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人生は麻雀と同じ。大きく稼がないと、プラス成長にもっていけない

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説数多くあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載ではOurAge世代への”愛とムチの金言”を、ビシビシといただいていきます!

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若い頃、一時期、麻雀をやっていた時期がありました。それで知ったんだけど、麻雀の点数の数え方って不思議なのよね。「25000点の30000点返し」というルールがあって、各プレイヤーは、最初に25000点持ってゲームを始めるんだけど、終了時には、最初に30000点持っていたことにして計算するんですね。だからトントンでは負けで、大きく稼がないとマイナスになってしまうのよ。

 

一方、人生もただ生きているだけでは、頭も肉体も老いて後退するだけ。思っている以上にたくさん努力しないとプラス成長にもっていけません。そこが麻雀と似てるなと思ったのでした。

 

ちなみに私は、子どもの頃から父親に麻雀を仕込まれて、家族でよくやってました。父はむちゃくちゃ強くて、どんな牌を捨てたかで、相手の手が読めるんですね。反対側にいる私の手を端から言ってみせたことがあるくらい。負けると肩たたきやら、掃除やらをやらされたわ。

 

大人になってからもよく誘われたけど、今ひとつ嫌だったのは、麻雀って、その人の性格がすごく出るのよね。見苦しく勝とうとする人、せこい人、怒り出す人……人間の醜さが全開になるのよ。欲望渦巻く世界です。

 

それと麻雀って、同じ実力なら、たいてい貧乏人が負けるの。お金持ちは勝負が強気でできて、たとえ負けても生活に困らないから、「ああやべえ。これ絶対振り込む(他のプレイヤーの当たり牌を場に捨てること)な」と思ったら自分の手を崩すことができるんですね。でも、貧乏人は「これ以上、負けたら家賃が払えない」となるから無謀な勝負に出ちゃう。

 

そもそもギャンブルは、勝っても負けてもろくなことがない(笑)。負ければ貧乏になるし、性格がすさむし、勝てば勝ったで、根拠のない自信ができて嫌な人になる。「大丈夫だよ、勝てばいいんだから」みたいな感じで、正しく努力をしないヤツになるのよ。

 

ただ麻雀がおもしろいことは確かです。だ・か・ら、お金を賭けずに、単純にゲームとして楽しむこと!! そうすれば頭も使うし、ボケ防止にも最適ですよ♪

 

「こいきな奴らPART2」週刊マーガレット1996年46号扉

 

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取材・文/佐藤裕美

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