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「ミトコン活」が免疫強化のポイント!ミトコンドリアの元気がコロナ禍を生き抜くカギに⁉

「新しい生活様式」を明るく前向きに送るための、読んでトクする連載。今回は、ミトコンドリアの働きと免疫力についてです!

日本のワクチン接種率が急速に上がってきていますが、変異種が出てくるなどまだまだ油断ができない状況です。日本医科大名誉教授・太田成男先生によると、たとえワクチンを接種しても、人によりワクチンの効果も異なり、個人の免疫力により感染リスクに差があるため、ワクチン接種後も免疫強化対策をすることが大切なのだそう。

 

今年6月に千葉大学病院の研究でファイザー社のワクチン接種後の抗体価が発表されました。抗体価はワクチンを打ってからどれだけ抗体が検出されたか、つまりワクチンの効果をどれだけ獲得できたかを知る値と考えていいもの。ところが発表された抗体価をみると、抗体価は年齢とともに下がり、60代は20代の6割程度になっています。年齢が上がるほど、免疫強化対策が大事になりそうですね。

 

 

最近の研究では、細胞の中で働く細胞小器官「ミトコンドリア」が免疫に関して大きな役割を果たしていることがわかってきました。では免疫システムの中でミトコンドリアは、一体どのような働きをするのでしょうか?

 

◆免疫システムでのミトコンドリアの働きとは?

 

●免疫システムの始動スイッチを入れる

ミトコンドリアはウイルスを感知し、免疫システムを作動するスイッチの役割を果たしています。細胞内に入ってきたウイルスの遺伝子であるRNAを発見すると、小胞体という別の細胞小器官と合体してスイッチをオンにし、サイトカインという物質を放出して免疫細胞の出動を命じます。

 

エネルギーを作りだして免疫細胞の力を高める

大多数の細胞の中にあり、エネルギーを作りだすミトコンドリア。免疫細胞の中にも存在しており、ミトコンドリアが元気でエネルギーをたくさん作れる状態だと、免疫細胞は活発に活動することができます。

 

ウイルス感染した細胞を殺して細胞間の感染拡大を防ぐ

ウイルスはRNAという遺伝子が膜につつまれた状態です。ウイルスが細胞内に入ると膜を取ってRNAだけになり、細胞の増幅装置を利用してRNAを増やします。そして増えたRNAは細胞外へ飛び出して、他の細胞で同じことを繰り返していきます。ミトコンドリアはアポトーシス(細胞死)を命じることで、ウイルスに感染した細胞をウイルスを閉じ込めた状態で死に至らせることができ、他の細胞に広まることを防いでくれます。

 

質の高い抗体を産生するサポートをする

抗体をつくる免疫細胞に、B細胞があります。B細胞は、ミトコンドリアの量が多いほど質の高い抗体をたくさん産生することがわかっています。ワクチン接種をした後に抗体価を上げるのにも同様にミトコンドリアのサポートがカギに。ミトコンドリアを増やし元気にしておくことが、新型コロナ対策に欠かせないということになりそうですね。

 

◆ミトコンドリアを活性化するための生活習慣「ミトコン活」を始めよう!

 

このように、免疫システムの中で様々な役割を果たし、免疫強化のポイントとなるミトコンドリア。このミトコンドリアの量を増やし質を高めるのが「ミトコン活」です。毎日の生活の中で、運動、睡眠、食事に気を付けることで、年齢とともに量も質も落ちてしまうミトコンドリアをパワーアップさせることができます。それでは、実際にどのようなことに気をつけたらいいか、見ていきましょう!

 

【1】インターバル速歩で適度な運動を

 

 

「ミトコンドリアは細胞の中でダイナミックに分裂や連結をしており、ミトコンドリアは長く連結しているほど元気です」と太田先生。長く連結したミトコンドリアにするには、ややきつめの運動をするのが効果的。上記の「インターバル速歩」がおすすめですが、きつくて続かないという方は、1分間体に負荷をかけてややきついと感じる状態を保つと、ミトコンドリアを増やすスイッチが入ります。例えば1分間だけ速歩をするなど、できることから継続して行うことが大切です。

 

【2】良質な睡眠をとるように意識する

 

ミトコンドリアを元気にするには、質のいい睡眠をとることが重要です。自分の好みに合う寝具を用意したり、部屋の温度や明るさを心地よいものにしたりするなど、睡眠環境を整えていきましょう。また、良質な睡眠をとることでミトコンドリアが元気になると、さらに睡眠の質が上がるという相乗効果も!

 

【3】食事でミトコンドリアを元気にする栄養素を摂る

 

ミトコン活に欠かせないのが、ミトコンドリアを元気にしてくれる栄養素を含んだ食事を摂ること。中でも還元型コエンザイムQ10はミトコンドリア内でエネルギーを生産する工程に直接かかわっており、特にとりたい栄養素。ミトコンドリアが出す活性酸素を抑える働きもあります。

 

コエンザイムQ10は体内でも合成されていますが、加齢とともに量が少なくなり、20代と比べて40代は6割に、80代は4割まで落ち込んでしまいます。1日100mg摂ることで健康へのベネフィットが報告されていますが、食事から摂れる量は1日5㎎程度。気になる方は、サプリメントで補充してみてもいいかもしれませんね。

 

【コエンザイムQ10が含まれる食品(100g中の含有量)】

 

普段からしっかり対策をしたり、ワクチン接種をしたりしたとしても、新型コロナウイルスの感染を完全に防ぐのは難しいもの。普段の対策に加えてミトコン活で免疫力を強化して、コロナ禍を乗り切りましょう!

 

太田成男(おおた しげお)先生

日本ミトコンドリア学会名誉理事長。日本医科大学名誉教授。東京大学大学院薬学系研究科博士課程を修了後、スイス・バーゼル大学バイオセンター研究所研究員、自治医科大学講師・助教授を経て、日本医科大学教授、日本医科大学大学院教授、日本医科大学先端医学研究所教授を歴任し、2017年3月退官。30年以上の研究から、ミトコンドリアに備わる機能が心身の健康と密接にかかわっていることを発見する。

 

◆資料提供/日本ミトコンドリア学会名誉理事長 日本医科大学名誉教授 順天堂大学客員教授 太田成男先生

 

構成・文/倉澤真由美

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