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おいしく正しく食べるための「習慣」/しきたり42:「ハレ」の日の食事は、豪華なごちそうで思いっきり楽しむ

阿部 絢子

阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

 

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

このパート【おいしく正しく食べるための「習慣」】では、食べ物をしっかり、そして楽しく食べることに関するしきたり22~43をご紹介します。

今回は、しきたり42:「ハレ」の日の食事は、豪華なごちそうで思いっきり楽しむ、についてです。

 

 

 

 

●おいしく正しく食べるための「習慣」●

 

四季があることは、食材にも四季があるということです。四季は身体にも影響があり、身体をスムーズに動かすためにも、四季に合わせた食べ物を身体に取り入れることが必要です。

 

食べられればなんでもいいのではなく、四季に合わせた食べ方、取り入れ方を考えなければなりません。食べ物に困らないからこそ、食べ方、食材の選び方が大切になっているのです。

 

食べ物をおいしく、楽しく食べることも大切です。姿勢、箸の持ち方、食べる順序なども、昔から伝えられた習慣です。これらを守ってこそ、おいしく、そして楽しくいただくことができるのです。

 

 

しきたり42

「ハレ」の日の食事は、
豪華なごちそうで思いっきり楽しむ

 

 

毎日のケの簡素な食事に対して、祭り、記念日、お正月や節分などの特別な日には、食事内容も晴れやかで豪華になるのが、昔でいう、ハレのときの食内容です。そのときは、普段では作らないちらし寿司や巻き寿司などや彩りも綺麗にした煮染めなどを作り、使う食材も、鯛や海老といった普段では絶対に口にできないものが使われ、ここぞとばかりに贅を尽くす内容になるのが、ハレの食事でした。

 

ハレは、華やか、晴れやか、非日常といったときですから、特別の食内容ということだったのでしょう。農業が中心だった昔は、日々農作業の連続でしたから、農閑期にはほっと肩の疲れを下ろし、年間の労をねぎらうとともに、日常の殻を破って楽しんだときがハレでした。そのときだけはいつもの数倍も力を込め、材料にもお金をかけ、頑張って特別な食事作りをしたものです。それは、いつもの簡素食だけでは足りない成分を補うような、また、普段は抑えた生活の殻を破るような、静かさを弾くような、そんなときがハレだったのです。それは、精一杯生活を楽しむ手段でもあったのでしょう。

 

いまでは、いつもハレ状態が暮らしに続いているのですから、ケとハレのメリハリをつけ、普段は簡素に、ハレは豪華に楽しく力を込めるよう、食事内容にも変化をつけることが必要です。いつも同じような内容ではなく、ここぞのときに楽しい食事を気張る、そんな家庭の食習慣を各自が心がけるようにしたいものです。

 

例えばハレの日は、

●ひな祭り
●お彼岸
●七夕祭り
●敬老の日

などです。

 

 

イラスト/みひらともこ

イラスト/みひらともこ

 

 

 

次回は、しきたり43:食事は子どもに妥協せず、大人のメニューも盛りつけや味で工夫する、についてご紹介します。

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