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感動と熱狂の平昌オリンピック 男子フィギュア弾丸ツアー

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。

わたしは寺社旅研究家と名のるよりはるか以前からフィギュアスケートの大ファン。念願叶い、ついに平昌オリンピック、男子フィギュアを現地で観戦することができました。興奮さめやらぬうちに、皆さまにレポートをお届けしたいと思います。

 

羽生結弦選手、宇野昌磨選手がメダルを取る可能性が高い。その上、開催国韓国がお隣とあって、フィギュアファンなら誰しも、「現地に行きたい!」と願ったことでしょう。しかし、いくつかの政治的な懸念もあり、かつ、チケットを入手するには競争率の高い抽選もあって、思いのほかハードルが高かった生観戦。わたしは男子シングルだけを観戦する弾丸ツアーに申し込み、ラッキーにも抽選を突破することができました。

出発1か月ほど前に、このチケットが送られてきました。

観客席が映ることも多いオリンピック中継に備えて、こんな帽子も手作りしました。これでスタンバイオッケーです。

 

旅程は2泊3日。ソウルに宿泊し、会場のある江陵(カンヌン)まで、バスで往復します。往復6~7時間。なかなかハードです。

まずは、応援する体力をつけるために、明洞の「景福宮(キョンボックン)」というお店で焼肉屋三昧。韓国のこうしたお店では、お肉を頼むと、キムチやその他いくつかのおかずが無料でついてきます。大好きなケジャンもあって、嬉しかった。

 

深夜3時半にホテルのロビーに集合し、一路、江陵へ。渋滞の可能性も考えて、余裕ある出発でしたが、早めに着きました。会場付近には一般車は入れないので、駐車場からシャトルに乗り換え、江陵アイスアリーナへ。こちらでは、昨年の同じ時期に「四大陸選手権」が行われ、それも生観戦しました。建物自体は同じでも、周辺の様子は大きく変わり、オリンピックらしい華やかな雰囲気になっています。

 

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試合開始は10時からですが、8時ごろ入場しました。わあ、もうすでに、たくさんのお客さんが入っています。席についてしばらくすると、ものすごくラッキーなことに、最終グループの選手が登場して公式練習が行われました。

うわあ、いきなり羽生選手、宇野選手!!!!優勝候補のネイサン・チェン選手、ハビエル・フェルナンデス選手もいます。それぞれの選手が試合で使う音楽が順番にかかり、ジャンプのチェックなどを行います。羽生選手、宇野選手、調子がよさそうです。チェン選手は、団体戦の時からジャンプのタイミングが合ってない感じでしたが、この練習の時も、ジャンプがうまく飛べない様子です。最後に中国のボーヤン・ジン選手の曲がかかりましたが、あれ?本人がいません。もしや体調が悪いのかしらと心配です。

 

さて、競技が始まります。

ショートは、世界ランキング順に選手を5つのグループに分け、ひとつのグループの選手は6名。まずは世界ランキングが下位の第1グループから滑走が始まります。

もちろん、第4グループ、第5グループとくらべると技術が高くない選手が多いですが、このグループにも十分に見どころがあります。前回ソチオリンピックで銅メダルだったカザフスタンのデニス・テン選手。このところ怪我で思うような成績が残せていませんが、ぴっと背筋が伸びた美しい滑りは健在です。アメリカの新鋭、ヴィンセント・ジョウ選手が、果敢に4回転ジャンプに挑戦していたのも印象的。この選手は、次の北京オリンピックまでに大きく育ちそうなので、今後注目です。

続く第2グループで注目したのは、マレーシアのジュリアン・ジー・ジェイ・イー選手。昨年この会場で見た四大陸選手権の時からお気に入り。できることは全部やり切ったというガッツポーズを見せてくれましたが、残念ながら、あと一歩で翌日のフリーには進めませんでした。

続いて第2グループ。製氷のための休憩時間があり、第3グループへと進みます。

 

そして、いよいよ最終ひとつ前の第4グループ。

ここには第5グループと並ぶ有力選手がいます。ソチオリンピック銀メダルのカナダのパトリック・チャン選手もこのグループに。当然最終グループだと思っていましたが、ちょっと驚き。時代の移り変わりの速さが切ないです。

芸術的なダンスで人気の、アメリカのアダム・リッポン選手もここにいます。この選手は4回転ジャンプは得意ではないので、表現力で勝負します。エンターテナーぶりに会場から大きな歓声が。

日本の田中刑事選手もこのグループ。団体戦のときも不調気味でしたが、どうも調子が上がってきません。ショートはジャンプが3つしかなく、要素が多いフリーと違って、一度失敗するとリカバーが難しい。見ている方はスリリングで面白いとも言えますが、選手のプレッシャーは大きいようです。

 

再度製氷があり、いよいよ最終第5グループ。会場のボルテージが急激に上がってきます。

第1滑走はいきなり羽生選手。怪我でずっと氷に乗ることができなかったと報道されていましたが、うわあああっ、完璧な演技です。さすが前回の金メダリスト。これで連覇の可能性がぐっと高まりました。

有名なプーさんシャワー。テレビで見るよりはるかに大量のプーさんが投げ込まれています。フラワーガールたちが素早く拾い集めます。

 

続いて金メダル候補最有力とされるネイサン・チェン選手。表現力の評価では羽生選手や宇野選手に及ばないが、4回転の数は2選手を凌駕するこわい存在です。しかし3つのジャンプのすべてに失敗し、大きく順位を落としました。どうしたことでしょう。

 

宇野選手は4番滑走。少しひやりとする部分はありましたが、まずまずの出来で、よい点をいただきました。

 

最終滑走はボーヤン・ジン選手。朝の曲かけ練習には出てきませんでしたが、問題なかったようで、よい演技を見せてくれました。わたしはこの人の大ファンで、ジャッジの方々がもうちょっと演技構成点を出してくれないかなと、いつも思います。

 

ショートの結果。

1位羽生選手 111.68点、2位フェルナンデス選手 107.58点 3位宇野選手 104.17点、4位ボーヤン選手103.32点。ネイサン・チェン選手の脱落により、優勝はこの4人のうち誰かに絞られてきた感じです。

 

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会場周辺では、ボランティアの若い人たちが楽しそうに働いています。

会場内の案内も笑顔でしてくれ、とても印象がよかったです。

アリーナの中や外に、オリジナルグッズを売るお店もあります。

マスコットキャラクターは、守護神である白いトラの「スホラン」と、勇気を象徴するツキノワグマの「バンダビ」。スホランのぬいぐるみが人気で飛ぶように売れています。

わたしはスホランのキーホルダーを買いました。かわいくて使いやすく大満足。

 

翌日は夕刻の便で帰国だったので、ホテルのテレビでフリーを観戦しました。

同行したのが、フィギュアにたいへん詳しい友人だったため、よりディープな感想を話し合い、テレビ観戦もなかなか充実したものとなりました。ショートで大失敗したネイサン・チェン選手が6回挑戦のうち5つの4回転ジャンプをクリーンに着氷し、フリーでは圧倒的な点数で1位となりました。以下、2位羽生選手、3位宇野選手、4位フェルナンデス選手、5位ボーヤン・ジン選手という順位です。

 

写真:AP/アフロ

 

前日のショートとの合計で、金メダル羽生選手、銀メダル宇野選手、銅メダルフェルナンデス選手という結果となりました。

 

写真:ロイター/アフロ

 

4位は、ボーヤン・ジン選手、5位は怒涛の追い上げを見せたネイサン・チェン選手(上の写真)、6位は、昨日のショートで第1グループだったヴィンセント・ジョウ選手です。メダルを取った3選手は、ジャンプだけでなく、演技力も高く評価されるタイプ、メダルを取れなかった3選手は、どちらかと言えば、4回転ジャンプが高く評価されるタイプ。むろん他のもろもろの要素が重なり合った結果ではありますが、なかなか興味深いことです。表現力は磨けばたいていの選手が上がりますので、次の北京オリンピックでは、後者の3選手の躍進も予想されます。4年後が楽しみですね。

 

 

吉田さらさ

公式サイト

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