円山公園にある茶人好みの甘味処「茶菓 円山」

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「京都観光おもてなし大使」&旅ライター
アナウンサー、テレビ番組プロデューサーなどを経て、集英社「エクラ」などのライターに。
2011年より京都に在住。
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円山公園の一角に紅葉の木々に抱かれるように佇む「茶菓 円山」。知る人ぞ知る甘味処です。木戸を通り、暖簾の掛かる入口から店内に…。入口のそばには茶室の待合のような空間もあり、まるで茶室のような風情を感じます。

「え、ここが甘味処?」と思わず声を上げたくなる店内は、外観で感じたごとく、茶室を思わせる上質感あふれる設えが…。幅広い漆塗りのカウンターをはじめ、掛け軸と花が設えられた床の間、障子越しに外陽がこぼれ、まるで茶室にいるような心地になります。

ここに訪れるリピーターは、上質の京都を味わいたい人たちがばかり。開業以来、甘味や食事を担当するのは、京都出身の菓子職人の江見智彦さん。ここで味わえるものは、すべて江見さんが食材を選び、手間を掛け手づくりしたそう。使う器はいずれも趣がある作家もので、そこに盛られた品々との景色は、まさに茶人好みです。

 

京都祇園の友人に勧められて訪れから、すっかりこのお店のファンになってしまいました。観光客が行き来する円山公園の一角に、こんな素敵な甘味処があったとは…もっと早く知っていればよかったと思ってしまいます。

 

さて、「ぜひ食べてね~」という友人のおすすめは、京のお揚げと九条葱がたっぷり入った「煮麺」1400円。「お汁も全部飲み干したくなる美味しさよ」と。その言葉通り出汁の美味しさ、三輪そうめんの細さ、九条葱とお揚げと共に味わい友人同様すっかり汁まで完食です。

添えられた昆布の佃煮もお手製というこだわりように感激しきり。

 

さらに何度も訪れている友人のおすすめは、「福蜜豆」1200円。大振りの碗の中には、紫花豆、白花豆、青えんどう豆など色とりどりの福々しい豆たちがゴロゴロと。なんでもそれぞれの豆は、その美味しさを活かすために別々に煮られるという手間がかかった豆に驚きます。サイコロのような大きな寒天と共に、白蜜、黒蜜を掛けて頂きます。今まで見たこともないような蜜豆…こんなに豆ひとつひとつの美味しさを楽しめる蜜豆には、かつて出会ったことがありません。

甘味は、ほかに「栗のみたらし団子」「いちじくと豆腐餡」「御善哉」なども、訪れるたびにひとつずつ食べたいと思ってしまいます。

 

次ページに続きます。

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第68回
円山公園にある茶人好みの甘味処「茶菓 円山」


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