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仕事と家事と育児。全てが中途半端で毎日イライラ【40代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その52

仕事も家事も育児も…となると全てが満足に出来ず、全てが中途半端でそれが余計にストレスになって毎日イライラしています。友達も少ないのでどうやってストレスを解消すればいいかも浮かびません。(42歳・自由業・兵庫県)

 

地曳さんのお答え

わかります!
私も完璧主義なところがあるので、ちょっとお掃除するつもりが、気が付けば家じゅうまるまる綺麗にしちゃうことも。全てを完璧にしないと気が済まない性格ってありますよね。

 

ただね、30代40代の頃と違って50歳も過ぎてくると、完璧にやり遂げたくても、体力的にできなくなるんです。仕事の責任が増えたり、介護が始まったりしてやること自体も増えてくる。

 

仕事も家事も育児も…となると全てが満足に出来ず、全てが中途半端でそれが余計にストレスになって毎日イライラしています。友達も少ないのでどうやってストレスを解消すればいいかも浮かびません。(42歳・自由業・兵庫県)

イラスト/松元まり子

 

すると、「そんなに全部はできない」という当たり前のことに気づくんです。だから私は、50歳過ぎてから自分自身に対して「ずぼら宣言」しました。理想的な自分でいることをやめてダメな自分になってみたんです。そしたらすごく楽になりました。

 

ちょっとぐらい部屋が散らかっていてもいいし、毎日自炊しなくてもいいの。
実際、疲れている状態で作った料理より、買ってきたお惣菜のほうが美味しかったりする。きれいにお皿に盛りつければ、それで十分です。

 

たとえば、おせち料理ってデパートやスーパーで買うこともできるけど、自分で作ろうと思ったらいくら時間をかけてもキリがないですよね。
だったら最初から「おなますと伊達巻だけは作るけど、あとは買う」と決めたほうが時間もかからないし、精神衛生上にもいいです。
せっかくの冬休みの家族時間、おせち作りに奮闘して必死の形相なお母さんより、余裕があってニコニコしているお母さんのほうが子どもたちも嬉しいはずです。

 

まずは、物事に優先順位をつけて、「本当はやらなくてもいいこと」や「アウトソージングできること」は、どんどんやらないようにしてください。子どもの誕生日のときは「ケーキだけは私が作るけど、ほかはケータリングにする」とか。“全部を真面目にやる”なんて絶対に無理。完璧ってキリがないんです。仕事だってそうです。毎回完璧にやり遂げなくても、つまずいたことから学ぶこともありますから。

 

そうやって、積極的に「これだけはやらない」というのを決めて、自分の時間を作ってください。あれをやって、これをやって…残りの時間は自分の時間に、と思っていたって、絶対に自分の時間は作れない。だから最初に自分の時間を作っちゃう。
いまの時代、友人とつるまないおひとり様でも十分にストレス発散する方法はあります。映画を観たり、気になるレストランでランチしたり、マッサージやスーパー銭湯にサクッと行くのもいいですね。

 

うちの母は父と一緒に会社を経営していたので、すごく忙しかったんですけど、近所の人に私を預けて一人でボウリングをしに行ったりしていました。
たまに、自分時間を満喫することで、どんなに忙しい日常でも子どもだった私に優しくできる心の余裕が持てていたんだと思います。

 

それに、あなたばかりがいっぱいいっぱいになるまで頑張るのではなくて、家族のみんなにやってもらうことも考えてください。
パートナーにはもちろん、子どもをおだてて家事を手伝ってもらったっていいんです。「あなたは身体が小さいからお風呂の中に入ってきれいにできるからお願いね」とか「お母さん、洗濯物をたたむのが上手ではないけど、あなたは上手に畳めるわね」とか言って、子どもに任せることも考える!

 

子どももいつかは独立します。母親に家事を全部やってもらって大人になるより、家事ができる、家事をすることに慣れている大人になったほうが子どもの将来の為になりますよ!
そんなふうに「素敵ずぼら人生」を楽しく生きてくださいね。

 

 

 

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