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男でも女でも、賞味期限は「味付け」次第

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説あまたあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載では先生の数多くの名言から、特にOurAge世代向けの言葉をピックアップ。込められた”愛とムチ”の意味を、解説いただきます!

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「熟年」って言葉があるけれど、中年以降になると、人間として円熟すると同時に、熟れすぎて、傷んでくるところが出てきます(笑)。

 

そうするとやはり濃い味付けが必要になってくるんですね。野菜なんかもそうですけれど、「あら、ちょっと古くなってきたわね」というとき、煮込んだりして手を加えれば、なんの問題もなく、おいしく食べられます。

 

同じように、私たち熟年は、生のサラダで食べられるほど活きがいいわけではないので(笑)、カレーとかトムヤムクンとか、スパイシーな味付けが必要になってくるんです。素材の良さだけでは勝負しづらいという話ですね(悲)。

 

では、その「味付け」って何かといえば、自分の強みになるオプションということです。とくにこの年齢になると、人に喜ばれることや人を癒す能力や技術が最大の武器になります。

 

たいしたことじゃなくてもいいんですよ。料理ができる、マッサージが得意、パソコンを教えられる…など、生活に密着したことのほうが人の役に立ったりします。「私にはなんの特技もなくて」という人は、ボランティアに行くのでもいいと思います。

 

そうすると、あーら不思議、ただの中年のおばさんから、いろんな人に必要とされる人に。女としての賞味期限もぐーんと…伸びるかもしれません。

一条連載_ill

 

おいしい男の作り方」1989年7月刊単行本カバー

 

取材・文/佐藤裕美

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