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ニュージーランド旅 南島編その3 氷河とフィヨルド、湖で自然観察

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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ニュージーランド旅 南島編その3

氷河とフィヨルド、湖で自然観察

 

クィーンズタウンは湖沿いの美しい街で、四季を通して世界中から観光客が訪れます。南島最大の観光地であるミルフォードサウンドを含むフィヨルドランド国立公園への足場となる街でもあります。

クィーンズタウンからミルフォードサウンドの間には険しい山がそびえており、場所は近くても突っ切る道路はありません。そのため、山を迂回する数時間のドライブになります。しかし、その間には、さまざまな見どころがあります。

 

山脈を鏡のように映すミラー湖。真ん中にさかさまの「Mirror Lakes」という文字があり、湖に映っているのが見えますか?

巨大なシダが幾重にも生い茂る神秘の森。

氷河が通った後にできたU字型の谷。氷河とは高山に降り積もった万年雪が長い歳月をかけて氷になったもので、文字通り、河のように流れています。それによって浸食されたあとが、このような形の谷です。

 

 

そしていよいよミルフォードサウンドへ。サウンドとは、入り江という意味です。U字谷に海水が流入して生じた細長い入り江をフィヨルドと呼びます。

こちらでは、山々が海に落ち込む壮大なフィヨルドの眺めをクルーズで楽しむことができます。

この日はあいにく雨交じりでしたが、雲が垂れ込める風景もドラマティックで幻想的です。

あちこちで滝が流れ落ちており、甲板に出れば、氷河の水を浴びることもできます。

船の中では、和食のお弁当が出ます。こちらも、テカポのサーモン丼と同じように、海外にありがちな「なんちゃって和食」ではなく、普通に美味しいお弁当でした。

 

次ページに続きます。

翌日は、ワナカ湖という美しい湖に行き、湖畔の素敵なホテルでランチ。「エッジウォーターホテル」といいます。こんなところで長期滞在するのもよさそうですね。

ランチはイギリス料理のフィッシュアンドチップス。ものすごい量!

 

 

続いてマセソン湖という美しい湖を一周するトレッキングに出かけました。

地元のネイチャーガイドさんが、珍しい植物について説明してくれます。

太平洋の島々を経由して海を渡ってきたマオリ族の人々は、植物を薬として使ったり、道具を作る材料にしました。写真手前の固く尖った葉は、籠を編むのに使われました。

晴れてくると、湖には山が美しく映ります。

 

 

続いて、「フランツジョゼフ氷河」を望むビューポイントへ。

氷河は基本的に前進していますが、氷が溶ける量が前進する分より多ければ、結果的には後退します。この氷河は、19世紀末と比べて数キロ後退しているようです。しかし、後退するばかりでなく、1965年から1968年には180mも前進しました。それほど急激なものではないにせよ、現在もかなりなスピードで前進を続けているとのこと。

 

近くには「フォックス氷河」もあり、先端部分まで歩いて行けます。この二つは、標高が低く、温暖な場所にありアクセスが容易という点で、世界でも珍しい氷河だそうです。

 

 

次ページに続きます。

氷河観光後は、グレイマウスという街に行き、今度は最新型の鉄道「トランス・アルパイン号」に乗り込みます。

こちらの駅周辺も、60年代アメリカ映画のような雰囲気で、なかなかフォトジェニックでした。

この列車は、4時間ほどかけて南島を横断します。

高原を駆け抜ける爽快な旅です。

窓が大きく、座席の前にはテーブルもあります。軽い食事やスナック類を運んでもらうこともできます。イヤホンをつければ、沿線や鉄道についての説明も聞けます。

飲み物や食べ物を売る車両もあります。

のんびり景色を眺めているうちにクィーンズランド到着。ここから飛行機で北島のウェリントンに向かいます。

 

北島のご紹介は、次回に!

 

 

吉田さらさ

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