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「細胞再活性化」に注目!日比野佐和子先生に教わる5つの老化防止法

「新しい生活様式」を明るく前向きに送るための、読んでトクする連載。今回は、最近の研究でわかってきた、老化を防ぐ方法についてです!

年齢を重ねていくと、「疲れやすい」「肌のシワやたるみが目立つ」「白髪が増えてきた」といった加齢により起こる悩みが増えがちですよね。私も何とかしたい!と思いつつも、年齢的に仕方ない部分もあるかな…と考えていましたが、最近の研究で意外な事実がわかってきました。

 

こうした老化現象は「細胞の機能低下」が原因であり、老化は加齢による生理的な現象ではなく慢性的な炎症が持続する「疾患」と考えられるようになってきました。そして、老化を防ぐことは可能という研究も!

 

そこで、アンチエイジング医療の第一人者である日比野佐和子先生に、老化を防ぐために細胞を再活性化させるにはどうしたらいいかを教えていただきました。

◆低下した細胞の機能を再活性化することが、老化防止に

 

「細胞は人間の基本といえるもの。まるでひとつの社会のように、エネルギーやホルモンをつくったり、ウイルスと戦ったりするなど、さまざまな仕事をしています。この細胞ひとつひとつが元気な状態を維持してくれているおかげで、私たちは健康でいられます」と日比野先生。

 

ところが、加齢などにより細胞内の組織が古くなって壊れたり傷ついたりしてしまうと、細胞の機能が低下してしまいます。細胞が本来の役割を果たすうえでカギとなるのが、「オートファジー」と「サーチュイン遺伝子」

 

オートファジーは、細胞にとって有害な物質を取り除いて生まれ変わらせる仕組み。老化でダメージを受けたミトコンドリアなど、体に不要なものを回収・分解します。

 

サーチュイン遺伝子(Sirtuin)は長寿遺伝子とも呼ばれるもの。活性酸素によるDNAの損傷は細胞機能が低下する大きな要因となりますが、その傷を修復するのがサーチュイン遺伝子。サーチュイン遺伝子が活性化して産生するヒストン脱アセチル化酵素であるサーチュイン酵素がDNAの傷を治すことで、細胞は元気を取り戻します。

 

オートファジーとサーチュイン遺伝子が下図のようにきちんと機能し、低下した細胞の機能を再活性化することで、老化そのものを防ぐことが可能なのだとか!

 

オートファジーとサーチュイン遺伝子

 

日比野先生によると、「私たちの周りには、紫外線やストレス、食生活の乱れなど、細胞機能を低下させる外部刺激があふれています。これらを個別に対処するのはとても大変ですし、いくら外部刺激からケアしても細胞そのものの機能が低下したままでは老化を食い止めることには繋がりません」とのこと。頑張ってお手入れをしてもなかなか効果が出ない、という人は、まず細胞そのもののケアをする必要があるかもしれませんね。

◆「細胞再活性化」のためにできる5つのこと

 

それでは、どんなことをして細胞の再活性化を促せばいいのでしょうか?その方法を日比野先生に教えていただきました。

 

 【1】青魚を食べて良質な油を摂る

食物で細胞の再活性化を促すには、人の体内で作られにくい必須脂肪酸である「オメガ3脂肪酸」が必要です。オメガ3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は不飽和脂肪酸の仲間。体内の炎症を抑えて細胞の再活性化を促します。DHAとEPAが豊富に含まれている青魚を食べて良質な油を摂るようにしましょう。魚が食べれない人は、エゴマ油やアマニ油など、植物から摂取することも可能です。

 

【2】深呼吸や瞑想をする(精神を整える)

深呼吸をしたり瞑想をするなどで、今の自分の状態に意識を向け、感情や思考で判断せずありのままの自分を受け入れる「マインドフルネス」の状態になるようにしましょう。そうすることでメンタルが整い、ストレスに対して効能のある脳内物質(幸せホルモンとも言われる)「セロトニン」が分泌されて心の安定につながります。こうしたストレスケアをすることで、ダメージを受けた組織を補充する幹細胞を目覚めさせることができます。

 

【3】寝る前に軽いストレッチをする

寝る前に10分程度の軽いストレッチをすることで血管機能を拡張させ、血液循環もよくなり細胞の隅々まで栄養を行き渡らせることができます。そして、適度な運動をすることで、オートファジーが活性化します。

 

【4】良質な睡眠をとる

質の良い睡眠は自律神経を整え、細胞の修復やミトコンドリアの再生を促します。特に寝てからすぐの3時間に深い睡眠が取れていることが大切です。逆に睡眠の質が良ければ、ゴールデンタイム(午後10時~午前2時)の間に寝ることにこだわらなくても大丈夫です。睡眠時間は全体で7時間とれるように心がけましょう。

 

【5】細胞力を高める食品成分を摂る

最近では、オートファジーやサーチュイン遺伝子を活性化させる食品成分も解明されてきています。例えば下記のような成分が注目されています。

 

●ザクロなどに含まれるエラグ酸の分解物質である「ウロリチン」
ザクロやベリー類に含まれるポリフェノールの一種「エラグ酸」が腸内で代謝されてできる「ウロリチン」。実験でも、サーチュイン遺伝子を活性化することがわかっています。

 

緑黄色野菜などに含まれる「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」
ブロッコリー、アボカド、トマトなどに含まれる「NMN」は、腸内で吸収されると、生物がエネルギーを生み出す上で重要な役割を果たす「NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)」に変換されます。これがサーチュイン遺伝子を活性化させてくれます。

 

納豆や豆腐などの発酵食品に含まれる「PQQ(ピロロキノリンキノン)」
ココア、納豆、ピーマン、キウイなどに多く含まれる「PQQ」は、サーチュイン遺伝子に働きかけて細胞の中にあるエネルギーの源であるミトコンドリアを活性化させる役割を果たします。

 

●ブドウや赤ワインに多く含まれる「レスベラトロール」
ブドウや赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」は、オートファジーやサーチュイン遺伝子を活性化させる働きがあります。適度に摂取しましょう。

 

食品だけだと必要量を摂取するのが難しいものもあるので、サプリメントも上手に利用していきましょう。

 

どれも普段の生活ですぐできそうなことばかりなので、早速やってみたくなりますよね。老化だけはどうにもならないかなと思っていましたが、防ぐことができるとは嬉しいですね!日比野先生から教わった方法を取り入れて、体の中からケアしていきましょう!

 

日比野佐和子先生
日比野佐和子先生

医療法人社団康梓会Y’s サイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授。内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。アンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。

 

◆資料提供/日比野佐和子先生

 

取材・文/倉澤真由美

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