ウィーン一人旅 :後編 郊外観光と音楽鑑賞のコツ

その2 ドナウ運河クルーズ

ドナウ川のクルーズと言えば、バッハウ渓谷沿いにある古城や修道院を巡るコースが有名ですが、そちらは丸一日かかります。もっとお手軽に楽しめるのが、ウィーン中心部の北側を流れるドナウ運河のクルーズです。

ビル街や岸壁に描かれた落書きアートを眺めながら、のんびり水上散歩。途中下船もできますが、全行程は3時間半ほど。「美しき青きドナウ」のメロディもどこかから聞こえてきますが、ここは都会の中の運河。

やがて船はドナウ運河からドナウ川本流に入ります。運河と本流は水位が違うので、この水門で調節して船を通します。

このあたりまで来ると、このような「青きドナウ」のイメージに近い風景も見られます。やがて船は、再び水門を通り、ドナウ運河に戻ります。

しばらく行くと、不思議な煙突のある建物が見えてまいります。これは、「ウィーン一人旅」の前編でもご紹介した芸術家、フンダートヴァッサーの設計によるゴミ焼却場です。他に類を見ないユニークな建物ですね。フンダートヴァッサー氏は、俳句にも造詣が深い親日家で、大阪にも、このような形のゴミ焼却場を建てました。

 

 

その3 ヨーロッパ最大の地底湖と悲劇の舞台マイヤーリンク

こちらはウィーン中心部から少し離れており、公共の交通機関で行くのは少し難しいため、現地発のツアーに参加しました。こうしたツアーは、事前にネットで申し込むこともできます。英語によるガイドで世界中の人が対象のものと、日本語による日本人対象のものがあり、前者の方が値段が安いけれど、トラブルが起きた時の対処が面倒なので要注意。わたしは今回は、後者の日本語ガイドのツアーを選びました。

ヨーロッパ最大の地底湖「ゼーグロッテ」は、車で入り口まで行き、少し歩いて地底に降ります。そこでボートに乗り、地底湖の神秘的な眺めを楽しみます。自然の湖ではなく、石灰の鉱山跡に水が流れ込んでできたものだとか。

ハイリゲンクロイツ修道院にも立ち寄ります。こちらは厳格な修行規律で知られるシトー派の修道院です。

マイヤーリンクは、フランツヨーゼフ1世と皇后エリザベート(通称シシィ)の息子であるルドルフ皇太子が男爵令嬢のマリーと心中したところです。この事件はあまりにもセンセーショナルでミステリアスだったため、いろいろな部分が謎のまま残されているようです。周囲に広がる緑豊かな風景も魅力的。ウィーンの人々にとって、このあたりは憧れの別荘地なんだとか。

 

次ページに続きます。

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第79回
ウィーン一人旅 :後編 郊外観光と音楽鑑賞のコツ

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