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「すみません」ばかりの患者さんが、漢方と出会って変わったこと

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

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漢方カウンセリング
って、なんだろう。。。
という方のために

 

 

漢方ライフクリエーター
漢方薬剤師の樫出恒代です。

 

更年期、
体調悪くて
なかなか治らない
どうしたらよいのか、と
悩んでいる方は
実は案外多い

 

 

「おかげさまで
ほんとに楽になりました。
このことを、伝えたい」

 

と、漢方カウンセリングに
来てくださるKさんが、
言ってくださいました。

 

Kさんが、丁寧に質問に答えてくださいました。
状況や体調・こころの変化がとてもわかりやすいので、
お読みください

樫出さん 花瓶

 

【1】なぜ、漢方カウンセリングを受けようと思いましたか?

 

45歳頃から、何もかも面倒で疲ればかり感じていました。
家事、介護、看取り、仕事、自分の闘病に追われて、楽しいことや、やりたいことがわからなくなり、次のような状態でした。

 

・不眠/不安やあせりが常にある
・仕事を休みたいが言えない/辞めたい/遠くへ行きたい
・思考がまとまらない/片付けられない/買い物メモがないとスーパーで途方に暮れる
・本や数字が読めない/理解できない
・ドライアイ/マウス、関節のこわばり、ぎっくり腰を繰り返す、低体温等々

 

受診しても、更年期障害や老化と言われ、
一時的に対症薬を処方され、
薬が切れると同じ症状が続き、
そういうものだとあきらめていました。
不調を解消する方法を調べたり、身近な誰かに相談するという考えすら浮かばず、

自分はこのまま衰えて死んでいくのだろう。とぼんやり考えていたように思います。

 

友人たちと食事をとっていた時、
「漢方の先生のカウンセリングを受けている」という方がいて、
連絡先を教えてもらったものの、
「漢方は効き目が弱く、長く続けなければならず高価」という先入観と、
何もかも億劫という精神状態で、自分から連絡することはありませんでした。

 

その後、さらに家族間のトラブルが重なり、仕事もどんどん責任が増していくとともに、不調のレベルも酷くなり、
何のために生きているのかわからない状態になったところで友人に連絡を取り、
漢方カウンセリングの予約を入れてもらいました。

 

 

【2】受けてみて、どうでしたか?

 

かかりつけ医で漢方を処方されたこともありましたが、正直効き目を実感できなかったので、はじめは疑心暗鬼でした。

 

でも、まずは、
先生の笑顔でほっと緩んだのを覚えています。

 

カウンセリングでは、
「気力はゼロに近い。。。あたま(思考)だけで生きてる状態ね」と言われてハッとしました。

 

心情を表現する。ということが一番むずかしい時期でしたので、
丁寧に状況を聞き出していただいて、
話しながら
「自分はこんなことを思っていたのか!」と
知り、気づく場面もあり、何がつらいのか、
どうつらいのか、どうなりたいのかを言語化する=自身をみつめる視点を、
徐々に思い出させてもらいました。

 

 

漢方薬についても、即効性があること。
症状によっては複数を同時に飲んでも構わないこと。自分に合わせて
少し量を加減しても構わないこと。
どれも眼から鱗のお話ばかりでした。

 

【3】どのような変化がありましたか?

 

1:立ち止まる癖がつきました

 

起きてもいないことに不安になり、先回りして考えを巡らし、用意周到準備万端、
それでも足りない!まだ!もっと!早く!正しく!一体何と戦っていたのでしょうね(笑)

 

 

2:「イヤです」「できません」と言えるようになりました

 

仕事でも生活でも、頼まれごとはすべて引き受け、

できる限りの力で完璧に、

すばらしい成果を出し続けることが自分の役割だと思っていました。

やればやるほど「できて当たり前」という評価にしかならないことにがっかりし、

周囲への不満が募り、疲弊していました。が!
わたしは万能じゃない!と、声を大にして言えるようになりました(笑)

 

 

3:「やりたいこと」が浮かぶようになりました

 

あらゆる困難に全力で立ち向かい、完全な成果を出し続けることが人生だと思い込んでいた10年。
夢や希望の持ち方などまるっと忘れて、ただ生きて役割を果たすことだけに注力していました。が!
本来の「新しいもの好き」はむくむくと顔を出してきましたし、

思ったことをすぐに口にできる無邪気さと、それを許してくれる周囲が戻ってきた実感があります。

 

漢方は、先人たちもみな同じように悩んで困っていたからこそ生まれた知恵の数々なのだと思います。

 

ささいな不調でも、
ひと言口にすればそれに合った
自分に合った漢方を教えてもらえる。
アドバイスをもらえる。
こんなに心強いことはありません。

 

これからも長〜〜いお付き合い、どうぞよろしくお願いいたします(^^)

 

 

こちらこそ!

 

最初のカウンセリングの時、確かに
「氣」のちから、落ちていていましたね。

 

口ぐせは「すみません」
でした。

 

会社でも、こちらにいらした時でもどこでも、
「すみません」って、言っていたらいいと思っていたと。

 

それくらい自分はダメダメで、
何もできなくて、だれかに迷惑をかけている、
そんな風に思っていた、と
おっしゃっていたことがありました。

 

 

でも、カウンセリングを続け、
漢方を生活の中に取り入れてもらううちに、

 

「本当に申し訳ないと思う時以外は
〈すみません〉は、言わないことにします。
変わりに、ありがとうをたくさん
言うことにします」と

 

早速、実行して
次のカウンセリングの時は
「そういえば、すみませんって、言ってないです」と、明るく言ってらした。

 

とても、素敵な方です。
とても、素直な方です。
おしゃれで、センスよく、感性が豊か。
笑顔が可愛い方です。

 

 

おかげさまです、と言ってくださいますが、
私の力ではなく、
Kさんが、変わりたいと思ったから
その「氣」の力を
漢方が、後押ししたと
思います。

 

これからも
ただ、ひたすら。。。

 

後押しできたら
私もすごくしあわせです。

 

漢方のちえとちから
たくさんの人に伝わりますように。

 

ありがとうございました

樫出さん 草花

 

注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。

 

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