の熊谷 修先生に聞きました

MyAge_009_060-熊谷修さん

 

熊谷 修さん Shu Kumagai

1956年生まれ。人間総合科学大学教授。学術博士。東京農業大学卒業。わが国初の「老化を遅らせる食生活指針」を発表し、シニアの栄養改善の科学的意義を解明。介護予防のための栄養改善プログラムの第一人者。

最新の著書『正しい肉食』(集英社)が話題

 

 

MyAge_009_061-正しい肉食

 

熊谷 修 著 五〇歳をすぎたら肉を食べなさい!正しい肉食

 

メタボ対策として〝控えるべき〞というイメージが強かった肉ですが、本書では肉食の病気や老化への予防効果を、長年の研究に基づくデータで実証。中高年こそ毎日肉をとるべきと提唱した画期的な本。¥1,200/集英社

 

 

 

 

 

病気と老化を防ぐカギは、

しっかり肉をとることです

 

 

最近、タンパク質でも特に老化予防に効果的なのではと注目されているのが肉。これを実証データに基づいて解明したのが熊谷修先生の著書『正しい肉食』です。

 

「中高年になると魚や野菜中心の食事になりがちですが、そのため動物性タンパク質が不足した“新型栄養失調”になる人が増えています。体の栄養状態を表す指標として血清アルブミン値があります。この値は、体の中で骨格と筋肉量の占める割合と、正比例の関係にあります。

 

つまり、血清アルブミン値が高いほど栄養状態がよく、老化速度も遅いといえますが、この値を上げる効果が最も高いのが肉。私たちの研究では、肉食を増やした人ほど血清アルブミン値が上がり、歩く速度も落ちず、筋力の衰えを防ぐことがわかりました。肉食によって肥満度が減ったり、糖尿病やうつ、認知症などさまざまな病気を防ぐことも期待できます」

 

さらに、熊谷先生のすすめる“正しい肉食”は、とり方にもポイントが。

 

「大事なのは毎日80gの肉を食べることと、肉を含めて10食品群をとることです。これを実践するだけで健康寿命を延ばせます。ぜひ実践してみてください」

 

 

次ページに、 タンパク質食のとり方をご紹介。

 

3.毎日、肉、魚介類を各80g+卵+牛乳をとる

 

 

肉だけでなく魚介類、卵、
牛乳もまんべんなくとる

 

熊谷先生が毎日とるべきタンパク質としてすすめているのは、肉、魚介類、卵、牛乳の4つ。

 

「老化速度を遅らせるためには、1日のベストな摂取量は、肉と魚介類は各80g、卵1個、牛乳200㎖です。これで筋肉や骨格などを作るシステムが効率よく稼働します」

 

・肉…80g
・魚介類…80g
・卵…1個
・牛乳…200㎖

 

 

 

肉80gのイメージをつかもう

 

毎日肉類を80gとるために覚えておきたいのが、とるときの肉ごとの目分量。

 

「例えば牛ヒレ肉は1切れ約140gなのでその半分強。豚バラ薄切り肉は1枚約20gなので4枚程度で、鶏もも肉は1枚約230gなので約1/3程度です。覚えておいてとるときの参考に」

 

 

 

適度に肉の脂身も食べる

 

熊谷先生は肉の脂身も特に控えなくてOKと提唱。

 

「肉の脂質はとるとすぐエネルギーに転換され、タンパク質を迅速に体の組織に作り変えます。また脂質のバランスをとるには植物性も動物性も同様にとるべき。ですから肉の脂身も適度にとるほうがいいのです」

 

 

「肉80gは少ないと思うかもしれませんが、魚介類、卵、牛乳も毎日とる習慣がつくと、これが適量だとわかるはず」

「肉80gは少ないと思うかもしれませんが、魚介類、卵、牛乳も毎日とる習慣がつくと、これが適量だとわかるはず」

 

 

 

 

 

次回は、熊谷先生の研究の結果わかった“肉食の健康効果”についてご紹介します。

 

 

 

撮影/フルフォード海〈人物〉 鈴木泰介〈食品〉

スタイリスト/中野径恵〈食品〉 図表製作/ビーワークス

取材・原文/和田美穂 監修/熊谷 修

撮影協力/UTUWA

 

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