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https://ourage.jp/column/life/interview/225924/

「いじめられていたときも、私の気持ちは、いつも“前向き”だった」お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコさんのエッセイ(インタビュー/前編)

お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコさんのエッセイ集『わたしもかわいく生まれたかったな』が発売されました。40歳を迎えた川村さんの幼少期から大学時代までのエピソードを軸に、ちょっと生きづらそうで、でも、どこかほっこりとした日々が綴られています。

川村エミコさん

PROFILE
かわむら・えみこ●1979年、神奈川県生まれ。お笑いコンビ「たんぽぽ」のボケ担当。相方は白鳥久美子。主な出演番組に日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』フジテレビ『めちゃ×2イケてるッ!』東海テレビ『スイッチ!』など。 オフィシャルブログ「川村エミコのカエルが寄ってきます…。」

 

小学生の時、お友達になるために“試験”を受けました(笑)

 

小さいころは「暗くて静かだった」という川村さんが、いろいろな人と出会い、どんなことも自分の中で楽しんで、前を向いて過ごしてきた時間が書かれている、このエッセイ集。読んでいる私たちも、“こんなこと、あったな”と、ふと昔の自分を振り返り、愛おしく、切ない思い出を呼び覚ます力を持っています。

「最初、書き始めるまでが、すごく大変で、温泉の源泉を探すような気持ちでした。“こっちにあるかな?”と場所を探して、コンコンと掘っていく。そして“あった!”と思ったら、ドバーッとお湯が湧き出て一気に書けたなという感じです。文章にする時は、その時の天気、情景や、周りの人の表情を、読んでいる方に、できるだけ汲み取ってもらえるように、とにかく正直に書こうと思って書きました」

気になる男の子に、変なあだ名をつけられたり、なんとなく周りとなじめなかったり。様々なエピソードが「私もかわいく生まれていたら・・・」という思いとともに、川村さんのちょっと不思議で、素敵な言葉で描かれています。中でもお気に入りは“お友達試験”だとか。

「ある子に“お友達になってください”と言ったら“お友達になるには試験があります”という、まさかの角度で言葉が飛んできました。びっくりしたんですけど(笑)、その子の考えた試験に、合格するように頑張りました。その当時は、いつもおひとり様でしたが、友達を作ろうとしなかったわけではなかったんです。“お友達試験”は、自分なりに、前向きに頑張ったという最初の記憶です。私が小学生のころからの“舞台に出たい”という夢や、いろいろな出来事に向き合ったとき、そうなりたいなら“とにかく一歩を踏み出そう”と思うようになった始まりだった気がします。とても大事な思い出です」

自分の中で、“楽しむもの”を見つけられていたから大丈夫だった

 

小さい“えみこちゃん”の中の“強さ”を感じるこんな話も。

「私は暗くて静かな子だったんですが、自分の中ではすごく前向きだったんです。いじめられたときも、“そういうことするのはやめてください”と直接言ったりもして、今まで一度もいじめた人を恨んだりはしていません。ただ“放っておいてくれたらいいのに”って(笑)。そういう意味では、強い部分もあったのかな。小学校の時は、ストップウォッチがすごく好きで、チャイムが鳴ってから、先生が教室に来る時間をめちゃ計ってたんです。その時間の下二桁がゾロ目だったら“イエーイ!”と喜んでた(笑)。そういう、自分の中に楽しむものを見つけられたし、習い事をたくさんしていて、ほかにも世界があると知っていたことが救いだったのかもしれません。

私は“身に起こることすべて自己責任”と思っています。誰かのせいにして生きたくないという思いが、子供のころからすごくありました。だから“暗い=ネガティブではないんだよ”みたいなことが伝えられたらいいなと思っています」

 

永遠に変わらないヒーローは浪人時代に出会ったIくん

 

そして、お年頃の恋のお話も、もちろんあります。

「浪人生時代に会ったIくんは、今でも私のヒーローです。一度ある番組の企画で“あなたの中のイケメン”というのがあって、“ずっと好きだったから、出てほしいんですけど”とIくんに言ったら “いいよ…え?俺のこと好きだったの?初耳なんだけど”って。エッセイに書いたから、自分では伝えたつもりだったんです。急に告白したみたいな状況になっちゃって、ちょっとソワソワしちゃいました(笑)。浪人時代の苦しいときに、いろいろ助けてくれた記憶はずっと私の心の支えになっています」

エッセイを書き、川村さんは自分が変わったと感じています。

「私は、思い出や記憶が人生を豊かにすると思っています。今までは思い出を糧に生きている部分があったので、“忘れちゃいけない”という気持ちがすごく強かったんですが、書くことで、一回思い出を手放すことができました。すごく解放され、お焚き上げじゃないですけど、心が浄化されたというか。思い出というのは、誰かに語り継ぐようなことではないけど、自分にとっては、とても大事なものなんだと改めて思いました。この本がみなさんの記憶を呼び覚ますフックになり、かけがえのないものを思い出したり、“あの人に連絡を取ってみよう”と思うきっかけになったら、ちょっとうれしいなと思います」

後編では、40歳になって変化してきた川村さんの生活のこだわりについて。

『わたしもかわいく生まれたかったな』川村エミコ 1200円(本体)+税/集英社

撮影/為広麻里 取材・文・落合佑桂里

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