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アメリカ・カナダ 東海岸 紅葉クルーズ(その2)アメリカからカナダへ

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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アメリカ・カナダ東海岸 紅葉クルーズ

その2:アメリカからカナダへ

 

こんにちは、寺社部長の吉田さらさです。

今回は、前回に引き続き、アメリカとカナダの東海岸をゆっくり船で巡る旅の第二回です。

ボストンからノルウェージャン・ドーン号に乗り込み、これから7泊8日。最初の寄港地はバーハーバーというところです。船の最終地点はカナダのケベックシティですが、ここはまだアメリカ合衆国。この小さな港町は、メイン州のマウントデザート島というところにあります。19世紀ごろから、富裕層のための保養地として人気でした。

 

あいにくお天気がよくないのですが、下船して観光バスに乗り込み、このエリア随一の観光地、アーカディア国立公園に向かいました。10月上旬、同時期の東京よりかなり寒く、紅葉が最盛期を迎えつつあります。

紅葉に彩られた山、ところどころで姿を見せる湖。変化に富んだ山の風景です。

牧場で昔風の馬車に乗り換えて、森の中の車が走れない道を進みます。

少し雨は降っていましたが、日本とは一味違う紅葉を楽しめました。

 

2日目の寄港地はハリファックス。

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ここハリファックスはもうカナダ。ノバスコシャ州の州都です。カナダでもっとも東側にあるため、イギリスやフランスからの移住者が多かったところです。現在、カナダの政治経済の中心地は内陸や西海岸に移りましたが、ハリファックスは、今も港町として栄えています。

こちらでは、乗り降り自由のバスを使って、街歩きを楽しみました。一番の観光地はハリファクス・シタデルと呼ばれる要塞です。入植したイギリス人が、フランスに対する防衛基地として建てたもので、空から見ると、函館の五稜郭と同じような星の形をしています。

イギリス風の服装をした若い兵隊さんが案内してくれます。

高台にあるので、ベイフロント地区を眺めるのにも最適。毎日正午には大砲を鳴らすセレモニーが行われ、見物人でにぎわいます。

ダウンタウンをぶらぶら歩いてArt Gallery of Nova Scotiaへ、そこですごくうれしいものを発見!映画で見て以来気になっていたカナダの女流画家、モード・ルイスのギャラリーですって!

映画「幸せの絵の具 愛を描く人モード・ルイス」の主人公であるこの女性は、幼いころから足が少し不自由で、寒々した海辺の町で育ちました。ふとしたことから、たいへん気難しい孤独な魚売りの男の家で住み込みの家政婦として働くことになり、つらく当たられながらも、やがて心のどこかが通じ合うようになって結婚。モードは二人で暮らす質素な小屋をきれいにするために、壁やドアに絵を描き始めます。それをニューヨークから避暑にやってきた女性が見て、「もっと描くように」と依頼。絵でお金を稼げるならとせっせと描いているうちに、アメリカのニクソン大統領からも注文が舞い込むほど有名な画家になりました。

まったく気づいていませんでしたが、モードさんが生まれ育ったのは、ハリファックスがあるノバスコシャ半島の寒村だったのです。だからここに、彼女のギャラリーがあるのね。

館内には、素朴でカラフルで可愛らしいモードさんの絵がいっぱい。

彼女が夫と暮らした小さな家のレプリカもあります。映画では、最初は殴る蹴る、罵声を浴びせるという状態だった夫が次第に優しくなり、画家としてのモードを愛し、理解を深めるようになっていく経緯が丁寧に描かれ、感動的でした。映画に出てきた二人の愛の巣をここで見ることができるなんて!

 

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3日目の寄港地はシドニー。と言ってもオーストラリアではありません。

あたたかく光あふれるシドニーに行きたくて格安チケットを入手した人が、間違えて大雪の降るこちらのシドニーに着いてしまってショックを受けたという話がネット上にありますが、このシーズンのシドニーにはまだ雪はなく、紅葉も美しい素敵なところです。

ここではフィドルの演奏を聴いてみました。

フィドルとは、ヴァイオリンのことで、特に、ケルト音楽などの民族音楽に用いられる時、この名で呼ばれることが多いようです。カナダの東海岸、特にこのシドニーがあるケープブレトン島は意外にもケルト文化圏で、ケルト音楽が盛んに演奏されているのだとか。それを象徴するために、港には、巨大なフィドルのモニュメントがあります。

シドニーを出港する時には、こんなに美しい夕焼けを見ることができました。明日もきっといい天気!

と思いきや、その日の夜半から大嵐に見舞われ、翌朝起きても海は大荒れ。やがてとんでもない船内アナウンスが!

 

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「本日予定されていたプリンスエドワード島のシャーロットタウンへの寄港は中止になりました。このような気候では、とても港に船をつけることはできませんので、ご了承ください」。

なんだと?このツアーは「赤毛のアンの故郷と紅葉を楽しむ旅」ではなかったのか?

 

でも、仮にプリンスエドワード島に上陸できたとしても、この嵐ではどうしようもないし、そもそも、船とはそういうものなので、誰が悪いわけでもないのです。こういう場合は、もう諦めて船内生活を楽しむしかない。翌日ははじめからどこにも寄港せず、一日クルーズの予定だったので、なんと2日間も船から降りることができないのです。さて、何をして過ごそうか。

 

まずはスパと室内プール。どの船でもおそらくそうだと思うのですが、最初に所定の料金を払うと、乗船している間、スパとリラクゼーションエリアが使い放題になります。お部屋はたいていシャワーだけですが、こうしておけば、毎日ジャグジーに入ることができます。一回ずつ払っていると高くつきますから、最初の日にまずスパに行って手続きをするのがコツですね。

これは図書室。こういうところでのんびり過ごすのが、船旅の醍醐味とも言えます。

手仕事を伴う趣味の道具を持ってきて、船内のどこかでじっくり楽しむのもお勧め。わたしは主にリラクゼーションスペースでお絵かきをして過ごしました。すると、スパのスタッフや他の乗客が寄ってきて褒めてくれました。褒められて伸びるタイプなので、とても有意義でした。

朝食をのんびり楽しむのもよいですね。

ビュッフェ式のレストランもありますが、メインレストランで、ちゃんとサーブしていただく朝ご飯も。ここでは、エッグベネディクトがお勧めです。お酒の好きな方は、朝からワインやシャンパンで盛り上がっておられました。

船のスタッフすら「こんなのはじめてよ」という大嵐は丸一日続きましたが、2日目の朝は再びきれいに晴れました。顔見知りになったアメリカ人の老婦人に、「本当にグレイトな旅だわ。わたしは、嵐でさえもエンジョイしたわよ。あなたはどう?」と尋ねられました。そうですよね。何が起きても、この経験を楽しもうと思う精神が大切。旅も人生もね。

ディナーは鉄板焼き。日本の鉄板焼きやさんとはかなり違う、エンターテインメント精神にあふれたパフォーマンスを見せていただきました。

ミディアムレアと頼んだのに、どう見てもウェルダンのお肉が来てしまったけれど、ま、この経験も楽しもう。

そして夜は華やかなショー。これも船旅ならではの体験ですね。

 

次回は、アメリカ・カナダ東海岸 紅葉クルーズ の完結編です。

 

吉田さらさ

公式サイト

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