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気軽にトライできる 精進料理姉妹のレッスン

吉田さらさ

吉田さらさ

寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

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こんにちは。寺社部長の𠮷田さらさです。

 

今回は、葉山のカフェで行われた精進料理教室のお話です。行われたのは4月のはじめ。東京にまん延防止等重点措置が発令されるより前のことです。

この料理教室を主宰するのは、姉妹ユニット「iori」の園部曉美さん(左)と中園五月さん(右)。

お2人はおそらく60代後半(?)なのでしょうが、年齢をお尋ねするのも失礼なほどエネルギーにあふれています。グレイヘアにお似合いのおしゃれをして、数年前から、主に湘南エリアで独創的な精進料理の教室を開いたり、テレビに出演したりと大活躍。わたしはお2人が活動を始めたころにひょんなことから知り合い、以前にも、こちらのサイトで記事にさせていただいたことがあります。

 

前回の記事はこちらをごらんください。

楽しくておいしい!「おばあちゃんの精進ごはん」教室 | OurAge – 集英社の雑誌MyAgeのオンラインメディア

 

 

葉山のカフェでの教室は、地元在住の杉妻幸枝さんが主催する「旅豆 – Ta Beans」と、カフェ「KUBU Suria」のコラボで開催されています。杉妻さんは、地元葉山の魅力を伝える小さな旅やさまざまなイベントを企画運営されています。笑顔いっぱいの素敵な女性です。

 

旅豆 – Ta Beansのその他のイベントに関する情報などは、旅豆 – Ta Beans | Facebookをごらんください。

 

ライン公式アカウントはこちらです。

 

 

こちらでのイベントは、精進料理を習って食べるだけではなく、地元の食材について知ったり、美しい海岸に出て癒しの時を過ごしたりと、湘南ならではの魅力がたっぷり盛り込まれています。

まずは、カフェ「KUBU Suria」に集合します。持参のエプロンをつけて、お料理教室開始。その時作るものにもよりますが、今回は、食材も調理道具もすべて用意されていました。

今回作るのは大豆ミートのから揚げです。

大豆ミートは乾燥したものが袋に入って売られており、上手にもどして使うと、肉と同じような食感で食べやすいものです。そのため、ベジタリアンだけでなく、普段動物性の食品を食べる人にも人気だとか。

まずは、おねえさんの暁美さんの作成によるレシピシートが配られます。お二人は、地元のお祭りの際に屋台も出しますが、このから揚げは大人気で、すぐ売り切れてしまうのだとか。お客さんの子供たちがおかあさんに作ってもらえるように、大豆ミート自体も販売し、このレシピシートも添えているのだそうです。

 

 

時間に限りがあるため、大豆ミートは、前日にもどしてありました。

もどし方のコツは、たっぷりの水につけること。レシピには30分以上とありますが、時間が許せば、もっと時間をかけた方がベター。指で押して柔らかくなったら、水を取り替えて2~3回押し洗いします。この行程を十分にしないと、大豆のにおいが残ってしまいます。でも、大豆っぽい方が好きという方もいるので、あくまでお好みで。

 

ビニール袋に大豆ミート、しょうゆ、すりおろしショウガ、昆布だしを入れてよく混ぜ込み、最後に片栗粉を振り入れてまぶします。このように袋をふくらませて振るとまんべんなく粉がつくとのこと。

 

180度の油で、まわりがかりっとするまで揚げます。

見た目は鶏肉のから揚げとかわらない仕上がりです。

揚げたてを試食してみると、事前に言われていなければ、油部分を取り除いた鶏肉かなと思ってしまうほど。でも、軽くて、いくらでも食べられそうです。屋台で売り切れるのもわかりますね。

 

 

そしてお待ちかねのランチタイム。

メインは自分たちで作った大豆ミートのから揚げですが、その他の料理は、カフェ「KUBU Suria」のオーナーの柴田恵子さんが腕によりをかけて作ってくださったもので、大豆ミートに負けないくらい美味。今年お初の筍にみんな大喜びです。

 

 

ランチの説明をしてくださる柴田さん。

酵素玄米のごはんに、地元産の三浦野菜や鎌倉野菜をふんだんに使った料理を添えています。こちらのお店は、普段はカフェとして営業していますが、週末などは、各種イベントのためのスペースになります。カフェのメニューは、いつもは肉や魚も使いますが、この日はイベントのため、特別に野菜だけのメニューを工夫してくださったのだそうです。

 

 

KUBU Suriaに関する情報はこちらです。

 

 

ランチのあとは、近くのビーチでコーヒータイムです。

このイベントの主催者である杉妻幸枝さんは、もとはキャンプ場にお勤めだったとのことで、野外活動はお手のもの。ありとあらゆる道具をお持ちで、あっという間に特設のビーチカフェができあがります。

 

今日のコーヒーは、なんと、豆を焙煎するところから。

コーヒー豆は、はじめはこういう淡い色で、コーヒー独特の香りもしません。

 

これをじっくり焙煎することにより、見慣れたこげ茶色の香り高い豆にかわります。

参加者さんが、順番に焙煎にトライします。ここまで1時間くらいかかりました。

 

焙煎した豆を挽き、ドリップ式で淹れてくださいました。

これまでに飲んだコーヒーの中でいちばん美味しかったかも知れません。

 

コーヒーのおともは、暁美さんと五月さんが手作してくれたスコーン。近所で摘んできたヨモギ入りです。

 

 

みんなではだしになって、ビーチを歩きました。

自然が作った美しいものがたくさん落ちていて、記念に持ち帰る人もいました。

 

本当にタイミングよく開催されたこのイベントでしたが、今後については未定です。

早く状況がよくなって、定期的に開催されるのを祈るばかりです。

暁美さんと五月さんのお料理教室は、オンラインで受けることもできます。

 

お寺の精進料理には、難しい決まりやお作法がありますが、お二人の精進料理は、それとは少し違い、日常的に手に入りやすい食材を使った家庭で簡単に作れるお料理です。

 

五月さんは、「実際のお料理教室もいいけれど、オンライン教室は、個別に対話しながら進めていけるのがよいですね。食材も、手に入るものを各自で準備してもらうので、応用が利く方法をお伝えすることもできます。コロナ禍で困ることも多いけれど、新しいことに挑戦するチャンスでもありますよね」とおっしゃいます。

 

ちなみに五月さんご自身も、リモートで筋トレ指導を受けていて、なんと、腹筋を作るのに成功したとか。すごいですね。この前向きさを見習って、有意義にコロナ禍を乗り切りましょう。

 

姉妹ユニットiori.の料理教室に関する問い合わせ先は、こちらのアドレスへ。

 

お2人のline ID

園部暁美さん  akemiiori23

中園五月さん ungaiiarigatou

 

 

𠮷田さらさ 公式サイト

http://home.c01.itscom.net/sarasa/

個人Facebook

https://www.facebook.com/yoshidasarasa

イベントのお知らせFacebook

https://www.facebook.com/yoshidasarasa2

 


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