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メルシャン美術館の跡地で行われている「浅間国際フォトフェスティバル」へ

Midicour

Midicour

〈ミディクール〉軽井沢の奥深い魅力にひかれ、横浜の自宅と軽井沢を行き来するようになって7年。軽井沢の自然やおいしいもの情報など、フォトスタイリストの視点から魅力を伝えます。家族は夫と15歳になるチワワ。

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軽井沢町に隣接する御代田町は、浅間山麓の高原の町です。
この御代田町が将来設立予定である「写真美術館」を見据えてスタートする「浅間国際フォトフェスティバル」が9月30日(日)まで開催されています。(※来年も開催予定)

 

写真やアートの展覧会というと、知識がないと理解できないとか、わかりにくいと、ついつい敬遠していまいますが、この「浅間国際フォトフェスティバル」は写真について何もわからなかったとしても楽しめる素晴らしいものでした。

会場の最寄り駅である御代田駅にも作品が展示されているというので、車では行かずに、軽井沢駅から「しなの鉄道」に乗って行くことにしました。

 

階段やホーム、待合室には、駅を利用される方々がほっこりと心休まるような写真が展示。
このイメージで会場にいってみたら、ちょっと違う印象の作品が多かったので、さすが、駅という場所を考えての写真のセレクトなのだと思いました。

会場はメルシャン美術館の跡地を利用。その施設をそのまま生かした展示がされています。当初、建物にからまる蔦をどうしようかと思われたそうですが、この蔦が雨や風、だんだんと紅葉をしていく中で作品たちがどう表情を変えていくのかも作品の見方の一つとそのまま残されたそうです。
そして、ここで改めてびっくりしたことは、印刷技術の進歩ということ。
この壁面に飾ってある大きな写真は接ぎなく一枚で印刷できるそうですし、雨などにも強くUV加工もされているそう。

会場に入りインパクトのある作品といえば、あらゆるところに展示されたモノクロの顔のアップ。赤ちゃんもお年寄りも、大人も子供も。みんなとても良い表情をされています。
実はこちらは、特別の撮影車「フォト・トラック」がこの地に出向き、フェスティバルを見にこられた方を撮影し印刷されたものなの。撮り直しなしの一瞬。その時の一番良いお顔です。

参加型のフェスティバルのため写真の展示には色々な仕掛けがあっておもしろい。
たとえば……

アプリをダウンロードして写真にスマートフォンをかざすと、展示された作品の隠された部分が見えるようになっていたり、バーチャル・リアリティを経験したり、光を蓄積するシートを使って、参加者の影を映し出してくれたり・・・

「カメラ」という意味で、興味深い展示がいくつもありました。
こちらは来場者が写真の始まりと現在を一つの部屋の左右に展示されているもので比較を楽しめるという場所。
ホンマタカシさんは浅間山をカメラの由来ともいわれるピンホールカメラで写真に収め、プリクラがはじめて撮った写真という若い写真家の小林健太さんの作品は動画が組み込まれています。

 

 

施設中央には5×25メートルもの大きな厚手のビニールに初老の男性がスマートフォンを操作している写真が印刷され展示されています。
もはや写真の印刷は紙だけではないですね。しかもそれを無造作に展示することによることで、紙の上だけは表現できない動きなどを盛り込んでいるのだそうです。

浅間山を背景に自然豊かな場所での展示は、その時々の天候によってその作品の見え方も違ってきます。

モノクロの少し不穏な雰囲気が漂う作品も、私が帰ろうと思った頃にやっと浅間山が顔をだし、浅間山を背景に写真に収めることができましたが、青空とモノクロの組み合わせをよしとするか、どんよりとした曇り空の方が、この写真の背景にはあっていると思うか。人それぞれ感じることが違ってくる、それも作品の一部なのでしょう。

写真を展示するというと、印刷をして額装してというのが、今までの展示方法だとすると、今回のフェスティバルはちょっと違っていました。
風にそよぐように固定されずにされていたり、アメリカ製のヴィンテージのスクールバスにストーリーのある作品が展示されたり。作品が自然と融合していたと思ったら違う森の中ではちょっと驚かせるように作品が並んでいたり・・・見ている人が作品の一部になれたり、触れる物もあったりと飽きさせない工夫がいっぱい。

 

さあ、写真の展覧会を見るぞ!という気合がなくても、アートを鑑賞するという気持ちがなくても、ちょっとお散歩感覚で作品と触れ合えるように展示されているのが、とても心地良かったのです。
これだけのボリュームがあって、なんと無料。
小さなお子様がいるご家族連れ、お散歩感覚でいらっしゃる方も多くお見受けしたのは、無料で気楽に何度も楽しめるからだったからかもしれません。
毎日の生活の一部の時間や、小さな頃からアートを身近に感じることが出来るという事も、このフェスティバルを開催された意義あるものだったのではないでしょうか。

自分の気持ちの赴くままに自由に作品を鑑賞することもとてもすばらしいことだと思いますが、今回はガイドの方に説明をしていただきながら回ってみました。
作者の生い立ち、作品の背景など、ひとりでは知りえなかった事を教えていただきながらだと、さらに作品を見る目が変わっていき、興味深くなっていきました。
大満足の時間を過ごすことができたのも、ガイドの方のお力が大きかったと思います。
感謝しております。

このフェスティバルは来年も行われる予定だそうです。
さらにパワーアップされたすばらしい展示になると思いますので、今年いけなくて残念に思われた方は来年以降を楽しみに、予定に入れておいてくださいね。

 

浅間国際フェスティバル
https://asamaphotofes.jp/

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