どちらを見てもパワースポットだらけ 神が宿る島、壱岐を旅する【前篇】

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寺と神社の旅研究家。

女性誌の編集者を経て、寺社専門の文筆業を始める。各種講座の講師、寺社旅の案内人なども務めている。著書に「京都仏像を巡る旅」、「お江戸寺町散歩」(いずれも集英社be文庫)、「奈良、寺あそび 仏像ばなし」(岳陽舎)、「近江若狭の仏像」(JTBパブリッシング)など。

こんにちは。寺社部長の吉田さらさです。

寺社を中心に、全国各地の旅情報をお届けしています。

今回は、日本のはじっこであり、かつ、

大陸から最先端の文化が伝わった島、壱岐をご案内します。

 

パワースポットだらけな壱岐 ターミナル

 

福岡からすぐ、意外に行きやすい離島

 

この島は、九州の北側の玄界灘に浮んでいます。

位置的には福岡県か、佐賀県のようにも思えるのですが、実は長崎県。

もともとは、一支国(いきこく)というひとつの国

(律令時代における地方行政区分で、今で言う都道府県)だったのですが、

江戸時代に平戸藩の一部となり、その平戸藩が明治時代に長崎県に編入されたため、

壱岐もそのまま長崎県に属することになったのです。

 

パワースポットだらけな壱岐 フェリー

 

しかし、現在は、もっとも近いところにある大都市、福岡市との経済的な関係が深く、アクセスも、博多港から船に乗って行く方法が一般的。

高速のジェットフォイルなら1時間ちょっとで到着。

比較的行きやすい離島のひとつです。

 

 

 

日本一神様密度が高い島

パワースポットだらけな壱岐旅

 

自然が作り上げたダイナミックな景観、海産物を中心とするグルメなど、

お楽しみはたくさんありますが、何より驚くのは神社の多さです。

南北17km・東西15kmの島内には、大小合わせて1000社以上のも神社があり、

それぞれに、ご利益深い神様が祀られています。

なぜこの島はこれほど神様の密度が高いのか。

それは、古事記冒頭の国生み神話にまで溯ります。

 

イザナギノミコト、イザナミノミコトは、協力して八つの島を生みだしました。

淡路島、四国、隠岐島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、本州。

これが日本の国土の始まりとされます。

古代の日本人は自然のすべてに神が宿ると信じ、

神の存在を感じる特別な場所を聖地と見なしました。

そうした場所には、やがて神社が建てられました。

そのため、古くから人が暮らしてきた土地には、神社がたくさんあります。

 

壱岐には縄文時代から集落がありました。

弥生時代になると「一支国(いきこく)」という名前で、

かの「魏志倭人伝」に記載されるほど発展しました。

 

パワースポットだらけな壱岐 原の辻遺跡

 

こちらは原の辻遺跡。

紀元前2~3世紀から紀元3~4世紀にかけて形成された大規模な集落の跡で、

魏志倭人伝に記載された一支国の王都と特定されています。

このように歴史が古いため、壱岐には、神社がたくさんあるのです。

 

 

 

お勧め神社その1

人気のツキヨミノミコトが祀られる月読神社

 

イザナギノミコトは黄泉の国から帰った際に禊を行いました。

その時左目を洗うとアマテラスオオミカミが、右目を洗うとツキヨミノミコトが、

鼻を洗うとスサノオノミコトが生まれました。

古事記では、この三柱の神様がもっとも貴いとされます。

 

ツキヨミノミコトは、太陽を司る神であるアマテラスオオミカミの弟神で、

その名の通り、月を神格化した神、夜を司る神です。

青白い光を放つ神秘的な男性神というイメージがあるためか、

女性にも人気が高く、最近では、各地からお参りに訪れる人が増えているそうです。

 

パワースポットだらけの壱岐 神社

 

また、現在、京都の松尾大社の境内にある月読神社は、

こちらの月読神社から分霊(神様の魂を分けて他の地に移すこと)されたもので、

これによって中央にも神道が根付いたとも考えられるため、ここが神道発祥の地とも言われています。

 

そのように重要な場所とはちょっと思えない密やかな神社ですが、

実はこういうところこそが、本物の「パワースポット」ではないかと思います。

 

壱岐の神社 お守り

 

この神社で授与していただけるお守り、「水鈴のおと」も素敵。

水琴窟(すいきんくつ)のように美しい、澄んだ音色がします。(500円)

 

 

 

 

次は日本初の住吉神社。境内にある夫婦クスノキを、どう回ると願いがかなうといわれているのでしょうか?

 

 

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第14回
どちらを見てもパワースポットだらけ 神が宿る島、壱岐を旅する【前篇】

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