HAPPY PLUS
https://ourage.jp/kounenki_no_chie/66865/

福島では3月11日の現実は、まだ何も終わっていないのです。

朝倉匠子

朝倉匠子

エイジング・スペシャリスト。
学生時代よりコマーシャルモデル、その後テレビ司会や経済インタビュアーとして活躍した後、渡米。加齢学などを学び、現在は「アクティブ・エイジング」を提唱する。
NPO法人アンチエイジングネットワーク 理事。青山学院大学ジェロントロジー研究所 客員研究員。抗加齢医学会 正会員。
http://shokoasakura.com

記事一覧を見る

もうすぐ3月11日、東日本大震災が起こった日ですね。

 

ゆっくりと全てを飲み込み、破壊していくあの津波の映像。さらに追い討ちをかける原子力発電事故の恐怖は忘れられませんね。

 

当時息子の通っていたアメリカンスクールの親御さんたちも母国の大使館の発する情報にパニックになっていました。「東京が保たない」と即刻帰国をした家庭、父親だけ日本に残しハワイに転居した家庭。日本政府だけでなく、世界から出される情報もかなりいい加減なものがありましたが、当時は何を信じて良いかわかりませんでした。今となっては各国の中でイギリス大使館の特設科学部が発表した「福島はメルトダウン状態、東京にまでは影響を及ぼすことはない」という見解が最も正しかったと言われています。

 

朝倉さん 福島

 

先日福島県の広野町に講演に伺いました。東京駅から常磐線に乗り、北へ向かいます。途中から海岸線は怖いくらいに真新しい家ばかりに変わります。そして「いわき」に到着。役所の方と車で広野町に向かいました。東京で暮らしていると過去になりかけている震災が目の前に広がります。本当にまだまだ何も終わっていないのだと痛感、自分の認識が恥ずかしくなるほどの現実がそこにありました。

 

広野町は、福島第1原発の南側、ちょうど20km圏の外側。原発事故後、収束のための中継基地として使用されたJヴィレッジは、20km圏内の楢葉町と、この広野町に跨がって立地しています。

 

町は2012年3月末に避難指示解除になりましたが町民の戻りは鈍く、小さな商店街に人影はありません。津波に負けないまちづくりとして、土壌全体をあげる大規模工事が続きます。復興のために全国からやってくる工事人口の方が町民よりも多いという状態。広野町は原発ではなく火力発電の町、道一本隔てた隣の原発の町とは事故の保証金額に大きな差が出るなど、町民心理も複雑な問題が山積みだと遠藤町長がお話ししてくださいました。それでも講演に参加してくださった町役場の方たちは皆さん、前向き〜、明るい!元気をいただいたのは私の方でした。

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

やや無骨な名前とは裏腹に、上品で優しい芋焼酎! 原日出子さんの簡単おつまみもご紹介中です

PR
<前の記事

<前の記事
第47回/大人の修学旅行。風邪でも腰痛でも仲間とタイへGO!

次の記事>

次の記事>
第49回/中東カタールに行ってきました。

この連載の最新記事

母子施設へ年末にお蕎麦やお餅を届けるボランティア活動を、サロンメンバーと協力して行いました

第174回/母子施設へ年末にお蕎麦やお餅を届けるボランティア活動を、サロンメンバーと協力して行いました

「人生のピークはこれから」トゥールジャルダンや狂言の野村万蔵さん、母子家庭支援チャリティに新譜ライブ…新たなことにチャレンジしていきます!

第173回/「人生のピークはこれから」トゥールジャルダンや狂言の野村万蔵さん、母子家庭支援チャリティに新譜ライブ…新たなことにチャレンジしていきます!

「マダム バービー in ピンク」ピンクに身を包んだマダムたちと映画へ

第172回/「マダム バービー in ピンク」ピンクに身を包んだマダムたちと映画へ

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル