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札幌発リアルレポート 地震から2日間、大甘だった私の身に次々と起こった現実は…。そして学んだこと。

elel(OG)

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(エルエル) 札幌で夫とふたり暮らし。金融関係で働いています。パンを作るのも食べるのも大好きで、小麦大国北海道の美味しいパンを探し歩いています。北海道は食材そのものが美味しい土地。見所も沢山あります。北から発信するおでかけをご紹介します。旅行とヨガがストレス解消法。

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この度の台風21号、北海道胆振東部地震により被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

9月6日3時8分、ドンという突き上げる衝撃で目を覚ました途端、経験したことのない激しい揺れに襲われました。震度5強。

 

OurAgeさんから、今月ブログをお休みする事もご提案いただいたのですが、今回私が体験した事をお伝えできればと、いつものおでかけ女史組とは少し違ってしまうのですが、災害について書かせていただく事にしました。

 

痛感したのは、自分の防災意識の低さ。
備えがあれば普通に乗り越えられた事がたった2日でさえ大丈夫ではありませんでした。
私の家がオール電化だったからです。

 

地震の後、すぐに北海道全戸が停電します。
停電時、スマホは電波を探して通常より電池の減りが早いという事を知りませんでした。
まず困ったのは、携帯の充電切れ。連絡先が途絶えます。私は、連絡先をスマホにしか登録しておらず、紙などに写しをとっていませんでした。


このような車で充電出来るケーブルも持っていませんでした。というより車で充電出来る事も知りませんでした。

 

私は、スマホとタブレットを利用しているのですがよりによってこの夜は両方とも充電せずに寝てしまいました。

 

発生直後は既に電池は半分ほど。地震アラーム、会社から一斉に送られる安否確認や連絡事項のメールに返信しているうちにどんどん電池は減ります。市内の両親からは、LINEで無事だけれど停電しているとの連絡が入り、その時点で停電に気づいたのです。

 

テレビも見れないので情報はスマホのみ。
迷惑メールや宣伝メールが入ってきても緊急時なので電源は切れない。

 

結局、お昼には完全に電池切れ。停電はすぐに回復するだろうと考えていたので紙に控えておらず、全く連絡先がわからない。
この時点で、全く誰とも連絡がとれなくなります。

 

最終的に


公衆電話に走る羽目に。場所によってはかなり並んでいました。
翌日になっても停電したままなので、会社へ連絡しなくてはならず社員録を引っ張り出し、上司の携帯へ連絡。後は、実家の固定電話に連絡。でも固定電話はつながりません。

仕事は自宅待機。
夫は出勤したため、家に1人。スマホもテレビもない。交通機関は全てストップ。余震で揺れる。

 

結局は翌日、LINEも既読にならず、電話も通じない事に心配した両親が、車で食事と水を持って来てくれたのですが、実家は地震当日の午後には電気が繋がって普通に過ごしていたそう。両親とは、固定電話で連絡する事が多く、携帯番号を紙に控えていなかったので連絡が付けられなかったのです。

 

もしこれが逆の立場だったらと考えると両親は高齢なだけにこちらが動かなければならない事態なわけで…。災害時どうやって連絡するのか、どう行動したらいいのか、今後の課題です。
防災用ラジオなんていらないかな…甘かったです。


私は知りませんでした。防災用ラジオには、スマホの充電機能が付いている事を。地震後、カタログを見て初めて知りました。これさえあれば…。

 

普段ラジオを聴かないので気付くのが遅かったのですが唯一のラジオであり情報源になったのが


ウォークマン。

 

テレビは車で見られるのですが、ガソリンもあまり入ってなかったので短時間だけ。でも、重要な情報はあまりないのです。
開いているスーパーやコンビニ、電力の復旧情報などは全てラジオから。

 

そして、停電で街灯も消えているので星がいつもより綺麗というのもラジオからの情報でした。真っ暗で不安で眠れない中、外に出て見た星空が本当に綺麗で癒やされました。

 

ただ、ウォークマンのイヤホンを夫と分け合って聞かなければなかったので、防災ラジオをすぐに注文したのは言うまでもありません。

周りの方から聞いて


ランタンも購入。懐中電灯はあるのですが限界があります。それに電池の予備も単一はありません。暗闇で音もないのは本当に心細い。明るいうちに晩ごはんを食べなくてはならず、外が真っ暗でも8時や9時には寝れないのです。ランタンのあるお宅は、とても明るくて本まで読めたそうです。

 

 

備蓄食料の必要性
停電したのは、たった2日。しかし、我が家が持ちこたえられなかったのは、オール電化の備えをしていなかったから。

 

今回、水とガスは止まりませんでした。
ガスのあるお宅は、普通に調理をできたので、食事には困らなかったのです。

 

私の災難は朝から始まります。タイマーセットしていた炊飯器は止まったまま。ご飯が炊けません。

 

この日、仕事が休みだったので朝から作り置きのおかずやパンを焼きだめして冷凍する予定でした。

 

そのため、冷凍庫の整理をするのに調理済みの食品は前日までにほぼ食べきっていた‥なぜこんな時に限って。

 

用意してあったのは、夫の朝食用のパン一個とお弁当用のおかず。後は、冷凍保存してあるご飯が少し。レンジが使えないので、食べられません。

 

1食くらい抜いてもいいやコーヒーでも飲もうと思ったら、お湯も沸かせない。何をするにも電気がないと出来ないのです。

 

生で食べられる野菜以外、熱源がないと食べられない。

 

その日は、行列するコンビニでパンや少量のパスタ、お惣菜が何とかあったので、今日と明日の昼までは持つかなくらいの量は買えました。

 

冷蔵庫にあった納豆や冷凍しておいたおかずがちょうど溶けて食べられたのですがもう限界。食料があっても熱源がないと無理。冷蔵庫も消えているので、冷凍の肉や魚は解けていくばかり。明日の晩ご飯は厳しいかも。

 

連絡もとれない、交通機関も動かず、お店は閉まってる、食料も確保出来ていない、たかが2日目で途方にくれていた所に両親に助けられて何とかなったわけですが、自分の備えが悪い事に反省するばかり。

 

お店はあいていないので、実家からカセットコンロを分けてもらい帰宅。これはオール電化には絶対必需品です。


40時間程の停電後、ちょうど帰宅してすぐに電気が復旧。

すぐにした事は電気を使わない3日分の食事の用意。
一週間以内に同程度の余震の可能性があるとの事で、また停電したら、今度はいよいよスーパーやコンビニにも何もなくなる。

 

災害時は最低3日は冷蔵庫のもので過ごせるようにしておくのが理想だそうで3日分といっても、実際用意しないと量がわからないので作って食べてみます。

 

ボンベが一本しかないので朝は火を使わず夜のみコンロ使用で。2人分です。


パンは冷凍しても溶けるのが早く自然解凍で美味しく食べられるので朝、昼はパンで。ツナ活用のおかず。

 


パン、トウモロコシ半分
牛乳で溶けるスープ、トマト

 

昼 パンにサラダをはさむサンドイッチで
キャロットラぺとツナサラダ(1日目)
キャベツとツナのサラダ(2日目)
切り干し大根とツナをマヨネーズとオイスターソースであえる(3日目)
スープ

 


冷凍ご飯は自然解凍するとパサパサしてタイ米風なのでそれを活かします。

 

1日目 ご飯に麻婆豆腐をのせ麻婆丼に。
2日目 サバ缶をグリーンカレーに入れてタイ米風ご飯で浸しながら。
3日目 スンドゥブの素に豆腐と冷蔵庫にある葉物野菜を入れてご飯を浸して食べる

 

豆腐は、常温で長期保存出来るもの。
これが、我が家の目安なので食べた分を補充するローリング方を心がけていくつもりです。

 

私は、カップ麺やレトルトカレーが苦手なので非常用の備蓄として常温保存できるライ麦パンとシリアルも用意しました。

 

札幌は今までそれほど大きな災害がなく、本当に防災について考える機会があまりありませんでした。

 

昨日家電量販店では、単一電池や灯油ストーブ、カセットボンベは売り切れていて店頭にありませんでした。皆が慌てて用意しているものです。もう少しすると揃うとは思います。日が経つと防災意識が薄れていくので、その前に必要なもの、必要な事をどんどん済ませています。

 

備えは絶対に必要です。

 

それから、北海道はもう前に進んでいます。札幌市内に住む私達は前と同じ生活ができています。

 

明るい部屋で温かい食事が出来る事がどんなに有り難い事なのか改めて感じました。

 

でも、未だにそんな当たり前の生活に戻れない方々もいらっしゃいます。

 

北海道は、これから美味しい秋の味覚が楽しめる季節。もし、北海道産のものを見つけて食べてもらえるならそれも食を通しての復興支援に繋がります。地震前日の台風で被害を受けた農家さんもいるのです。

 

観光地もキャンセルが相次ぎ打撃を受けています。
私は、先週温泉に行きましたが、建物も温泉も大丈夫
お食事も沢山頂きました。


北海道は元気です。札幌では余震がほとんどなくなりました。
風評被害に惑わされず、ぜひ秋の北海道に紅葉を見たり美味しい物を食べに来て下さい。

 

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