四季とつきあうための「習わし」/しきたり16:お中元・お歳暮は、時期にとらわれずに自由な感謝の表し方を考える

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阿部 絢子

生活研究家。消費生活アドバイザー。

新潟県生まれ。 共立薬科大学卒業。 料理や家事など生活全般にわたる豊富な知識と合理的なア ドバイスで、出版・講演など幅広く活躍中。 著書に『「やさしくて小さな暮らし」を自分で作る』(家の光協会)『始末な暮らし』(幻冬舎)『快適に暮らす小掃除術』 『すぐにできるエコ家事』(ともに集英社be文庫)

気持ちよく暮らす「生活のしきたり」

 

 

季節の行事のすごし方や、親戚・ご近所とのおつきあい。恥ずかしくなく普通に暮らすため、カジュアルな決まり事を覚えましょう!

 

ここでは、各テーマごとに全部で84の「しきたり」をご紹介します。

教えてくださるのは、生活研究家の阿部絢子さんです。

 

 

最初のパート【四季とつきあうための「習わし」】では、日本の四季にまつわるしきたり1~21をご紹介します。

今回は、【四季とつきあうための「習わし」】から、

しきたり16:お中元・お歳暮は、時期にとらわれずに自由な感謝の表し方を考える、についてです。

 

 

 

 

●四季とつきあうための「習わし」●

季節が移り変わる日本では、季節を暦代わりにし、移りゆく季節の変化を愛でながら日々を過ごしていました。四季は暦代わりですから、四季折々が暮らしの節目ともなり、また暮らしに、その四季を取り入れる風流さも持っていたのです。着るものには、季節の模様、桜、菖蒲、花火などを描き、併せて帯にもマッチした模様を使いました。食では、必ず旬を味わい、盛りつけにも季節が感じられるよう工夫を凝らしていました。住まいでは、 、障子をうまく使いこなし、風、雪、雨などの季節を音で聴き、眺めることで、楽しんでいました。

 

 

季節行事は、季節に合わせていますから、暮らしの節目が感じられるばかりでなく、季節を楽しむ日本人の心の表れでもあるのです。

季節の移り変わりや自然の色や香りを、暮らしの中に取り入れながら、ゆとりを持って、暮らしを楽しむようにしたいものです。

 

 

 

しきたり16

お中元・お歳暮は日ごろの感謝を表すものなので、
時期にとらわれずに自由な感謝の表し方を考える

 

 

親しい人や世話になった人、先輩、上役などへの感謝の気持ちを表す贈答として、広く行われているのが、中元と歳暮です。

 

このしきたりの古くは、盆の霊祭りや祖霊祭りのとき、暮れの年神や祖霊を迎えるときなどの、霊祭りの供物がその起源ではないかと考えられ、贈る先も親や里親、あるいは親方などであったといわれます。特に、中元は盆歳暮や盆供などともいって、暮れの歳暮と区別したようです。

 

供物は霊祭りに使われる、神への供えであり共食のためのものでもあったのですから、もともとの品物は、魚類、白米、米粉、素麵、うどん、菓子、果物などだったようです。

 

現在では、さまざまな品物がデパート商戦に組み込まれていますので、お世話になった人にうまく感謝の気持ちを表せない人には、格好の機会かもしれません。でも、贈るほうが、あまりに贈る先を意識しがちになっては、本末転倒になりかねません。本来の意味を考えて、贈られる側にも負担にならない品を考えることにしたいものです。

 

それに、感謝を表すのにこの時期でなければならない、ということもありません。旅先からでも、帰郷したときでも、感謝を表す機会はいつでもありますから、この時期にとらわれず、自由な感謝の表し方を考えていきたいと思います。

 

私自身の感謝としては、ちょっと旅行したおりに、その土地の珍しい、おいしいものを見つけたときに感謝を表すことにしています。それにはお世話になった方に喜んでもらえるものを、いつも考えることにしています。

 

イラスト/みひらともこ

イラスト/みひらともこ

 

 

次回は、しきたり17:花火を見に行ったら、見終わったあとはゴミを持ち帰る、についてご紹介します。

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第16回
四季とつきあうための「習わし」/しきたり16:お中元・お歳暮は、時期にとらわれずに自由な感謝の表し方を考える

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