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見てから読んだ『アキラとあきら』

すぎ

すぎ

趣味は好きなバンドのライブ追っかけをしながら、全国のおいしいものを食べること。
摂生のストレスよりも心の健康を一番に、楽しい! 幸せ! と思える毎日を送りたいと思っています。(ただ自分に甘いだけ……かも?)

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こんにちは。11月26、27日に行われる、私の大好きなバンドACIDMAN主催のロックフェス「SAI」のメンツが豪華すぎて、すでに感動しているライブ大好き編集者のすぎです。

Dragon Ashやアジカン、スカパラと仲がいいのは知っていたけど、back numberやミスチルがくるとは思ってもいませんでした。嬉しいよ~。

 

さて今回は、現在公開中の映画『アキラとあきら』のお話です。

「アキラとあきら」スチール写真

原作は『半沢直樹シリーズ』や『下町ロケット』『空飛ぶタイヤ』『陸王』と、映像化作品多数、しかもどれもが面白い、ベストセラー作家・池井戸潤さんの小説。

 

映画の冒頭。主人公の少年が目にするのは、雨の中、町工場の社長である父(杉本哲太)が土下座する姿。目もくれず去っていく銀行員。父自慢のボールベアリング(機械部品)が転がり、ギュッと握りしめるアキラ・・。(私の記憶の再現なので、ディテールが違っていたらすみません)

 

これ、お父さんが笑福亭鶴瓶で、握りしめるのがネジだったら半沢直樹だよね?と、既視感ありありのシーンに、正直、少し引いてしまいました。

「アキラとあきら」スチール

池井戸作品を見すぎてしまった私が悪いのか? あるいは、もはや水戸黄門や寅さんのように「お約束」を楽しむのが正解なのか?

 

・・と、ちょいツッコミ気味で見始めたのですが、テンポよく物語は進み、気が付けばグイグイと引き込まれ、途中、泣けるエピソードも挟みつつの大団円。

結果、とても満足度の高い、面白い映画でした。

「アキラとあきら」竹内涼真

父の町工場が倒産し、貧しい少年時代を過ごす中で「人を助けるバンカーになりたい」という熱い思いを抱き、産業中央銀行に入った山崎瑛(アキラ/竹内涼真)。

 

「アキラとあきら」横浜流星

片や大手海運会社・東海郵船の御曹司でありながら「自分の人生は自分で決める」と跡継ぎの座を拒否し、瑛の同期となったクールな優等生、階堂彬(あきら/横浜流星)。

 

 

同じ名前でありながら、育ちも性格も全く違う2人は、それぞれの考え方・やり方でトップバンカーを目指していたが、やがて階堂家のお家騒動に巻き込まれることに。

 

「アキラとあきら」スチール

商才がなく、彬の弟(髙橋海人)をたぶらかして階堂家の危機を招いた叔父2人(ユースケ・サンタマリアと児島一哉)。小悪党感が漂っていますね(笑)。

「アキラとあきら」江口洋介

危機回避の鍵を握る、瑛の上司に江口洋介。冷徹ながら切れ者でカッコイイ。

 

真逆のところにいた2人が助け合い成長していく姿は、青春ドラマのよう。絶対悪に立ち向かう勧善懲悪ストーリーで「スカッとする」というよりも、「すがすがしさが残る」映画です。

 

ところで、昔々「読んでから見るか、見てから読むか」という角川映画のキャッチコピーが流行りましたよね。

私はわりと「見てから読む」派。

ネタバレになりそうな情報はできる限り避けて、約2時間の物語をまずは映像で純粋に楽しみ、後から答え合わせをしたいタイプです。

 

ベストセラー本だと、先に読んでいることもよくありますが、悲しいことに読んだ本の内容を、きれいさっぱり忘れていることも多く・・。

「感動した」という思い出だけはあるのに、「で、ラストはどうなったんだっけ?」なんてことはしょっちゅう。

映画を見てから会社の資料室で原作本を見つけ、手に取ってみたら貸出票に自分の名前があった時の恐怖たるや!

 

でもこれは読んでないという確信を持って、買ってきました『アキラとあきら』。

「アキラとあきら」文庫本

「ナツイチ」という集英社の文庫キャンペーンの小冊子まで、この2人の写真だったので、書店の店頭は『アキラとあきら』祭り。

「アキラとあきら」ナツイチ小冊子

ほぼカバーサイズの大きな帯は、竹内君と流星君のワンショット、ツーショットいろいろあって、私ったら「ファンの人が好きな写真を選ぶため」かと思って1冊だけ購入。

 

後日、電車の中で開いたその本が、よりによって「下巻」だったという・・。

「アキラとあきら」文庫本

こうして帯を外せば、間違いなく上下2巻であることがわかるんですけどね~。年を取ると、本当に思い込みで行動したり、注意力ってなくなるんだなぁと思った出来事でした。

 

 

で、上下巻合わせて717ページにも及ぶこの原作。

上巻では、瑛の家族の夜逃げにまつわるエピソードや、親友との出会い、初恋、貧乏ゆえの進学の悩み。彬は彬で、お金持ちの生活や祖父の代から続く階堂家の確執、頭脳明晰&ゴルフ部主将の学生時代、就職活動のようすなどが丁寧に描かれているのですが、それら281ページまでのほとんどが、映画ではバッサリとカットされていました。

 

瑛の妹や飼っていた犬、親友、初恋の人とその父親など、原作では後に生きてくる登場人物も消され、そのぶん瑛と彬のバンカーとしての考え方や行動の対比、階堂家の人間関係などが非常にすっきりと整理され、とてもわかりやすい映画になっているんだなと思いました。

 

ちなみに原作ではバブル期前後(86~91年)だった時代設定を、リーマンショック(08年)前後に変更したのは、主演の若い2人のイメージに合わせてとのこと。

 

主人公のバックボーンを、原作を読むことでより深く理解できるし、記憶を定着させる効果もある気がして、「見てから読む」体験、けっこうオススメです。

 

 

『アキラとあきら』

「アキラとあきら」スチール

全国東宝系にて公開中

配給:東宝

監督:三木孝浩 脚本:池田奈津子

原作:池井戸潤「アキラとあきら」(集英社文庫刊)

出演:竹内涼真 横浜流星 髙橋海人 上白石萌歌ほか

©2022「アキラとあきら」製作委員会

公式サイト: https://akira-to-akira-movie.toho.co.jp/

 

 

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