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横森理香の『コーネンキなんてこわくない』「神々の地、出雲、松江へ!!①初めての出雲」

横森理香

横森理香

作家・エッセイスト。1963年生まれ。多摩美術大学卒。 現代女性をリアルに描いた小説と、女性を応援するエッセイに定評があり、近著『40代 大人女子のためのお年頃読本』がベストセラーとなる。代表作『ぼぎちんバブル純愛物語』は文化庁の主宰する日本文学輸出プロジェクトに選出され、アメリカ、イギリス、ドイツ、アラブ諸国で翻訳出版されている。

著書に『50歳からの自分メンテナンス術』『50歳から誰より輝くアンチエイジング魂』など。

OurAgeの更年期チャレンジ連載をまとめたエッセイ『コーネンキなんてこわくない』好評発売中!

また、「ベリーダンス健康法」の講師としても活躍。主催するコミュニティサロン「シークレットロータス」でレッスンを行う。日本大人女子協会代表。

 

更年期の不調から脱するため、様々なチャレンジをしてきた作家・横森理香。

閉経前後の体験を描いた『コーネンキなんてこわくない』(集英社刊)は、

“コーネンキ”を明るく乗り越えられるパワーが湧いてくる一冊だ。

さて、その後も、毎日を快適にイキイキと過ごす挑戦や旅は続き、

今回は、島根県、出雲、松江に飛ぶことに・・・・!!

 

 

いざ、出雲・大人女子旅✨へ!!

 

 

6月吉日、私は高校講演会のため羽田から空路、島根に旅立った。

 

島根というと随分遠い気がするが、飛行機乗っちゃえばたった一時間で、「出雲縁結び空港」に着く。ベタな名前やな~w

 

新聞社の方が用意してくれた、むっちゃ面白いドライバーさんが運転する観光タクシーで、まずは「割子蕎麦」を食べに行った。

 

名物出雲そばを、割子と呼ばれる塗りの浅いお椀で食す。これが三段重ねから五段重ねと、食べたい量だけ選べ、具も色々。私は名物アゴ野焼きの天ぷらでいただいた。

 

「あー、こういう食べ方があったか!!」

 

東京でもグルメスーパーで売られているトビウオのぶっとい竹輪。そのまま輪切りにして食べるより、天ぷらにしたほうが美味しい! なんかB級グルメ♥ 東京でも試してみよっと✨

 

そこから、まずは神々の地・出雲を代表する出雲大社にお参りした。

 

 

 

「えー、ここでは、二礼四拍手、一礼でお参りします」

 

オモロイ観光ドライバーさんが、咳払いをして甲高い声で説明する。写真はないが、クッキングパパみたいなルックスだ。

 

「二倍、二倍!!」

 

普通は二礼二拍手一礼が神社参拝の礼儀。このご挨拶の仕方が象徴するように、出雲大社はなんでも特大の神社だった。

 

 

縁結びの神さまだからって、この太さはすごすぎでしょう!? というぐらいに太いしめ縄。

 

 

御本殿手前の拝殿ので驚いていたら、神楽殿のほうはさらに太い、5.3トンものしめ縄が!

 

 

さらに、境内二箇所に大きな大国主命像があり、うさぎと一緒のもの、海から御霊を授かる波と玉まで彫像化されており、壮大な神話の世界を見せてくれる。

しかし、しめ縄や像だけでなく、すべてがスケールが大きかった。

 

圧巻だったのは畳75畳分もの大きさを誇る国旗。えーっと、大き過ぎて全体が写真に収まんないんですけど〜、みたいな。

 

また10月の神無月には全国から神々が集まり、出雲では神在月となるが、その時、神々がお泊りになる宿泊施設となる十九社もずずずーっと横に並んですごかった。

 

神棚の大きいのが続く・・・みたいな感じだが、これらすべてがリアルな神さまの存在を感じさせてくれ、私的には大好きな神社と相成った。

お参り後、スマホのgmailにバンバン多方面から連絡が入るようになり、ご利益がハンパないので驚いた。

 

縁結び、と一言で言っても、男女の縁だけでなく、仕事やお金、健康、学業、人間関係・・・全てにおいての「良縁」が結ばれるところならでは、である。

 

 

神様たちが降り立った浜とは!?

 

 

参拝後、そこから車ですぐの「稲佐の浜」へ。

 

 

 

 

「神在月には、全国から神様がここ、稲佐の浜からいらっしゃいます。お迎えの行事は十月十日、大変大きなものとなります」

 

ドライバーさんが説明してくれる。神在月と書いて、じんざい、それが語源で、ぜんざい餅となったんだそう。出雲はぜんざい発祥の地とも言われている。

 

出雲大社の門前には、美味しそうなぜんざい餅のお店があるが、割子蕎麦とアゴ野焼きの天ぷらでおなかいっぱい。食べらんなかった?

 

「海から入られた全国の神様たちは、十一月には空路で帰られます」

 

「へえっ、豪華客船で来て、飛行機で帰る。さすがセレブだわ♡」

 

 

ここは神々の国・ギリシャ!?

 

そこから、「東洋一」と言われるクラシックな石造りの「日御碕(ひのみさき)灯台」を見に行った。出雲のパワスポの一つである、「日御碕神社」の近くにある灯台だ。

 

 

その日、島根は山陰には珍しく、ピーカンだった。日本海は波一つなく、日本海じゃないみたい。なんか、え?! ギリシャ? みたいな・・・。

 

編集者Kがスマホで撮ってみたら、こんな感じ。

 

 

ホントにギリシャみたいで驚いた。

 

「これインスタとかフェイスブックにギリシャってアップしてもわかんないよねー」

と盛り上がる。

 

「ギリシャに来てますってw」

 

冗談抜きで、石造りの白い灯台と塀と蒼い海は、日本とは思えぬほど美しかった。

 

大人女子、ギリシャまで行くのも疲れるから、飛行機で羽田から一時間の、ギリシャはいかが? ちなみに、ここからの夕日は、絶景らしいですよ。

 

 

え、あの御守は!?

 

S字型クランクで車酔いしそうになりながらも、ドライバーさんのオモシロ出雲話で乗り切り、着いたところは「日御碕(ひのみさき)神社」。

 

ここは、出掛ける前「ぜったい行ったほうがいい」と、神社仏閣大好き大人女子から勧められた神社だ。

 

 

山の中にあり、その名の通り、日没が美しい神社だという。

 

そこで驚いたのは、見たことのあるお守りが売られていたことだ。それは十年前、ピラティスの先生からもらった、砂の入ったお守り。

 

なんでも、ここのお砂は神秘的な力があるらしく、医者から見放された大怪我の人も、後遺症もなく治ってしまったとか。

 

当時、タイミングよく? うちの夫がスケートボードで十字腱を切っていて、そのお守りを膝に当てたところ、奇跡的に治ってしまった。

 

すわ手術かと思われたのに、自然治癒w  整体師には、「ご主人の治癒力、ハンパないですよ」と言われたが、もしかしてこのお守りのおかげだったかも。

 

なので、知り合いの、痛いところのある人に数個購入して、一路、宿泊先の宍道湖(しんじこ)に向かった。

 

島根を代表する大きい湖で、飛行機が下降する際見える、海かと思ったやつだ。宍道湖って、読めないじゃんって漢字だが、宍戸ジョーの宍、猪の道という語源らしい。

 

島根には読みづらい地名がいくつかあって、十六島海苔も、ウップルイ、と読む。十六島町の大変危険な岩場で摂れる、貴重なお高い岩ノリなのだが。お節料理にちょこっとトッピングする、キャビア扱いの岩ノリなんだって。

 

 

大人な城下町・松江へ

 

宍道湖畔のホテルに荷物を置き、夕方、松江の町に赴いた。

 

いきなり、風情のある大人な町である。松江城の見える城下町の、「皆美館」という旅館で、素敵なお食事をいただいた。

 

鯛めしで有名な「皆美」は銀座にもあるが、松江本店、いや、実に良かった。

 

川沿いの庭園は、世界庭園ランキングにも入ったほどの美しさで、それを眺めながら島根の食を堪能できるのだ。

 

 

 

夕暮れの松江は、ムードたっぷり。島根の日本酒やワインで、美味しいものをちょこちょこと。大人な時間である。プライベートで来るならここに泊まってもいいかも♥

 

食事のあとに周辺の川沿いをそぞろ歩いても素敵だろう。

 

 

文/横森理香

 

・・・・次回は、松江の町を散策します。お楽しみに・・・・・・

 

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