「アダムスキー式腸活法」ではファストとスローの食品を、毎日の生活にどのように取り入れたらいいの? 実例を紹介して説明していきます。
●ファスト食材・スロー食材については、下の記事から読むことができます。
食材ごとの消化の速さに着目。「ファスト」「スロー」食材とは?/アダムスキー式腸活法<1>
食事間隔が重要!
基本になるのはファスト食品とスロー食品を一度の食事で同時にとらないこと。そして、ファストの食事のあとは次の食事まで1時間30分以上あけ、スローの食事のあとには5時間以上の間隔をあけます。これがルールです。
ここでは、ファストとスローのメニュー例を、朝食、昼食、軽食(おやつ)、夕食それぞれを提示(軽食は基本的にファストのみが理想)。
例えば、ファストの朝食を食べたなら、昼食まで1時間30分以上、スローを選んだなら5時間以上あけます。この食事間隔を守れば、ファストでもスローでもOK。すべてスローをチョイスしても、すべてファストでもいいことになります。
ただし、ファストばかりではタンパク質や炭水化物、野菜などの栄養が不足するので、上手にミックスするのがいいでしょう。
*この記事でご紹介するメニュー例は「アダムスキー式腸活法」に従い、一部、編集部がアレンジしています。あくまで、食事法のルールを説明するものです。
ファストの食事例
朝 食
◆ヨーグルト+コーヒー
ヨーグルトはファスト、コーヒーはニュートラルなので、同時にとるのはOK。ヨーグルトにフルーツを加えてもいいでしょう
“1時間30分以上あける”
昼 食
◆ファスト野菜サラダ
ファストに入る野菜はトマト、かぼちゃ、パプリカ。これらに、ニュートラルに入るオリーブオイルと酢のドレッシングで
“1時間30分以上あける”
軽 食
◆季節のフルーツ
アボカドとココナッツ以外のフルーツはすべてファスト。おやつは夕方に、季節のフルーツを食べるのがおすすめ
“1時間30分以上あける”
夕 食
◆なすのエスニック炒め
ニュートラルのなすとファストのパプリカを、ニュートラルのクミンシード、ファストの唐辛子を加えてピリ辛炒めに
スローの食事例
朝 食
◆納豆+目玉焼き+ご飯+味噌汁
納豆、卵、ベーコンなどの肉類、米、豆が原料の味噌もすべてスロー。腸活に役立つ、発酵食品や穀類の食物繊維も味方につけて
“5時間以上あける”
昼 食
◆五目うどん
うどん、肉、かまぼこ、油揚げ、絹さや、わかめなどすべてスロー。ほかに麺類、パン、ピザなどの炭水化物もスローです
“5時間以上あける”
夕 食
◆和定食
魚、じゃがいも、ほうれん草、豆腐などもスロー。タンパク質、いも類、豆類、ほとんどの野菜はすべてスローと覚えて
お話を伺ったのは
澤田幸男さん
Yukio Sawada
1957年生まれ。「澤田肝臓・消化器内科クリニック」院長。医学博士。専門は消化器内科。アダムスキー式腸活法を提唱する『腸がすべて』(東洋経済新報社)の監修を担当。神矢丈児氏との共著『腸が寿命を決める』(集英社新書)も
イラスト/木下綾乃 構成・原文/山村浩子