HAPPY PLUS
https://ourage.jp/life/consultation/231895/

家事を何もしない夫にムカつきます。自分の時間が欲しい!

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

記事一覧を見る

<お悩みその16>

私の夫は私より若く見られます。いつも私が母親で夫が子どもに見られます。でも私がこんなババアになったのは、夫が家事の事を何もしてくれないからです。ペットのお世話も私です。かわいい猫ちゃんなのでいいのですが、夫に似て、かまってくれないと噛んできます。自分の時間が持ちたいです。本当にムカツキます。(46歳・パート・大阪府)

 

<お答え>

たしかにムカつきますね(笑)。じゃあ、こうなったらダンナさんのためにあれこれやってあげるの、やめましょう。

 

少し家事の手を抜いて、自分の時間を「つくって」みましょうよこの方は、自分の時間を持つってことに、そもそも罪悪感を感じているんだと思うの。軸が自分にないんです

 

この方のように、家族のために自分の時間を捧げ過ぎな女性って多いですよね。若いうちは体力もありますし、人に尽くすことに喜びを感じる人もいます。でも、歳を重ねるにつけ、どうしても体力気力が落ちる。それで尽くすのが嫌な気持ちになって、つらく当たったりしたら、相手にも迷惑ですから。

 

何か自分の好きなことをやるとか、ちょっとプチ家出するとか、してみよう! で、ダンナが若々しいんだったら自分もちょっと若々しくしちゃおう! そのほうが逆にダンナは喜ぶかもしれないじゃない?

 

日本人ってみんな、“おしん体質”なんですよね。それが美徳だと学んできたから。私の友達でも、「私ばっかり忙しい」っていつも文句言ってる人がいます。エレクトーンやりたいって言うから、やればいいいじゃないって言うと、「でもダンナのごはんを作らなきゃ」って。

 

それなら週に1、2回、セブンイレブンのおいしいサバの味噌煮やシャケの塩焼きでも出しておけばいいんです。きれいにお皿に盛りつければ、ムカつきながら作ったものより、相手も喜ぶかもしれません。そうやって捧げる時間を少なくして、自分の時間をつくる。お金も時間も、自分のために使ってみましょう。この方も私の友達も、尽くしすぎ、アンド、立派な自分でいようとしすぎてるんですよ。立派というか、理想の自分ね。

 

1回、ダメな自分になってみましょう。で、どっちが心地いいか考えてみましょう。例えば一週間ずっと「買ってきたおかず祭」してもいいし、プチ家出でもいい。ダンナと猫の面倒をあれこれみるのをやめて、お散歩とか、映画を見に行ったりとかもしてみましょう。今、コロナだから気をつけながらね。

 

どうやってつくるもなにもね、つくっちゃったもん勝ちですよ、自分の時間なんて。ちょっとぐらい窓ガラスが曇っててもいいし、トイレに「さぼったリング」ができててもいいの。

 

ずぼらな自分を許す。例えばね、洗濯したら、干したところからとか乾燥機から下着をとって着てもだいじょうぶなの。実は私、体力的につらくなってきた2年ぐらい前に、そういうルールを作ったんです。もうね、畳んで棚に入れないわけ。そこから着てまた洗濯するから、すぐボロボロになる。そしたら処分すればいいんです。下着の数も整理できます。

 

ごはんにしても、海外の晩ごはんって一皿ですよね。つけてもサラダ程度で、日本の料亭みたいにゴチャゴチャ作らない。そこで、ちょっと足りないから卵焼きでも作ろうか…とか思うから疲れちゃうのよ。40歳50歳過ぎたらね、おかずの数は減らす。お料理家の土井先生もおかず一品とお味噌汁でいいって言っていることですし、そろそろ1回リセットしないと、これからどんどん、家事をやるのがつらくなりますから。

 

マンガで流行った「やめてみた!」じゃないけど、意外に、やめても生きていけることって多い。きちんとしすぎない、ずぼらな自分を許す。あと、ダンナの面倒を見ない自分を許す。軸を自分に戻しましょう

 

自分からいろいろ抱え込んで「私だけが忙しい、大変だ」って言ってる人は、「あ~、私、一回やめるから(にっこり)。あとお願いね」って周りに言ってみるといいんです。そういうことを言えない教育を受けてきちゃたんですね、日本の女性は。今は主婦だってパートしたりして働かなきゃいけないのに、いまだにその呪いに縛られてる。でも、そんなことしてたら疲れて過労死する…というか、その前に心が疲れて病んじゃいますから。そろそろ「ずぼら宣言」、しちゃいましょう!

 

今はまた、コロナで心身ともにみなさん疲れています。疲れって甘く見てはいけません。ご自分を大切に。

 

 

イラスト/松元まり子

・・・・・・・・・・・

 

「ババア上等!悩み相談」では、あなたのお悩みを募集中!

 

【お悩み投稿のルール】

①宛先:toko@shueisha.co.jp  ←こちらまで!

②メールタイトル:【いく子さんの悩み相談】※違うタイトルでお送りいただくと、受付できないことがありますのでご注意ください。

③必要事項:年齢・ペンネームのみ(本名は書かないでください)

④文字数の目安:200字程度【注意事項】以下の内容をお読みの上、ご了承いただいた上で投稿をお願いいたします。

 

・投稿いただいた内容は、OurAgeの企画および、集英社の雑誌・書籍等(web・SNSを含む)にて掲載、キュレーションメディア等に転載する場合があります。

・掲載する際には、ペンネームおよび内容を一部改編する場合があります。

・投稿の採用結果につきましては、お知らせいたしません。

・投稿内容等の確認のため、編集部よりご連絡する場合があります。

・投稿いただいた方のメールアドレス・ペンネームは本企画遂行の目的以外には使用いたしません。

 

投稿お待ちしています!

 

・・・・information・・・・

 

●11月26日発売『日々是混乱 これが私のニューノーマル』(集英社)

 

 

ホーム社の文芸サイト「HB」で地曳さんが連載した1年半のエッセイが一冊に。

 

「BBA(ババア)であっても新しい自分に出会うことをこれからの喜びにしたい」と、コロナ禍の中、時に悩みながらもポジティブ思考で綴ったエッセイにきっとあなたも勇気づけられるはず。地曳さんの暮らしが見えてくる、愛用のアイテムやお気に入りスポットなどの写真も満載です!

 

この特集も読まれています!

子宮筋腫特集~症状から治療まで
フェムゾーンの悩み解決
ツボ・指圧で不調を改善
40代からでも「絶対痩せる」
広瀬あつこさんの「若返りメイク」
閉経の不安を解消

今すぐチェック!

「集英社 能登半島地震災害支援募金」のお知らせ

「集英社 能登半島地震災害支援募金」のお知らせ

<前の記事

<前の記事
第15回/されたことへの恨みが消えず、嫌いな人が増えていくばかりです…。

次の記事>

次の記事>
第17回/すぐ「私なんて…」と言い出す先輩、どうしたら?

この連載の最新記事

洋なし体型の私。何を着ても腰回りが…【40代読者のお悩み】

第53回/洋なし体型の私。何を着ても腰回りが…【40代読者のお悩み】

仕事中のおしゃべりがやめらない!【50代読者のお悩み】

第52回/仕事中のおしゃべりがやめらない!【50代読者のお悩み】

黒しか似合わない…【40代読者、ファッションのお悩み】

第51回/黒しか似合わない…【40代読者、ファッションのお悩み】

この連載をもっと見る

今日の人気記事ランキング

今すぐチェック!

OurAgeスペシャル