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「髪がうすい」「お肌カサカサ」の原因は血がチョロチョロ

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

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「髪は顔の額縁」というくらい
その額縁で顔の印象はどうにでも変わる、
ということを
ずっと前に祖母から聞いたことを
思い出します。

 

祖母は、

美容師さん(昔は髪結いさんと言いました)に
毎日きてもらって
髪を結っていたそうです。

 

香水をつけたり、赤い口紅をつけたり

寝る前には、鏡台の前でしっかりお手入れ。
今は亡き、明治生まれの祖母は
今思い出しても、おしゃれで
すてきな女性だったな。

 

ついつい忙しさから
女、を忘れそうになる私ですが、
やっぱり
大切な髪、お肌ですね。

 

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です。

 

 

〈氣づいたら、髪がうすくなっていた
抜け毛も多い〉

 

〈お肌もカサカサ〉

 

こんなお悩みが増える更年期。
髪のことを
漢方では、
「髪は血の余り」・・・血余(けつよ)といい、
血が全身に行き渡って、あまったもの、と考えます。

 

「血」とは、血液のことなのですが、
漢方では、もっと広〜い意味でとらえ
栄養分・潤いを与えるもの
と考えます。

 

血が足りなくて、チョロチョロしかない

状態を「血虚(けっきょ)」といいます。

 

「血虚」と「貧血」は

似ているけど違うのです。

「貧血」は血液成分のヘモグロビンの量が少ないこと。

「血虚」は、血をつくれず、血の
栄養分が行き渡らない状態のこと。

 

頭皮に栄養分が届かず
髪にも栄養がいかず
抜け毛が増えたり
髪自体が細く、ハリがなくなって
なんだか、ヘアスタイルが
きまらない、、、

 

髪、うすいなー、と

感じたら

 

「血」がチョロチョロの

血虚になっているのかもしれません。

 

そのうえ、「血虚」の状態は

お肌に栄養分と潤いが届きにくくなるため
カサカサの乾燥肌になりやすい。
しわっぽくなったり、
ハリがなくなったり。

 

髪と肌、どちらにもとっても大事な

「血」
女性なら、たっぷりほしいです。

 

 

髪や肌のトラブルの元、「血虚」になる原因とは?

血虚になる原因は、

おもに
慢性の疲れや胃腸の働きの低下。

 

疲れがたまってくると

胃腸の働きも悪くなる。
ちゃんと食べているつもりでも
きちんと吸収されていない。
ゆえに、
「血」が作られない。

 

「血」が足りなくて流れが悪ければ、
髪にも頭皮にも
そして、お肌にも栄養が行き届かなくなりますね。

 

こんな風にならないためには、

日々の生活に少しだけ氣を使ってあげてください。

それを漢方では
養生(ようじょう)といいます。

 

 

漢方的養生


①胃腸に負担をかけないよう
早食い・大食いはしない

 

②温かいものをゆっくり食べる

 

③たくさんの種類を食べる

 

④食べたり食べなかったりをしない

(規則正しく食べる)

 

⑤嗜好品(お菓子とかコーヒーとか)

ばかり食べない

 

⑥せめて11時までには寝る

(夜は血を作る時間・夜型生活をやめよう)

 

 

 

次のページでは、血虚の人にオススメの食べ物、漢方薬をご紹介します。

オススメの食べ物

 

○黒いもの、赤いものなど、

色の濃いものを

樫出さん 黒豆

プルーン・なつめ・クコの実

緑黄色野菜・人参・黒豆・黒米・黒ごま
黒きくらげなど

 

栗・くるみ・ぶどう・はちみつなどもオススメ

 

 

○タンパク質もしっかり

 

鶏肉・牛肉の赤み・マグロ・かつお
豆腐・大豆など

 

 

漢方薬では

 

⭕️四物湯(しもつとう)

 

血を増やす。生理不順や生理痛、

肌荒れ・疲れ・めまいなどに

 

⭕️当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

 

血を増やし、いらない水をさばく。

めまい・たちくらみ・貧血・むくみ
冷え・腹痛などに

 

⭕️芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)

 

不正出血・生理の時のだらたら出血・貧血・たちくらみなど

 

 

漢方カウンセリングをしていると、

最近は
血がドロドロより
血がチョロチョロの女性が
多いように感じます。

 

(バブルの時はドロドロが多かった)

 

赤いもの、黒いもの食べて

自分に合う漢方のんで
早めに寝て
血を増やして

 

女っぷりあげて

いきましょう!

 

 

 

注:漢方薬については

漢方専門の医師や漢方薬剤師

漢方アドバイザーなどにご相談・

カウンセリングの上お飲みください。

 

 

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