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帯状疱疹は子どもの頃にかかった水ぼうそうウイルスが再活性化する病気です。/教えてDr.!第6回

ちょっと気になる病気 教えてDr.!

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

 

 

私がお答えします!

まりこの皮フ科院長

東京慈恵会医科大学皮膚科客員教授

本田まりこさん Mariko Honda

教えてドクター 本田まりこ先生

まりこの皮フ科院長。東京慈恵会医科大学皮膚科客員教授。アトピー性皮膚炎、ウイルス性皮膚疾患(水痘、単純ヘルペス、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛など)のスペシャリスト

 

 

相談

腹部の左側に、ピリピリとした痛みがあります。どんな病気が考えられ、何科を受診したらいいのでしょうか?

 

答え

帯状疱疹が考えられます。早期治療が肝心なので、すぐに皮膚科医を受診することをおすすめします。

教えてドクター イラスト

帯状疱疹とは?

子どもの頃にかかった

水ぼうそうウイルスが再活性化する病気です。

 

帯状疱疹は、体の右か左の半身に、帯状に水ぶくれができることからついた病名です。多くの場合、痛みやかゆみなどから始まり、放っておくと重症化する病気です。

その原因は水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス(VZV)の感染。これに初めて感染したときには水ぼうそうになります。症状が治まったあともこのウイルスは死滅せず、感覚神経の神経節の中に何十年も潜み続けます。

 

ただし、水ぼうそうになった時点で、体はこのウイルスの免疫を獲得しているので、その後、しばらくは体に悪さをすることはありません。

しかし、この冬眠状態のウイルスは、過度な疲労やストレスなどで免疫力が低下すると、再び活性化することがあります。この2度目のウイルスの暴走こそが帯状疱疹なのです。同じウイルスでも1度目と2度目では違う病気として現れるわけです。

 

帯状疱疹を発症しやすい年代は20代と50代。理由は、獲得した免疫の効果が薄れる時期に当たるからです。

約85%の人が、5歳までに水ぼうそうにかかるといわれています。第一の発症ピークである20代はその免疫が薄れてくる頃で、そこに仕事の疲れやストレスなどが重なることで起こると考えられています。

その後、30~40代にはいったん罹患(りかん)率が減ります。この年代は子育てをする人が増え、子どもが水ぼうそうにかかることで気づかないうちに体内にウイルスを再度取り込み、免疫力が再活性化するためです。

そして免疫力が弱まる50代に発症が増えはじめ、さらに免疫力が低下する高齢者も発症率が高くなります。

 

症状は、左右どちらかの部位にピリピリした痛みや違和感を覚え、強い痛みが4~7日続いたあとに、赤い発疹ができ、約2週間でかさぶたになり、約3週間で治るというもの。

しかし、疱疹の発生が広範囲にわたったり重症化した場合には、皮膚症状が治ったあとも、痛みだけが数カ月から数年も残る「帯状疱疹後神経痛」になることも。ほかにも失明、脳炎、難聴、運動神経麻痺などの合併症を起こすこともあります。肝心なのは早めに治療を行うことです。

 

発症しやすい部位は胸や腹部、背中、顔など。治療の柱は「ウイルスの増殖」「皮膚の炎症」「痛み」を抑えることで、抗ウイルス剤、抗炎症剤、鎮痛剤などの薬物療法が基本になります。
特に高齢になるほど重症化するので、50歳を過ぎたら、水ぼうそうの予防接種を受けることが、罹患を回避するのには有効です。

 

 

〈まとめ〉

自分で行う対策

過労などで免疫力が落ちていることが原因と考えられるので、

しっかり休息をとる。

 

病院で行う治療法

薬物療法 (抗ウイルス薬、抗炎症薬、鎮痛剤など)。
本田先生のクリニックでは近赤外線治療、
イオントフォレーシス(イオン浸透療法)を行うことも。

 

 

イラスト/macco 取材・原文/山村浩子

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