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チャレンジもまた「終活」! 由紀さおりさん主演の映画『ブルーヘブンを君に』に、人生を「生ききる」勇気をもらった

オチャリーナ

オチャリーナ

お茶好き、カフェ好きで、お茶のんで仲間とおしゃべりするのが至福。
コリ症、冷え性なので、鍼とかお灸で癒しています。
仕事で出会う専門家やセンパイ女性たちの美と健康の実践に刺激を受けつつ、つい「明日からやろう」とナマケがち(汗) 一番最近の担当は、翻訳の絵本『子どもを守る言葉「同意」って何?』(レイチェル・ブライアン著)

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40代〜のOurAge世代も終活の話題に心惹かれる昨今。一方世の中には3、4世代上で元気に活躍する先輩女性もたくさんいらっしゃいます。その筆頭のおひとりが、由紀さおりさん。ちょうど由紀さんが主演された映画『ブルーヘブンを君に』がまもなく公開の予定と聞いて、試写を観てきました!

 

写真の中のバラの色が「青い」ことに注目! 岐阜県で育種されたバラ、「ブルーヘブン」がお話のポイントになっています。6月11日、全国公開予定

 

 

お話の舞台は岐阜県。美しい自然を背景に、幻と言われた青いバラ「ブルーヘブン」を生み出した実在の園芸育種家をモデルとした女性「鷺坂冬子」を演じるのが由紀さん。映画冒頭、体調に赤信号が灯った冬子は周囲から入院を伴う治療を勧められますが、冬子は「治療の前に、どうしてもやり遂げたいことがある」と言うのです。

 

人生の「終わり」が見えたとき

冬子がどうしても、やり遂げたいこと。それは、なんと「空を飛ぶこと」。

若かりし頃に出会った「彼」が教えてくれた、ハンググライダーで空を飛ぶ喜びを、自分自身も体験してみたい!と。でも、60代の冬子にとって、重い機体を乗りこなし「空を飛ぶ」のは至難の技。それこそ命がけです。それでも「不可能」を可能にしようと頑張る冬子のために、孫である兄弟とその女友だちは奮闘し・・・。

 

病を得ても明るく自分らしく考えて動く冬子の個性、バラ栽培でつちかった自信と人を引きつける魅力を、気負いなく演じている由紀さおりさん

 

余命を宣告された冬子にとって、「空を飛ぶこと」は、いわば彼女なりの「終活」。終わりを意識したときに、「やり遂げなくては」と心に決めたことです。これまでワタシは「終活」というと、自分なき後に迷惑をかけないように「たたむ」「引き継ぐ」と言った、「整理する」イメージだと思っていましたが、冬子のそれは「たたむ」どころか、周りを巻き込んで大騒ぎに。その中で、立ち現れてくるのは冬子が大切に守ってきた人生の秘密。ますます「たたむ」からは離れていきますが・・・。

 

でも、観終わったとき、「私が冬子の孫だったら、『最高のおばあちゃんだよ!』と思うだろうなあ」と感じました。たとえ振り回されても、信念を持ってやり抜く彼女のために動いた、という記憶は素晴らしいものだと。いくつになっても自分の「やりたい」を形にできて、人生の物語を次世代に伝える彼女の力は、周りの人にも勇気を与えるんだ、と熱く共感します。

 

ひとつの道を追い求めてきた由紀さんの人生が、冬子に重なって

ともすれば「わがまま」と封じられそうな行動も、がぜん応援したくなっちゃうのは、やはり「冬子」を演じる由紀さんの魅力。

実はワタクシ、ちょうど由紀さんがこの撮影をされている頃、由紀さんご本人に何度かお目にかかる機会をいただいておりました。というのも、2019年に刊行された由紀さんの自伝『明日へのスキャット』の編集を担当していたからです。

 

2019年は由紀さんにとって「由紀さおり」と名乗ってデビューして以来50年の記念すべき年でした。(童謡歌手としてのキャリアは実はさらに10年以上長いのですが・・!)。

大事な年だけに、由紀さんは大忙し。50年記念コンサート『感謝』で全国を飛び回り、姉の安田祥子さんとの姉妹コンサートも各地で実施、さらに一人芝居「夢の花 –蔦代という女-」のお稽古にも励んでいらっしゃいました。同時にテレビやラジオのレギュラーや特番のお仕事もされて。そんな中でさらに映画のために現地岐阜に足を運ばれているというお話も聞きました。それでも全く疲れも見せず、ステージでは2時間以上も軽やかな足どりで見事な歌を聞かせていらっしゃる。そしてその日常を、随時ブログから発信もされています。

 

映画の冬子より実年齢は上の70代にして、その気力とスタミナは「すごい!」のひとことに尽きます。

中でも由紀さんの「声」「のど」への意識とケアには「さすが」と唸るものがありました。その周到さや今も美しい声に感心したプロの歌い手仲間のみなさんからしばしば相談を持ちかけられる、というのも納得です。幼少の頃からその時その時で信頼する医師に相談して最新のケアを受けてきた由紀さん。その様子とノウハウは先に『MyAge』誌面でも取材して『OurAge』でもご紹介しています。(由紀さおりさん「美しい声」の秘密①〜③

 

冬子が精魂をかたむけてきた、新種のバラづくり。そして、世界に誇れる青いバラ「ブルーヘブン」を生み出した。実際にその偉業を成し遂げた、同県の育種家、河本純子さんが、冬子の人物像の発想のきっかけとなっている

 

映画の冬子とも重なる由紀さんの魅力は、ひとつのことを「私はこれ」と定めて、そこにまっしぐらに進んできた強さ。50年以上、しかもご自身の喉を守り、女性としての人生の晴雨も味わいながら、一筋に歩んで来られたその姿は、先に触れた自伝『明日へのスキャット』に、つぶさに記されています。

 

そうして今ある由紀さんの姿は、この映画の魅力の核心。広々とした岐阜の空、風景、花々に惹かれて、しばし旅をしたような気持ちにもなれます。

映画の公開は当初昨年の予定でしたが、コロナ禍でいったん延期に。そしていよいよ今年6月11日に公開となります。上映の実施状況は、地域によって違う可能性がありますので、お出かけ前に必ずチェックのうえ、劇場にお運びくださいね。

 

そして由紀さんが、ていねいに磨き育んだその声で歌い、演じる、コンサートや舞台には、まさに心がふるえる感動が。今年は緊急事態宣言で予定が変更になる場合も多いですが、ぜひホームページでスケジュールをチェックして、お近くで機会があれば生で、もしくはテレビやラジオを通じてお楽しみください!

 

由紀さんの自伝『明日へのスキャット』(集英社刊 1528円)は、由紀さんの半生を辿るとともに、懐かしい昭和の音楽、テレビ業界のお話などにも触れられて、OurAge世代ならきっと元気が出る1冊。由紀さんの美声や美肌の秘密もチェックして! 

 

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