ウィーン一人旅 :前編 街歩き情報 

スタートは、栄華をきわめたハプスブルグ家の王宮から。

広大でさまざまな見どころがありますが、もっとも人気なのは、実質的に最後の皇帝となったフランツ・ヨーゼフ一世の居室である「皇帝の部屋」と、その妃であるエリザベート(愛称シシィ)の博物館です。どちらも、それぞれの人物の生活ぶりがよくわかる展示が多く、ひじょうに興味深いです。とりわけ、美容体操とダイエットの元祖とも言われるシシィの、ぶら下がり健康器のような体操道具や、肉を絞ってエキスだけ取り出すための道具が有名ですね。

 

 

今回わたしは、王宮礼拝堂で行われるミサに参列しました。日曜日には、あちこちの教会でミサが行われますが、中でもこの王宮のミサは、ウィーンフィルの演奏でウィーン少年合唱団が歌うという素晴らしいものです。これはコンサートとは違うのですが、チケットを購入しなけば入れません。座席も指定です。むろん、たいへんな人気なので、チケットは出発前に入手しておく必要があります。また、三階か四階の最前列の席でなければウィーン少年合唱団の姿は見られません。チケットの入手方法は、次回「ウィーン一人旅:後編 郊外観光と音楽鑑賞」で説明いたします。

 

 

ウィーンでは音楽鑑賞とともに、美術鑑賞が大きなテーマとなります。

美術館は数々ありますが、ひとつだけ選ぶとすれば、ブリューゲル、フェルメール、ラファエロ、ルーベンスなど、ヨーロッパの名だたる画家の傑作が並ぶ「美術史美術館」です。絵画だけでなく、階段を上ったところの壁面にあるクリムトの大壁画も見どころです。

そのお隣には、10軒以上もの美術館やギャラリーなどが集まる「ミュージアムクォーター」というエリアがあり、中でも素晴らしいのは、レオポルド美術館。エゴン・シーレ、クリムトなど、ウィーンの世紀末を彩った画家たちの作品が充実しています。

ミュージアムクォーター周辺には野外カフェやアーティスティックな椅子も並んでおり、天気のよい日は、皆さん、太陽の光を浴びながら、のんびりと過ごしています。

 

 

クリムトがお好きな方は、ベルヴェデーレ宮殿も見逃せません。こちらは、中心部からトラムで15分ほど行ったところにあります。プリンツ・オイゲン公の夏の離宮で、内部は美術館として使われています。「接吻」をはじめとするクリムトの代表作があることで有名ですが、観光バスがたくさんやってきて混雑するので、ゆっくり絵画鑑賞をしたい方には、前述のレオポルド美術館の方がお勧めかも知れません。

 

ウィーンは教会も見どころです。オペラ座から、目抜き通りであるケルントナー通りを歩いて行ったところに聳えるシュテファン寺院は、ウィーンの象徴として有名ですね。

今回わたしは、18世紀のバロック建築の傑作である「カールス教会」を訪ねました。こちらの真ん中の丸いドームの裏側には華麗な天井画があり、現在は、その修復のためのはしごとエレベーターがあります。観光客もそれに乗って天井画の間近まで行けますので、この機会をお見逃しなく。

 

次ページに続きます。

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第78回
ウィーン一人旅 :前編 街歩き情報 

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