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夏は「角膜の傷リスク」が上がる?正しいアイケア方法とは?

「新しい生活様式」を明るく前向きに送るための、読んでトクする連載。今回は、実は夏に高まる「角膜の傷リスク」についてです!

この夏も、連日猛暑が続きますね。室内ではサーキュレーターで冷房効率を上げたり、外出先ではハンディファンを活用したりと、暑さ対策をされている方も多いのではないでしょうか。

 

ところがこうした行動が、もしかしたら目のトラブルを起こす原因になりかねないのだとか!そこで、眼科医の有田玲子先生に、夏に起きがちな目のトラブルや、目を守る方法について教えていただきました。

 

◆エアコンなどの風で涙が蒸発し、角膜が傷つきやすい状態に!

 

「角膜は、涙に守られています。ところがエアコンや扇風機などの風を受けることで涙が蒸発すると、潤いがなくなり角膜がむき出しの状態になってしまいます」(有田先生)。角膜はとても繊細です。特に、涙が蒸発してむき出しの状態では、傷がつくリスクが高まり、トラブルの原因になってしまいます。

 

角膜

 

それでは、風が当たることで生じる角膜のリスクを確認するために、実験を行った結果がこちらです。

 

実験方法は固定したハンディファンで1分間顔に風を当て、まばたきは普段通りして行いました。

 

実験の様子

 

すると、今回実験した3人全員の涙の保持時間が半分以下に減少。風を当てて1~2秒で涙が蒸発し始める結果となり、角膜の傷リスクが高まっていることが分かりました。さらに実験者の体感でも、「たった1分でも目が乾いている感じがした」といった意見もありました。

実験結果

 

わずか1分でも、風を受けると目に良くない環境になってしまうんですね。有田先生によると、エアコンやサーキュレーター、ハンディファンの風が直接目に当たらないよう、首元に当てるなどの工夫をすることでリスクを減らせるそう。使うときは、気を付けたいところです。

そのほかにも、次のようなシーンで角膜が傷つきやすくなってしまうので、注意が必要です。

 

●紫外線

長時間強い紫外線を浴びると、角膜が炎症を起こして傷つく可能性があります。普段の生活はもちろんのこと、アウトドアに出かける時は特に帽子やサングラスなどの対策を忘れずに。

紫外線のリスク

 

●汗が目に入る

汗は塩分が多く、目に入ってしまうと涙の水分を奪ってしまいます。また、汗と一緒に汚れが目に入ることで、角膜を傷つけてしまうことも。外を歩く時は、こまめに拭くことが大切です。

汗のリスク

 

●冷房による冷え

夏は室内にいると冷房で体が冷えて血流が悪くなり、涙の蒸発を防ぐ油分が分泌されにくくなります。ストールなどで冷えすぎないようにしたり、入浴や手足浴などで体を温める工夫をしましょう。

夏の冷えのリスク

 

◆角膜が傷つくと、疲れ目やかすみ目の原因に!

 

では、風や紫外線などで角膜が傷つくと、目にはどんなことが起きるのでしょうか?

 

目の疲れやかすみ目につながります。また、目がしょぼしょぼしたり、痛みが出るなど、さまざまな不快症状が出てきます」(有田先生)。

 

そして、目が疲れてるだけかもと勘違いして放置するのは危険なのだそう。「角膜の傷が治らないままでいると、瞳のバリア機能が低下して、感染症リスクが上がってしまう原因にも!ぜひ、ケアをするよう意識してみてください」(有田先生)。

 

◆アイケア習慣をつけて、角膜を守りましょう

 

最後に、サーキュレーターなどの風に気をつける以外にも、心がけておきたいアイケア習慣について、有田先生に教えていただきました。

 

●目を適度に休める

 

日常的に目を使いすぎないようにしたり、パソコン作業などの時間が長くなってきたなと思ったら、定期的に目を休める時間を作るようにしましょう。

 

●ビタミンA入りの目薬でケアをする

目薬で目を潤すことも効果的です。ただし、目薬は使いすぎると涙を流してしまい逆効果になってしまいます。1日3~5回程度を目安に、1回1滴だけさすようにしましょう。特に、角膜の修復を助けるビタミンA入りの目薬を使うのがおすすめです。

 

夏の角膜の傷リスクに注意しながら、しっかりアイケアをしてトラブルを防いでいきましょう!

 

教えてくれたのは

伊藤医院眼科副院長慶應義塾大学元眼科非常勤講師東京大学眼科臨床研究員 医学博士

有田玲子(ありた・れいこ)先生

有田玲子先生

2012年、涙のあぶら・マイボーム腺の重要性を啓蒙するLid and Meibomian Gland Working Group(LIME研究会)を創設。講演会・講習会・ハンズオンワークショップ・患者さん向けパンフレットの作成などの活動を精力的に行う。涙のあぶらに関する英文論文を70以上発信し、涙のあぶらに関する論文数は世界一。ドライアイの正しい知識啓蒙のため、YouTubeで情報発信をしている。

 

◆資料提供/現代人の角膜ケア研究室

 

構成・文/倉澤真由美

 

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