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北欧のごはん&スイーツで、持ち寄りパーティやピクニックはいかが?

新谷麻佐子

新谷麻佐子

あらたに・あさこ●イラストレーター&編集者。2014年にムーミンの作者トーベ・ヤンソンが暮らした島「クルーヴハル」に、友人でライターの内山さつきと1週間滞在したのをきっかけに、kukkameri(クッカメリ=フィンランド語で「花の海」の意) を結成。以後、フィンランドの小さな町や四季、暮らしと文化をテーマに取材を続けている。著書に『とっておきのフィンランド』『フィンランドでかなえる100の夢』(ともにダイヤモンド社)がある。http://kukkameri.com

 

手作りもよし、手軽に北欧専門店で買うもよし!

 

新緑に包まれ、開放感にあふれる5月。新年度のバタバタも落ち着き、友人の家にお呼ばれする機会もあるのではないでしょうか。そんなときの差し入れや持ち寄りごはんに、手軽に作れる北欧料理はおすすめです。私も先日、先輩のお宅にお呼ばれしまして、持ち寄りランチということだったので、「この機会に北欧の味を楽しんでもらえたら!」と、勝手に「おうちで北欧ピクニック」をテーマにして(笑)、北欧料理を作って持っていくことにしました。

 

そもそも私は料理本を見るのが好きで、特に大好きなフィンランドやイギリスの料理本は、旅をするとついつい集めてしまいます。先日、フィンランドから友人が東京に遊びに来たときも、買ってきて!とリクエストしたのは、フィンランドの料理雑誌でした。

北欧の料理本、雑誌など計5冊

 

写真右のハードカバーの本は、彼女がヘルシンキの書店で見つけて、私が好きそうだからと買っておいてくれたもの。3年越しに届きました(涙)。

 

フィンランド語を習っているとはいえ、スラスラ読めるレベルではないので、ほぼ眺めているだけですが(時々、知っている単語を拾い読みしてはにんまりしたり、イラストのインスピレーションを得たり)、フィンランドの食文化に触れられて楽しいです。

 

そんなわけで、所有している料理本の数はそこそこありますが、今回使ったのは、こちら!

料理本『北欧のおやつとごはん』

ヴィンテージショップ「Fukuya」のオーナーで、北欧の食文化に精通している三田陽子さんのレシピブック『北欧のおやつとごはん』。三田さんが自費出版した渾身の1冊なのですが、昨年12月に発売されるやいなや、たちまち増刷となり、すでに北欧&おいしいもの好きの間でバイブルのようになっています。

 

まずは、本書を買ってすぐに作ったお気に入りレシピ「基本の北欧菓子パン」を今回も作ることに。“基本の”とあるのは、この生地を使ってシナモンロールなど、いろいろな甘いパンが作れるから。でも私は案外このままバターを塗ったり、サンドイッチのように、チーズやハムを挟んだりして食べるのが好きです。というのも、刻んで入れたカルダモンシードの香りが、とても香ばしくておいしいので、シンプルにカルダモンを味わいたいのです!

 

さあ、こちらが1次発酵、2次発酵を経て、オーブンで10分焼いたもの。焼きたてほやほやです。

基本の北欧菓子パン

 

次に作ったのが、ブルーベリーパイ。ブルーベリーパイは、三田さんの前著『北欧 食べる、つくる、かわいいと暮らす』(辰巳出版)のレシピでも作っているので、4回目くらい。フィンランドのお母さんたちのように、お客さんが来たときの定番おやつにしたいなあ。

手作りブルーベリーパイ

 

そして、今回のメインは魚にしました! フィンランドのマーケットに行くと、特に海沿いの町では、ご自慢の新鮮な魚介類を販売するお店が出店しているのですが、そこで友人がよく買ってくれたのが「フィッシュバーグ」(写真右上)。私にとって思い出の味です。

フィンランドのフィッシュバーグ

 

『北欧のおやつとごはん』にも、フィンランドのサーモンバーグ「ロヒプフヴィット」が載っていたので、作ってみることに。

いざ作ってみると、サーモンの身を細かく切って軽く味付けして成形し、特製ソースをかけるだけ。驚くほど簡単でした!

ブルーベリーパイ、菓子パン、フィンランドのサーモンバーグ「ロヒプフヴィット」

 

三田さんの料理写真と比べると形が少々いびつですが、ヨーグルトベースのソースがとっても爽やかでおいしかったです。

 

ピクニック気分でカゴも用意。フィンランドの人たちのように、身近な森でベリーを摘んで、とまではいかないですが、スーパーで買った旬のいちごも添えれば、北欧感がアップします。

 

手作りだけでなく、北欧グルメが取り寄せられるオンラインショップも便利です。こちらはニシンのマリネ。中でも私が好きなのはマスタード漬け。パンにのせたり、マッシュポテトに添えたりして食べます。お酒のあてにもグッド。

ニシンのマリネ

 

よりフィンランドらしさを加えるなら、フィンランドの定番おやつをカゴにポーンと入れましょう!

【手前】サルミアッキ味のグミ【奥】Fazer(ファッツェル)という食品メーカーの板チョコ

写真手前がサルミアッキ味のグミで、奥がFazer(ファッツェル)という食品メーカーの板チョコ。

 

サルミアッキは、北欧でおなじみのリコリス菓子(ハーブの甘草を使ったお菓子)に、塩化アンモニウムを加えたもの。真っ黒な見た目と独特の風味と塩っぱさに、日本では苦手という人も多いのですが、フィンランドの人たちは大好き!キャンディ、チョコレート、ジェラートと、なんでもサルミアッキ味の食べものが見つかります。

 

私はというと、苦手というわけでもなく、好んで買うわけでもなく(笑)。でも3年ぶりに東京で再会した友人は「サルミアッキ好きだったよね!」と記憶していたようで、とびっきりの笑顔でプレゼントしてくれました(笑)。

 

板チョコは、シナモンロール味。サルミアッキ同様、なんでもシナモンロール味にしてしまうところが、フィンランドらしい。ミルクチョコレートに、シナモンロール風味のトフィーが混ざっていて、確かにほんのりシナモンロールの味でした。

 

近頃は、日本でもフィンランドのお菓子を取り扱う店が増えました。デパートの北欧展やマーケットなどでよく見かけますし、インターネットでも「Fazer」で検索するとオンラインショップがすぐに見つかります。

 

ちなみに、今回手作りした北欧パン、サーモンバーグ、ブルーベリーパイは大好評。パンは店で売っていたら買いたい!とまで言ってもらえました(三田さんのレシピのおかげ!)。

 

ただ個人的な反省点は、こねすぎたのか、前回より膨らみが足りず。味や食感を安定させるには、ムーミンママのように日常的に作るべし!ですね。私は気まぐれベイカーですが、作るのも、友人を喜ばせるのも楽しいので、また近々作ってみようと思います。皆さんも、ぜひ気軽に北欧の味をお試しください。

 

●三田陽子さんの『北欧のおやつとごはん』
ミートボール、シチュー、ミートローフ、グラタンなどのおかずや、シナモンロール、パンケーキ、季節のお菓子など、北欧料理111レシピを収録。三田さんがお友だちから習った家庭料理が中心なので、手軽に作られているものばかりです。なお、上記ウェブサイトでも北欧料理のレシピが紹介されています。

 

●北欧食材のお店AQUAVIT JAPAN(アクアヴィットジャパン)
ニシンのマリネ以外にも、スモークサーモンや肉料理、ジャム、チーズ、お酒など北欧グルメが充実しています。

 

新谷麻佐子さんの北欧旅連載

『今人気の田園ツーリズム。フィンランド、ラトビア、エストニアに行ってきました!』

 

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