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ビールとカマンベールが認知症予防になる!?

日本人が長生きになったのは嬉しい反面、長寿ならではの新たな課題も浮き彫りに。平均寿命と、介護を必要としない健康寿命には10歳近くも差があるとされているんですよね。

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要介護となる原因の中でも、認知症の患者は年々増加。厚生労働省によると、その患者数は2012年の段階で430万人、2025年には730万人になると予想されています。

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「今年度には認知症になっても尊厳をもって暮らせる認知症基本法が国会で議論される予定もあり、社会的な問題となっています」とは、キリンホールディングス R&D本部健康技術研究所の阿野泰久さん。

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「脳内での長年の老廃物の蓄積によって発症する認知症の治療法はまだ確立されていないものの、日常生活に支障が出ていないMCI(軽度認知障害)の段階なら回復率は14〜44%と、早期の適切な対処で改善が可能だとあきらかになってきています。認知症リスクは生活習慣と密接に関わっているため、私たちは食による認知機能改善に取り組みました」

キリンでは、新たに2つの独自成分を開発したそうです!

コクや苦味の強いビールが脳活動を活発に!?

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「定量の酒類摂取は認知症予防になるとして赤ワインのポリフェノールなどは盛んに研究されています。そこで、私たちはビールの原料や成分に関する研究を進めました」

ビールの苦み成分ホップは、醸造工程でイソα酸に変化します。このイソα酸が脳内老廃物の沈着を抑え、神経細胞の活動を改善すると東京大学との共同研究で発見したのだとか。

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「イソα酸は辛口・爽快ドライタイプのビールには少なく、コクや苦みの強いビールに多く含まれています。他の食品に展開するために、強い苦みを1/10程度に抑えた〈熟成ホップ由来苦味酸(くみさん)〉という成分を開発しました」

ちなみに、イソα酸はノンアルコールビールテイスト飲料にも含まれているそうです。

カマンベールチーズにも認知機能改善効果があった!?

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もうひとつ、カマンベールチーズに含まれるアミノ酸が4つつながったペプチド、βラクトリンに認知機能低下を予防する効果があると東京大学との研究で解明した、と阿野さん。

「ただし、カマンベールチーズにその効果を求めるとなると1日40個ほど食べることが必要となってしまいます。そこで、〈乳由来のβラクトリン〉のサプリメント開発に着手しました」

〈熟成ホップ由来苦味酸〉と〈乳由来のβラクトリン〉を配合した製品は来年に発売予定とか。認知機能には記憶力や判断力などが関係していますから、認知症予防にはもちろん、私たち大人世代は普段から積極的に取り入れたい成分ではないでしょうか。どんな製品が登場するのか、今から楽しみです。

キリンホールディングス

取材・文/佐藤素美

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