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気持ちよい暮らしをするための、社会生活の「決まり」/しきたり68:電車では弱い者を受け止め、譲り合う

阿部 絢子

阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

しきたり68:電車では弱い者を受け止め、譲り合う

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

テーマごとに84の「しきたり」を生活研究家の阿部絢子さんが教えてくれます。

このパート【気持ちよい暮らしをするための、社会生活の「決まり」】では、暮らしを快適にするためのしきたり68~77をご紹介します。

今回は、しきたり68:電車では弱い者を受け止め、譲り合う、についてです。

 

 

●気持ちよい暮らしをするための、社会生活の「決まり」●

波風なく暮らしを快適にしたい、人とのつきあいも大切にしたい、近所ともうまく仲よくしたい・・・

この社会には、気持ちよく暮らしを快適にするための、社会を緩やかにかたちづくっているルールがあります。このルールは、誰が決めたわけでもないのですが、いわば長い歴史の常識がつくり上げてきたようなものです。それに逆らって暮らしても、きっと心地よさは得られないでしょう。少々はずれても、大きく添っていれば気持ちよく、暮らしていられるはずです。そんなルールを社会マナーと呼び、私たちはうまくルールに合わせてきました。これからも、ルールに添い、時に正したり、叱ったりしながら、気持ちよい暮らしを願っていきたいと思います。

 

しきたり第6章イラスト

 

 

 

しきたり68

電車では弱い者を受け止め、譲り合う

 

都心に向かう電車は、どれも満員状態です。それは、オフィスが集中している都心へ誰もが向かっているからです。始業となる8時半ごろから9時ごろまでの間に電車は満員となり、混雑した電車内では身動きもならないほどのギュウギュウ状態です。そんな電車に乗ろうとする身体や年齢的弱者、例えば身体の不自由な方、年齢が幼い者、病弱な方、年齢がいった方などは、乗ることもできずにドアから追い出されてしまうこともあります。

 

近年では女性専用車がありますが、そこの女性だけでも混雑しているのですから、ほかの車両などにはとても乗車できないものです。

 

誰もが先を急ぐあまり、弱い者を気遣うことなど考えてもいないようです。でも、誰もが窮屈な満員電車では、お互いが譲り合うのがルールです。こんな混雑したところにわざわざ乗らなくても、と思うでしょうが、仕事があるのだとしたら、みなと同じです。

 

少しでも譲り合い、弱い人が乗れるように、また、座れるように気遣うことが必要です。最近よく見かけるのが、座席に人数分座れるところを小人数で座っている光景です。しかも、お年寄りが座ろうとしても、席を譲ろうという気配さえ見せない人たちが多いことです。無理に座ると嫌な顔さえ見せます。譲り合いの精神がないと、朝の混雑電車ではなおさらなことに。

 

満員、混雑の電車は、電車の本数、車両数などを変えなければなかなか状況は解消しそうにもないのですから、お互いに譲り合うことが大切なのだと思います。つとめて、弱い者を受け止めるよう心がけたいです。

イラスト/みひらともこ

イラスト/みひらともこ

 

 

 

次回は、しきたり69:元気で若い人は優先席には座らない、についてご紹介します。

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