おいしく正しく食べるための「習慣」/しきたり24:小さいころから食べるときの姿勢を正しく、箸使いを美しく身につけさせる

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阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

 

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

このパート【おいしく正しく食べるための「習慣」】では、食べ物をしっかり、そして楽しく食べることに関するしきたり22~43をご紹介します。

今回は、しきたり24:身小さいころから食べるときの姿勢を正しく、箸使いを美しく身につけさせる、についてです。

 

 

 

 

●おいしく正しく食べるための「習慣」●

 

 

四季があることは、食材にも四季があるということです。四季は身体にも影響があり、身体をスムーズに動かすためにも、四季に合わせた食べ物を身体に取り入れることが必要です。

 

食べられればなんでもいいのではなく、四季に合わせた食べ方、取り入れ方を考えなければなりません。食べ物に困らないからこそ、食べ方、食材の選び方が大切になっているのです。

 

食べ物をおいしく、楽しく食べることも大切です。姿勢、箸 の持ち方、食べる順序なども、昔から伝えられた習慣です。これらを守ってこそ、おいしく、そして楽しくいただくことができるのです。

 

 

食べるのは、基本的な生きる姿勢です。食べることは身体を維持する当たり前の行為です。生きること=食べることともいえるわけですから、シッカリ、キチンと選んで、最後まで残さず食べる、これは、なにより大切な家庭のしきたりとしなければならないでしょう。

 

 

 

しきたり24

小さいころから食べるときの姿勢を正しく、

箸使いを美しく身につけさせる

 

 

箸は和の食事に欠かせない道具です。昔、神に供え物をするときに、手づかみにして穢れることがないようにと、祭器として、箸は誕生したそうです。それは、いまのピンセットのようなもので、材質は竹でできていたといわれています。同じように、新嘗祭(にいなめさい)、大嘗祭(だいじょうさい)などの祭事にも、邪気を祓う霊木の柳、檜で作られた二本箸が神饌に供えられたといわれます。私たちの食卓に二本箸が登場したのが、いつごろからなのかはよくわかりませんが、使いやすさなどから考えれば、ピンセットタイプより二本箸のほうが、つかむ、持つ、取り分ける、つまむなどがスムーズで、誰でも扱えるタイプだったといえるからでしょうか。

 

箸をうまく使いこなすのは、食事をおいしく、美しく、綺麗に食べる基本だと思います。箸使いを綺麗にするには、一日ではなりません。小さいときから、基本をキチンとおぼえてこそ、美しい箸使いができるようになるのです。美しい箸使いの基本、それは姿勢よく座ること。椅子でも、畳でも、姿勢よく座らなければ、箸使いも綺麗にはなりません。背筋を伸ばし、椅子にやや深く腰かける、畳では足を折り曲げ正座する、これが箸使いの正しい姿勢です。

 

背中を丸めたり、屈めたり、腰を折ったり、肘をついたり、あぐらをかいたり、足を投げ出したり、斜めに座ったりというのは、くつろぐにはいいのですが、食事をするにはふさわしくないのです。綺麗な姿勢で食事すれば、箸使いを意識することなく、綺麗な箸使いに近づいているのです。まずは食べる姿勢をちゃんとします。

 

 

箸は小さいときから基本をおぼえ、使いこなすことが大切です。

 

それには箸のサイズが大切。短くても、長くても使いづらいものだからです。美しい箸使いをするためには、箸を選ぶところから始めます。箸のサイズは年齢、性別などによりさまざまですが、いろいろな角度から研究した結果では、一番基本となるのは、親指と人差し指を直角に広げ、それぞれの指の先端を計った長さが基本となっています。これを基本とすると、私の場合のサイズでは、約21 ㎝ほどが適した箸のサイズとなるのです。また、小学生などでは、それよりぐんと小さく15㎝くらいの大きさがちょうどよいといわれています。

 

サイズが決まれば、あとは持ち方を意識することです。持ち方は、下の箸を薬指の先端と親指・人差し指の股部にシッカリと固定します。そして、上の箸は親指・人差し指・中指の三指の間に入れて親指で動かすようにします。この上の箸の持ち方が鉛筆の持ち方になります。

 

これが箸の基本的な正しい持ち方です。箸を美しく動かすには、親指を動かしながら、モノをつかんだり、挟んだりします。スムーズに動かすには、大豆や豆を、この持ち方で右から左へと移す練習をすることです。豆はツルツルとしてつかみにくい材料ですから、これを動かして綺麗に移動させることで美しい箸使いができるようになります。小さいときから、箸使いを美しくしておくことが、美しく食べる基本となります。

 

箸を綺麗に使うには、箸先3㎝を使うことです。3㎝はとても短いので、なかなか3㎝だけで使いこなすことはできませんが、口で舐めたり、嚙んだりしないよう、できるだけ短い部分を使うのが、箸使いを美しくするポイントとなります。

 

 

イラスト/みひらともこ

イラスト/みひらともこ

 

 

 

次回は、しきたり25:いただきますとごちそうさま、感謝して声に出して言う習慣をつける、についてご紹介します。

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第24回
おいしく正しく食べるための「習慣」/しきたり24:小さいころから食べるときの姿勢を正しく、箸使いを美しく身につけさせる

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