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ミツバチの不思議な力に魅かれて 1/ 写真家で市民養蜂家 飯田典子さんのハニーな日々

草野いづみ

草野いづみ

帝京大学教育学部教授 臨床心理士

ライタ―として「女性の生と性の健康と権利」(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)に関するテーマの取材を多数経験。
40代で大学院に入り、教育・発達心理学、臨床心理学を学ぶ。教育学博士。
スクールカウンセラー等を経て現職。
著書に『みんなで考える家族・家庭支援論』(編著・同文書院)、『フランスにはなぜ恋愛スキャンダルがないのか』(共著・角川ソフィア文庫)など。

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都内で養蜂? 私も採蜜体験

みなさま、ハチミツはお好きですか? ハチミツは何千年も前から人類が利用してきた自然食品。ミツバチが一生懸命、花々から集めてきた蜜には、甘みや香りだけでなくビタミン、ミネラルなど健康に良い成分が含まれています。

 

 

でも、ハチミツはけっこう高いし、外国産のものが多くて、国産の良いハチミツを手に入れるのは難しい、と思っていました。
そしたら、なんと私の住む東京の多摩地域で、友人がミツバチを育て、ハチミツや蜜蝋を採集する養蜂に取り組んでいることを最近知りました。「ちょうど、採蜜をするから来てみない?」というお誘いがあり、さっそく行ってみることにしました。

 

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©飯田典子

 

養蜂場があるのは、東京郊外の国立市谷保。国立といえば、駅前の大学通りの桜&銀杏並木で知られるお洒落な町、というイメージがあります。都心からもそう遠くなく、通勤にも便利な場所。その市内にハーブや野菜を栽培している約1200平方メートルの土地が残されていることにまずびっくりしました。

 

 

ここ「くにたち蜜源ガーデン」は地元の農家とNPO(「くにたち富士見台人間環境キーステーション」と「みつばち百花」)と2人の市民養蜂家が協力して開設した場所で、地元の一橋大学の学生も一緒に「地域おこし」の一貫として運営しているそうです。養蜂場はその一角にありました。

 

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くにたち蜜源ガーデン

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飯田さんの養蜂場

 

 

 

ここで養蜂を行っているのは飯田典子さん。本業はドキュメンタリーを専門とするフォトジャーナリストです。バラをテーマに写真を撮っていたらミツバチに出会い、ミツバチを撮りたいと知り合いの養蜂場に通ううちに、ミツバチに魅かれ・・・とうとう自ら養蜂を行うようになって5年目になるといいます。(飯田さんの波乱万丈人生のストーリーは次回をお楽しみに)

 

 

「最初は養蜂家の方に聞いたり,本を読んだりしながら手探りでしたが、だんだんミツバチのことがわかってきたかな」という飯田さん。1年目は40キロの採蜜量だったのが昨年は250キロに。「まだ赤字」というものの、少しずつ軌道に乗ってきた様子でした。

 

 

いよいよ採蜜体験です!

門番バチ、子育てバチ、外勤バチ
さて、飯田さんにくっついて白い巣箱の並ぶ養蜂場に入りました。「巣箱の正面には立たないで」という声が飛びます。巣門には「門番バチ」といわれる歩哨のようなミツバチが見張っていて、敵とみなされると攻撃されるのだそうです。

 

 

ミツバチに刺されないために、事前に「黒い服はダメ」、「ピッタリしたストレッチのスキニージーンズなどもダメ。ゆるい厚手の生地の服がよい」「肌を出さない」「ゴム手袋」など服装の注意がありました。さらに専用のネットを借りて被ります。ミツバチの脚がひっかかりやすい生地の服などを着ていると、繊維に脚をとられてパニックになって刺してしまうのだとか。ミツバチは1回刺すと自分も死んでしまうので、そんなことになったらお互いに悲しい、と大丈夫そうな服を着ていきました。

 

 

今回、採蜜する巣箱を飯田さんが開けて蜜板を取り出し、ついているミツバチを全部ブラシで払います。ものすごい数のミツバチで、慣れた飯田さんでもよく刺されてしまうとか。私は避難して遠巻きに観察・・・。
巣箱の下段と上段は女王蜂が通れない隔王板で仕切られ、女王蜂は下段のみで産卵。下段は育児スペース、上段は貯蜜スペースと分かれていて、採蜜しやすいようになっています。

 

 

 

働きバチは一生の間に、いろんな仕事を順番にこなしていきます。お掃除バチ、子育てバチ、巣の建設バチ、門番バチ・・・最後に蜜を集める外勤バチとなり、夏は40日くらいで一生を終えます。「ミツバチの世界ってすごく組織化されてるな、と感心するんですよ」と飯田さん。

 

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巣箱から蜜板を取り出す

 

 

とろーり、おいしいハチミツが・・・

飯田さんが巣箱から取り出した8枚の蜜板をケースに入れて養蜂場から出て、蜜を抽出する分離器のところに移動しました。
まず、蜜板の表面を覆っている蜜蓋を削り取ります。飯田さんに教わって少しやってみましたが、これがなかなか難しくてギブアップ。蜜蓋は精製して蜜蝋となり、キャンドルやワックスの材料になるのだそうです。

 

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蜜蓋を削り取る

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分離器を手で回す

 

 

 

そして蜜蝋を削った蜜板を、分離器にかけます。といっても手回し。青いレトロな感じの可愛い分離器に蜜板を2枚入れてハンドルをぐるぐる回します。すると、下の蛇口のようなところからとろーりとした蜜が流れ出てきました。

うわー感激♪

蜜板をひっくり返してまたグルグル。蜜がどんどん出てきます。

 

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流れ出るハチミツ

 

 

 

8枚の採蜜を終えてのティータイム。ハーブガーデンでつんだカモミール&ミントティーと、とりたてのハチミツをパンにつけて。そのおいしかったこと!

 

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カモミール&ミントティーでお茶

 

 

 

今日採蜜したのは約15キロ。ところで、1匹のミツバチは一生にどのくらい蜜を集めてくるのか知っていますか? わずかティースプーン1杯分なのだそうです。ハチミツって、本当に貴重な、ミツバチからいただく自然の恵みなのだなと思いました。

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※ 注文は 国立ミツバチ日記 まで。

 

 

 

<続く・・・次回は飯田さんの「ミツバチと更年期」のお話です>

 

 

 

 

 

 

 

 

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