四季とつきあうための「習わし」/しきたり15:お墓参りは、無理せず行けるときに行けばいい

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阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

 

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

最初のパート【四季とつきあうための「習わし」】では、日本の四季にまつわるしきたり1~21をご紹介します。

今回は、【四季とつきあうための「習わし」】から、

しきたり15:お墓参りは、無理せず行けるときに行けばいい、についてです。

 

 

 

 

●四季とつきあうための「習わし」●

季節が移り変わる日本では、季節を暦代わりにし、移りゆく季節の変化を愛でながら日々を過ごしていました。四季は暦代わりですから、四季折々が暮らしの節目ともなり、また暮らしに、その四季を取り入れる風流さも持っていたのです。着るものには、季節の模様、桜、菖蒲、花火などを描き、併せて帯にもマッチした模様を使いました。食では、必ず旬を味わい、盛りつけにも季節が感じられるよう工夫を凝らしていました。住まいでは、 、障子をうまく使いこなし、風、雪、雨などの季節を音で聴き、眺めることで、楽しんでいました。

 

季節を感じることは、充足した暮らしをおくることです。暮らしに変化をつけるためにも、季節の行事、季節を愛でる工夫を、暮らしに取り入れてみてほしいものです。

季節の移り変わりや自然の色や香りを、暮らしの中に取り入れながら、ゆとりを持って、暮らしを楽しむようにしたいものです。

 

 

 

しきたり15

お墓参りはお盆や彼岸にこだわらず、
無理せず行けるときに行けばいい

 

 

日本人は正月と盆のふたつを二大行事として、遠く離れて住む家族も郷里に帰り、家の祭りに参加するものと考えてきました。ですから、盆の霊祭り行事では盆棚を設けて祖霊を迎える、墓参りをする、盆送りをするなどが行われてきました。

 

また、墓参りは春・秋の彼岸行事として、一般的に行われてきていますが、それは仏教の影響を受けたからだそうで、古くは季節の変わり目であるこのときに農神を祭り、作物の豊饒を祈り、収穫を感謝する慣習があったからだそうです。

 

いずれの墓参りも、墓に参るのは亡き人を偲び、語るときを持つということです。

 

墓に参る気持ちがなにより大切ですから、墓が遠く、盆に参ることができないときには、気持ちを家族に託したり、供物を送ったりすればいいのだと思います。それに都会暮らしではなかなか忙しく、思うようにお盆や彼岸に合わせて帰郷できないときもあります。墓参りに日にちの決まりがあるわけではないので、無理せず、行けるときに行くのがいいのではないかと思います。

 

私の場合も、実家の墓は遠くにありますので、盆や彼岸に行けるとは限りませんし、また母も、体調やスケジュールの都合で行けないときには、日にちを変えて墓参りをしています。

 

日本人の二大行事を大切にする気持ちは理解しますが、亡き人と語らう墓参りの日にちは自分で決めればよいのだ、と私は解釈しています。

 

イラスト/みひらともこ

イラスト/みひらともこ

 

 

次回は、しきたり16:お中元・お歳暮は日ごろの感謝を表すものなので、時期にとらわれずに自由な感謝の表し方を考える、についてご紹介します。

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第15回
四季とつきあうための「習わし」/しきたり15:お墓参りは、無理せず行けるときに行けばいい

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