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手術前って結構忙しいんです/50代。乳がんサバイバーになりました。

hijiri

hijiri

都内在住の50代会社員。2019年5月に乳がんと診断される。仕事を続けながら10月までに3回にわたる手術を経て、2020年1月に放射線治療が終了。現在は、10年間にわたるホルモン療法薬の服薬を継続、年に一度の検診で経過観察中。放射線治療中も継続したランニングの趣味が高じて、ランニングアドバイザー、スポーツ医学検定2級、ナヴィゲーションスキル シルバーレベル等の資格を持つ。「琉球茶道ぶくぶく茶」東京分室主催。元おでかけ女史組メンバー。

 

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手術前でも検査で結構忙しい

さて、手術をすると決めたとして、その方法まで決めても、まだまだ本番前(?)には色々やることがありました。

 

大まかにわけると

・手術で切ったり取ったりする部位(範囲)をあらためてしっかり確認する。

・全身麻酔で手術しても大丈夫かを検査する。

の2つです。

 

そのために入院前にいくつか検査をします。結構忙しいです。

 

なお、私がやったのは、X線単純撮影、心電図検査、そして造影MRIと呼吸機能検査でした。

 

これは割と基本コースのようで、例えば、既に抗がん剤などを投与していたりする方だと、口内環境の悪化で合併症を引き起こす可能性もあって歯の検査なども行うのだそうです。

 

X線単純撮影と心電図検査は、身体が手術して大丈夫な状態かを改めて調べるために行います。健康診断などでは割とおなじみの検査ですから、そこまで不思議さもありませんよね。

 

ちょっと謎なのは、呼吸機能検査ではないでしょうか。

 

日常で麻酔というと、歯医者などで痛みを感じなくするためのもの、みたいなイメージがありませんか?なにを隠そう私もそうでした。

 

しかし、全身麻酔の場合は痛みをブロックするだけのものではありません。

 

全身麻酔をかけると呼吸が止まることをご存知でしたか?呼吸を止めることで、血圧も下がり心臓の鼓動も弱くなりますから、出血もしにくくなるし手術の危険さは格段に下がります。でも、呼吸を止めるのですから、適切な量の麻酔でないと、身体に負担や危険があるかもしれないのです。

 

呼吸機能検査の目的は、肺がどの程度の働きをしているかを測定することです。

 

そのキャパシティによって麻酔の量や方法を確定するのですから、繊細で大事な検査なのですが、顔を真っ赤にして息を吐き出している姿は、客観的に見るとちょっとまぬけな姿かもしれません(笑)

 

手術よりも苦行?!造影MRIで覚悟を決める

私が一番大変だったのは、造影剤を使ったMRI撮影でした。

 

MRIは狭い場所に長時間じっとしていなければならないので、苦手な人も多い検査です。私も好きではありませんが、でも目をつぶって半分寝てたらいいんだよね、程度には腹はくくってはいたのです。が。

 

実際にはこんな風↓

 

腕に造血剤を常に入れるための管を付けたまま、胸の形を崩さないために姿勢は下向き(胸は空いている穴に入れる)。撮影する画像がぶれないようにそのままひたすら動かず60分。

そもそも私の腕は血管が見えにくいらしく、検査前に点滴を入れる注射で三回もやり直していて、それだけでもじんじん痛いというのに。

 

 

技師さんが

「もう少しですよー(さっきも同じこと言ってた!)」

「はい、あと一枚ですからねー。(絶対違うでしょ!)」

「はい、動くと撮りなおしですからねー、頑張って!(既に頑張ってます!)」

あ、あと何分!?早く終わってーっ!!(叫)

 

今だから言いますが、正直全身麻酔で意識がない状態で受ける手術よりも終わった達成感は半端なく。

 

ある意味、これで手術に対するあきらめと覚悟ができた、のかもしれません(笑)

本当であれば1ヵ所針を刺すだけでよかったはずなのに、血管にうまく入らずなんと3回もやり直す羽目に。

汚くてすみません。

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