たくさんある薬局。いったい何が違うの?

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藤田道男さん

1948年生まれ。医薬ジャーナリスト。薬業時報社(現じほう)編集長を経て「ファーマウィーク」「ドラッグ・ストア・トゥデイ」を創刊。退社後は医薬関連の執筆や講演活動を行う

じつは薬局によって、値段もサービスも違うんです。 薬局のあり方が変わりつつある今、知っておけば健康管理にも役立つ情報をお届けする連載第2回!

 

 

たくさんある薬局、いったい何が違うの?

 

大病院の前に軒を連ねる門前薬局、処方薬をメインに扱うチェーンの調剤薬局、市販薬や日用品も扱う町の薬局など、ひと口に薬局といってもさまざまあります。気になる値段の違いも医薬ジャーナリストの藤田道男さんに教えていただきました。

 

 

同じ処方薬でも、薬局によって値段が異なります

 

「薬局で調剤してもらう場合、選ぶ薬局によって金額に差が出ます。病院などの初診料・再診料にあたる調剤基本料は、その薬局がひと月に受け付ける処方箋の枚数や、特定医療機関からの集中度によって、100〜410円と異なります」(藤田さん)。地域で幅広い医療機関からの処方箋を受けている薬局よりも、特定の医療機関からの処方箋を集中して受け付けている門前薬局などのほうが、値段が低く設定されています。「また、服薬状況や残薬の有無の確認などを行う薬剤服用歴管理指導料は、お薬手帳を持参したかどうかで値段が変わります。手帳ありの場合は410円ですが、持参しなかった場合は530円かかります」

 

 

 

 

病院は患者に、特定の薬局をおすすめしてはいけないのです

 

「病院側が患者に、ある特定の薬局で購入するように指定したり誘導したりすることは、療養担当規則で禁止されています。患者から聞かれることが多いため、近くの薬局の地図などを用意している病院もありますが、その薬局を利用しないといけないわけではありません。保険調剤を行っている薬局なら、どの医療機関の処方箋でも受け付けます。薬局の周囲の病院や医師によって、処方する薬の種類に傾向があるため、希望する薬の在庫がないこともありますが、ない場合は取り寄せできます」

 

 

値段が高いのに、院外の薬局で薬をもらうメリットは?

 

「患者にとっての一番の利点は、薬を一括管理してもらえることです。例えば、いくつかの病院にかかっている場合、同じような薬の重複や、飲み合わせに問題がないかなどを薬剤師がチェック。何かあれば医師に確認をとって処方を調整するので、無駄を省くことにもつながります」。市販薬やサプリメントについても相談でき、それらとの飲み合わせをチェックしてもらうことも。「また、医師も病院内の薬の在庫にしばられず、効果の高い薬を自由に選択することができます」

 

 

かかりつけ薬剤師・薬局制度を知っていますか?

 

処方箋や市販薬などを一括で管理し、薬の飲み残し、重複、副作用の有無などをひとつの薬局で継続的に管理するのが、国の定めるかかりつけ薬剤師・薬局制度。同じ薬局に1年以上在籍しているなど、一定の条件を満たした薬剤師を患者が指名でき、夜間・休日、在宅訪問などに対応してくれます。「慢性疾患がある人や複数の科を受診している人、多くの薬を服用する人におすすめ。調剤のたびに『かかりつけ薬剤師指導料』が自己負担額で30〜80円ほどかかりますが、親の介護に活用している人もいます」

 

 

ドラッグストア内の薬局増えている理由は?

 

「最近、調剤コーナーを設けるドラッグストアが急増しています。値段は町の薬局と同じで、門前薬局よりは割高になりますが、調剤の待ち時間にほかの買い物ができたり、店に置いてある市販薬についても薬剤師に相談しやすかったりと、忙しい利用者にとって使い勝手がよく、店も売り上げアップが見込めます。今後さらに増えていくでしょう」。ドラッグストア内の調剤コーナーは、店舗と営業時間が異なり、日曜、祝日は受け付けていないところが多いので、確認してから利用しましょう。

 

 

 

 

イラスト/かたおか朋子 構成・原文/矢沢美香(STRIPE)

 

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