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おいしく正しく食べるための「習慣」/しきたり32:基本のだし汁のとり方をおぼえよう

阿部 絢子

阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

このパート【おいしく正しく食べるための「習慣」】では、食べ物をしっかり、そして楽しく食べることに関するしきたり22~43をご紹介します。

今回は、しきたり32:基本のだし汁のとり方をおぼえよう、についてです。

 

 

 

●おいしく正しく食べるための「習慣」●

 

四季があることは、食材にも四季があるということ。四季は身体にも影響があり、身体をスムーズに動かすためにも、四季に合った食べ物を取り入れることが必要です。

食べられればなんでもいいのではなく、四季に合わせた食べ方、食材の選び方を考えましょう。

おいしく、楽しく食べることも大切です。姿勢、 箸の持ち方、食べる順序なども、昔から伝えられた習慣です。これらを守ってこそ、おいしく、そして楽しくいただくことができるのです。

 

生きること=食べることともいえるわけですから、シッカリ、キチンと選んで、最後まで残さず食べる、これは、なにより大切な家庭のしきたりとしなければならないでしょう。

 

 

しきたり32

基本のだし汁のとり方をおぼえよう

 

 

忙しいとき、だし汁をとるのがなんだか面倒で、ついつい顆粒や粉末だしを使いがちです。おいしいだし汁を知って、これらを使うのと、知らずに使うのとでは、味が違ってきます。まずは、基本のだし汁のとり方をおぼえておきましょう。

 

基本のだし汁は、吸い物と煮物では違います。吸い物はだし汁の味が決め手になりますので、まずは吸い物だし汁のとり方です。

 

●吸い物だし汁の材料 材料は昆布と削り節です。カップ1杯の水に用意する昆布と削り節の分量は、昆布は5㎝四方くらいの大きさ、削り節は大さじ山盛り1杯です。この目安はカップ1杯の水ですが、水を多くしたいときには、いずれも水の1〜2%の分量が目安です。

●吸い物だし汁のとり方 水に昆布を入れ、30分ほどつけます。早く昆布のだし汁をとりたいときには、昆布の縦方向に切れ目を入れます。横方向に入れると、粘り、くさみが出るので気をつけます。次に、昆布を入れたまま火にかけて、沸騰直前に、昆布を引き上げ、そのあと削り節を入れ、再び沸騰したら、火を止めます。削り節が沈んだら、塩をひとつまみ入れ、うま味の戻りを防いでこします。

 

<昆布だし汁> だしをとるには30分待たなければならないので、忙しいときには待っていられないこともあります。そんなときにはあらかじめ冷蔵庫で、水と昆布を入れ、ゆっくりとうま味を引き出しておいたものを使うのも手です。
だし汁を多めにとっておいて、冷凍保存しておくのも忙しいときには役立ちます。ただし、味は少々落ちますが。

 

 

●煮物のだし汁の材料 水1カップに煮干し2〜3尾が目安です。水が多くなれば、煮干しを増やします。

煮物のだし汁のとり方 煮干しの頭、はらわたを取り出しておきます。身をふたつに裂きます。水1カップに煮干しを入れ、30分ほどつけます。この30分が面倒なら、昆布と同様に、冷蔵庫で引き出しておくと便利です。水に煮干しを入れた鍋を火にかけ、少しアクをすくいながら、2〜3分沸騰させてこします。

 

 

だし汁とりは面倒と思っていませんか。実際にやってみると、そう面倒なことではありません。準備のつもりで試してみてください。

 

 

しきたり32写真:出汁

 

 

 

次回は、しきたり33:和食と洋食の簡単アク取りをおぼえよう、についてご紹介します。

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