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新たな年齢、目指す先は

加藤紀子

加藤紀子

1973年1月30日、三重県鈴鹿市生まれ。

92年に歌手としてデビュー。幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年より芸能界を休業し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。以降、テレビ、ラジオ、エッセイ執筆など多方面で活躍。2013年にTOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシ氏と結婚。

現在、TBS『ふるさとの未来』(水曜深夜0時58分~)にレギュラー出演中。YouTube「加藤紀子畑チャンネル」https://www.youtube.com/c/katonorikoも配信中。

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49歳の誕生日は、野菜料理がメインのレストランにお邪魔しました。

出てくる野菜たちを、生でいただくのはもちろんのこと、皮は根はスープで頂き、焼いて、蒸して、ピュレにして・・・
野菜の魅力をより深く学べ、味わえた時間を満喫、あまりの美味しさにこの表情・・・。
この夜は、ひたすらに「美味いよ・・」としか言葉が出なかったような。

 

 

そしてふと、自分自身にこんな質問を。
「今年の目標は?」
これまで何度もインタビューなどでこう聞かれ、その都度「平穏無事に過ごせたら!」と答えていたのですが、40代最後、もう少し自分に向き合ったリアルな目標を持ちたいな・・と、「自分が嬉しい姿で50代のスタートを切るために、心も体も整える一年!」にすると決めました。

 

 

というのも、この2年で生活環境が大きく変わり、「今日1日、平穏無事に過ごせただけでも、ありがたい」と思わざるを得ない時代となって、様々なことを自粛や延期、回避することが増え、これまでときめいていた出来事が減ってしまったせいで、思考と体つきに緊張感がなくなり、ボヤ〜っとした姿になってしまいました。

 

 

もちろん、こんな状況でも新しい出会いや喜びはたくさんあって、「毎日十分満たされている」と思う気持ちはたくさんあるものの、一年後に訪れる人生の大きな節目を前に、「私が私でよかった〜!!」と、心から喜べる日を迎えたい・・・そう願って、立ち上がることに。
(それは20代後半、30代の自分を想像した時に、何かを得なければとフランス語習得の留学に出た時と似た気持ち)

 

 

まず心を整えるために・・・“優柔不断”をやめる練習を。
仕事に関しては「どのジャッジも自分が責任取れば良い」ので、瞬時に判断できるものの、個人での動き・・となると、日々の洋服選びや野菜の切り方、お皿選びなどギリギリまで決めかねたり、人との会話も、「私がこう言ったら迷惑になるかな? いや、こうした方が面倒じゃないかも・・ってことを考える前に答え出したほうがいいよね・・」なんて、とにかくウネウネ迷いがち。

 

以前仕事でご一緒した、お笑いタレントの島田秀平さんが手相を見て下さった時には、「加藤さんは人の三倍、生きてます」的なことを言われ、「ああそれって、人が一度で済むことを、あわわと右往左往する、例のアレだな」と妙に納得した記憶。
でも、もうそんな迷うばかりの思考を捨てて、身軽な大人になるのだ!
自分の嗅覚を素直に信じ、スマートな判断術を身につけようと思います。

 

 

身軽・・・を求めるのは、体型も同じく。
2年前の自粛中にウォーキングやジム通いを休憩したら、想像通り、休むことが当たり前となってしまいました。
すると明確に、マスクを外した時の顎のライン、ニットを着た背中のシルエットに、ハリも緊張感も見当たらなくなり。

 

何をせずともカロリーを消費していた、2、30年前とは明らかに代謝の量が違うことを、身をもって痛感し、年明けから再び、ジムでのトレーニングをスタート。
流石にまだ目に見えての変化は見当たらないけど、「今日のスクワットが、このダンベルが無駄じゃなかった!」と、喜べる日を楽しみに、トレーニングを重ねようと思います。

 

 

そして私にとって、大切なライフワークとなっている畑。
38歳から始めた畑での野菜作り。

 

テレビ番組がきっかけとはいえ、右も左も分からないままスタートした時には、まさか10年も続けられるとも思っていなかったし、ましてや野菜に触れる40代を過ごしているとも想像していませんでしたが、畑に行くことで得られる、季節の学びや料理法、土の柔らかな感触、畑で出会う人々との繋がりは、間違いなく私の財産と誇れるくらい、大切な場所となりました。

 

 

そんな畑では、いよいよ春から夏に向けての野菜作りの準備が始まりました。

ふるった堆肥をポットの中に敷き詰め、その中にトマトの種を一粒づつ。
(この日は畑の若師匠の長男くんもお手伝い!)

トマトの種はあまりにも小さく、年々見えにくくなってきているぞ・・、ピンセットで植えながらお手元メガネの必要性を本気で考えたり、

西洋ネギの種まきでは、昔のパチンコのような種まき道具を、楽しげに手に取ってみたものの、穴とポットのセッティングがなかなかに難しく、「一つのポットに2粒入れたいだけなのに、なんで6粒も入っちゃうかねえ?」と、「上手くいった!」「やり直し!」を何度も繰り返しながら、なんとか1000粒完了。

ここから無事に芽が出たら、苗ごと畑に植え替え、白い部分が長くなるように土寄せを何度も重ね、ようやく収穫出来るのは今からおよそ1年後の冬。
そう、それはまさに、私が50代をスタートさせるのと、まるで同じタイミング!

 

 

野菜には丸々ふくよかに育って欲しいと願いながら、心と体はタイトな方向へと。

どちらも日々の変化を見逃さず、「味わい深い一年だった!」と笑って50代がスタートさせられるよう、しっかりみっちり、過ごしていけたらと思います。

 

 

加藤紀子

YouTube 「加藤紀子畑チャンネル」 https://www.youtube.com/c/katonoriko

公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/

 

 

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